昼下がりのバイブ 02


あり


「想像通り、柔らかいな。細身の割にここの肉付きはいいですよね」
「やっ……やめっ、ぅあっ」
「主夫で、ずっと家にいるからこんな柔らかくて白い肌してて、エロい人妻の匂いがプンプンしてましたよ。旦那さんに毎日のようにハメられてアンアン言ってるんだろうなって。そうでもなかったみたいだけど、エロいってのは正解でしたね。欲求不満でバイブを買っちゃうなんて」
「ひっあぁっ」

尻を揉みながら、今度は膝で股間をぐりぐりと擦ってくる。嫌なのにゾクゾクして、自分で触るより感じてしまう。
配達員も興奮しているのが伝わってくる。男に欲情されるなんて初めてかもしれない。それが嫌だとは言い切れない。

「いつもバイブでオナってたんですか? そのバイブ結構太くて大きそうですよね。今まで使ってたのじゃ満足できなくなって買ったのかな」
「違いますっ! 興味本位で買っただけで……」
「初めて? ならなおさら俺がハメてあげますよ。ものすごく気持ちよくなれますよ、きっと」
「あっ……」

押し殺したような声で囁かれ、耳に息がかかり唇が触れた。ぞくっとして、後ろ手に持っていたバイブを落としてしまう。
配達員はそれを拾うとパッケージを開けた。

「ほら、これを突っ込んでほしいんでしょう」
「あっ……そんな」

勃起したペニスの形をしているバイブ。無意識に喉がごくりと鳴った。

「いやらしい顔してますよ。すぐにあげますから」
「あっ、だめ、あぁっ……」

配達員は尻を揉みながら、器用に楓のズボンを脱がせた。嫌と言いつつろくに抵抗できなかった。
いや、しなかったのだ。

「下着も下ろしますよ」
「っ……」

配達員の息も少し荒い。興奮されているのだと感じるとたまらない気分になる。
楓は壁に手をつき、尻を突き出すような体勢にさせられた。

「ああ、すべすべで可愛いお尻ですね。おま〇こも見たいな。この柔らかい肉を開いて、隠れてるあなたのおま〇こ見せてもらいますね」
「やっ、そんなところ駄目ですっ…ああぁ」

ぎゅむ、むにっ……くぱあっ……

宣言どおり尻たぶを左右に開かれ、アナルが外気に触れる。
――見られている。普通なら夫以外に見られてはいけないところを、配達員に。
アナルがぎゅうっと収縮した。

「ああ、小さくて色も薄い。思った以上に使ってないのかな。早くここにバイブ挿れてあげますからね。ローション持ってますか?」
「ないです……」
「潤滑油みたいなものは?」

楓は再び首を振る。すると一瞬の間の後、熱くて濡れたものがアナルに触れた。

「ひああっ……やっ、あっ、ぁうっ……」
「ん……」

配達員がアナルを舐めている。躊躇いなくひだを伸ばすように全体を舐め、穴に舌先を食い込ませてくる。

ぬちゅ……ヌッヌッ……れろ、れろ、ぬちゅ、ぬちゅっ……

「あぁあっ……だめっ、そんなところ、汚いっ…、あッはぁっ…」
「んっ……汚くないですよ、人妻のいやらしい味がする……。潤滑油もないなんて、俺に舐めてほしかったんでしょう?」
「ちがいますっ…あぁっ、んっはぁあっ」

熱い粘膜にアナルを舐められると、くすぐったいような感覚がしだいに経験したことのない快感に変わっていく。
ひくつくアナルに、舌はねじ込むような動きになる。

ぬっ、ぬるっ、ぬちゅっ……ぬぶっ、ぬぶっ……

「あああぁっ……」

舌が粘膜の中にまで入ってきた。締め付ける中を舐め回される。
ただの配達員でしかなかった男に、今アナルの中に舌を挿入されるという恥ずかしいことをされている。もちろん夫にだってされたことはない。
ありえないことをしているのに、体は異常なほど感じる。ゾクゾクするのが止まらない。
舌では届かない奥に、もっと太いものを挿れてほしくなる。

ぬちゅっ、ぬぶっ、ぬぶっ、ずりゅっずりゅっ

「ああっ、あッあッあぁんっ」
「ん……」

楓の想いを知ってか知らずか、配達員はしつこくアナルを舌で犯し続ける。中が段々とろけて柔らかくなっているような気がする。

「ああぁっ…ひっあッあうっあっらめぇっ…あああ」

ぬちゅっぬちゅっ、ぬぶっぬぶっぬぶっぬぶっ

舌が中でぐるりと回る。中が濡れて卑猥な水音が響く。

「あんっあんっあぁっ…もうっ…」
「もう……? もうハメてほしくて我慢できないんですか」
「ちがっ……ハメるなんて、だめっ……あっ、はぁっ……」
「……ずるい人ですね、本当はほしくて仕方ないっておま〇こくぱくぱさせてるくせに、口でイヤイヤ言えば許されると思ってるんですか。すぐハメてやるからな、ほらっ」
「ひっ……あッああああーっ!」

ぬちゅっ……ぬぶ、ぬぶっ、ずぶっずぶぶっ……

配達員はギラギラと興奮してバイブを掴むと、容赦なく楓のアナルに挿入した。

「あああッ…ひっ、アッあうっ」
「ほら、入った……まだ半分だけですけど、どうですか、バイブ咥え込んだ感想は」
「やああッ…あひっ、アッらめぇっ……」
「まともにしゃべれないくらい気持ちいいんですか。スイッチ入れてほしい?」
「ああっだめっ…いまはっあッあああーっ」

ヴィィィィィ……

中でバイブが振動を始めた。挿入されただけでギチギチで、内壁を強く圧迫されて許容しきれない感覚に喘いでいたのに、細かい振動で中を擦られまくる。
それは恐ろしいほどの快感だった。

「あひっあ゛ッい゛いっ…あうっあッうあ゛ッ」
「だらしないメスの顔してっ……こんなに淫乱な奥さんだったなんてね」
「あ゛あッらめっあッなかっごりゅごりゅしてうっ…あッああッ」

ヴーーーーー…… ぐりっ、ぐりっ、ぐりゅっぐりゅっ……

バイブが振動しながら回転を始める。半ばまで挿入された亀頭の部分が左右にぐねぐねと動き、ペニスの裏側のしこりを強烈に押しつぶす。

「あ゛ひッあッおっあッあッあああ〜ッ!」
「はぁっ……もっと奥までねじ込んであげますよ」

ずぶっ……ぬぶっ、ずぶぶっ

我を忘れて喘ぐことしかできない楓に男は荒い息を吐き、更にバイブを押し入れてくる。
回転し、不規則に動き回るカリが内壁をめちゃくちゃに擦りながら、未知の領域まで侵入してくる。

「あひぃっ、そんなっ奥らめぇっ、おかしくなるっ、挿れちゃだめっ…あッひあッお゛おッ」
「駄目じゃないでしょう。はぁっこんなに締め付けて。奥までハメたらたくさん抜き差しして、おま〇こトロトロになるまで可愛がってあげますからね」

ずぶっ……ぐりゅっぐりゅっ、ずぶうっ

ついにバイブの根本まで挿入されてしまった。内壁全体が振動で刺激され、亀頭部分が一番奥でうねり回って暴れる。
頭がピンク色に染まり、何も考えられなくなるほどの絶頂感だった。

「あーエロい」
「あ゛あッひっああぁんっ」

配達員はバイブを一度抜き、再び奥までねじ込んでくる。狭くて、力がいるくらいギュウギュウに締め付けてしまっているのに、それを物ともせず力強く中を擦られまくる。

ヴィィィィィィ……
ずぶっずぶっずぶっ、ぬぶっぬぶっ、ぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅぅっ

「あひっアッあッあんっあんッあんッあぁんッ」
「バイブでおま〇こズボズボされるの気持ちいいんですか」
「あひっいいっ、きもちいっ、あひっあッあぁあんっ」

楓は本能のままに快感を肯定してしまった。こんなに気持ちよくては否定なんてできるはずがない。犯されるアナルの感覚に支配されていく。

「っ初めてなのにでかいバイブでこんなに感じるなんて、本当に淫乱な奥さんだ。おま〇こ気持ちいいって言ってみて」
「ひあああッ……い゛ッああッ、おま〇こ、きもちいいっ…あひッおま〇このなかっすごいぃっ…あッあああ〜っ……」
「そんなに好きなら、もっと強くしてあげますね」

配達員は少し上ずった声で言うと、スイッチを思い切り回した。
途端にバイブが今までとは比べ物にならないほど振動を強め、回転も速めて粘膜をすべて刺激する。

ヴーーーーーーーー!
ぐりゅっぐりゅっ、ごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっ

「あひッあ゛あ゛ッいぐっいっちゃうっあッひっい゛ッあああッ」
「イくの? よく知りもしない配達員にバイブ突っ込まれて、おま〇こだけでメスイキするんですかっ」
「あ゛ああッメスイキっしちゃうっ、おま〇こずぼずぼきもちよすぎてっ、おま〇こアクメしちゃううっ……あッいくっいくいくっ、あああぁんっ!」

ずぶっずぶっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ、ごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっ!
びゅっ、びゅるっ、びゅるっ、びゅるるっ、びゅーーーっ……

「い゛っあああッ! あひっあッあッあああ〜っ…」

振動するバイブを配達員に激しく抜き差しされ、楓は痙攣しながら快感の極みにいった。
精液が飛び散る。中々射精は終わらず、この上ない感覚を味わわせられ続ける。
一瞬で終わる快感なら気持ちよかったで済むかもしれないが、これは駄目だ。頭がおかしくなる。いやらしいことしか考えられない頭になりそうで恐怖を覚える。

「あひっあッあッおっああッ…止めてっ、もっ死んじゃうぅっ…アッひッあ゛ああッ」

やっと射精が終わっても、透明な液体がペニスからダラダラ出続けて、絶頂感は去ってくれない。
このままイキっぱなしになってしまったらどうしよう。気持ちよすぎる。これ以上感じたくないのにアナルは激しくひくついてバイブの形にぴったりハマり、余計快感が増してしまう。

「はぁっ……やらしすぎ」
「ひあッあッあああッ……」

配達員はギラついた目で楓のよがりぶりを視姦しながら、片手で自身のベルトを外し始めた。
それを見て、楓の胸は痛いくらい疼き、アナルが狂おしく疼いた。
ギンギンに勃起して血管が浮き出ている、太くて大きなペニスが、こちらに向けられていた。

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