中二病君の1年 July2-2
あり
▼7月30日
家庭教師に頼まれたので今日は海水浴に行ってやった。
奴は家の前に車で迎えに来ると、微笑みながらドアを開けた。はしゃいでいるのだろう。普段は大人ぶっているくせに子どものようである。
車は王族を乗せるにふさわしいとは言いがたかったが、悪くはない乗り心地だった。
海に着いた。まぶしい太陽で青い海がキラキラと光り、水平線がどこまでも続いている。
『着いたよ。楽しみだね』
家庭教師は相変わらずへらへら笑っている。
俺は請われたから来たまでで家庭教師ほどではないが、楽しみだと表現するのもやぶさかではない。小さく頷いておいた。
更衣室で着替えて出て行くと、同じタイミングで出てきた家庭教師が俺のことを頭から足先まで眺めてきた。
『え、スクール水着? うーん、男子のスクール水着なんて色気もクソもないはずなのに、これはこれで一部の変態には受けそうかも…』
何かよくわからないことをブツブツ言っていたが俺の心は海へ向いていた。
『あ、ちょっと待って。次郎君色白いから、焼けると赤くなって痛くなるタイプじゃない? 日焼け止め塗っておかないと』
『うむ……』
そんなことより海……と思っていたが、これも必要なことなのだろう。
王子たるもの痛みには強い。けっして日焼けの痛みごときに屈したりはしないが、水ぶくれにでもなったら見苦しい。
渡された日焼け止めを手にとって塗っていく。白い液体が広がって肌に馴染んでいくのを、家庭教師がじっと見ていた。しっかり濡れているか監視しているつもりだろうか。俺にとって日焼け止めを塗るくらい造作も無いことだというのに。
『……次郎君、背中とかは自分じゃ塗りにくいでしょ。俺がやってあげる』
『む……』
確かに背中に塗りにくいのは事実だが、王子に対してやってあげるという口の利き方はいかがなものか。
『じゃ、こっち来て』
文句を言う前に、先ほどまで入っていた更衣室に引っ張りこまれた。一人用の狭い個室なので二人で入ると狭く暑苦しい。
『愚かな。個室に入る必要などないだろう』
『んー、そうなんだけど、何か知らないおっさんが君のことじろじろ見てたから』
俺は首をかしげた。日焼け止めを塗っているのを見られたところで何の問題があるというのか。この家庭教師は優秀だと聞くが理論的な考え方がまるでできていない。
『じゃあ、塗るよ』
『んっ……』
家庭教師が首の後ろから塗り始めた。
自分でやると何ということはないのに、他人にされるとくすぐったい。
『おい、くすぐった…ぁっん…』
『……』
日焼け止めで濡れた家庭教師の手が背中を滑る。
無駄に優しい手つきだからくすぐったくなるのだ。もっと男らしくするべきなのである。
『ひあっ……
』
『――あのさ、あんまり変な声出さないでくれないかな。こんなところでヤバい気分になりそう』
『何だと、ヤバいのは俺のほうだ…あっ、あっ
』
『あー、マジでヤバい』
とんだ言いがかりである。くすぐったさで苦しんでいるのはこちらだというのに。
暑苦しい個室で、家庭教師は殊更暑苦しい息を吐くと、手を前に回してきた。
『おい、前ならもう塗ったぞ』
『そうだっけ?』
胸元を撫でるように塗られる。いつの間にか後ろから抱きつくような体勢になっていた。心なしか伝わってくる心臓の鼓動が速い。このままでは熱中症になってしまいそうである。
『あつい…あっ、あんっ
』
指が乳首を掠めた。電流が走ったような感覚に体が跳ねた。
『相変わらず可愛い色…焼けて茶色くなったら台無しだから、特に念入りに塗らないと』
『あぁんっ…
ちくびっ…
あッあッあひッ
』
ぬるぬる、くに、くに、くりくりくり
指が何度も何度も乳首を押しつぶすようにして日焼け止めを塗っていく。濡れているので舐められているみたいで、じんじんした感覚におち○ぽが熱くなる。
『はぁっ…コリコリしてきた。乳首気持ちいい?』
『あッんっ
きもちいっ…
乳首くりくりされるの好きぃ
あッひあっんんっ…
』
『っそっか。じゃあもっと激しくするね』
『あっ
ああぁ〜っ!
あぅっんっ
あんっ
』
ぬるっぬるっ、くりっくりっくりっぐにぐにぐにぐに
家庭教師は指を高速で動かして乳首を弄ってきた。ただでさえ暑いのに汗ばんだ全身が密着して、乳首は火傷しそうに思うほど熱くなって、溶けそうだ。
『あっひあッ
あついっ…んっあッ
あッ
』
『はぁっ……』
硬いものをゴリゴリと尻に押し付けられる。何となく逃れようとしたが更に強く押し付けられ無駄な抵抗に終わった。
最初は何か分からなかったが、聡い俺はやがて気づいた。家庭教師の勃起おち○ぽである。以前俺がフェラしてやった、あのやたら大きくて硬くて、血管を浮き立たせた――。
あんなグロテスクなモノを俺に押し付けるとは、無礼な行いである。なのに何故か俺の体は熱くなって、おち○ぽが大きくなってスクール水着を押し上げる。
『勃っちゃったね。なんか…すげーエロい』
『あッ!
んっあああっ…
』
家庭教師が水着の上から俺のおち○ぽを擦ってきた。ツルツルした生地におち○ぽの形が浮き上がる。先端をぐりぐりされると腰がびくびく震えて、『あっあっ』と声が出るのが止まらない。
家庭教師は更に日焼け止めを手に取ると、水着をずり下ろして尻を揉んできた。
『んはぁっ…あッなに、そんなところ、塗る必要…っんっ』
『……』
家庭教師は無言で尻を揉みしだき、やがて大きな手で左右に開き――肛門が外気に触れてひくりと収縮した。高貴な俺のものとはいえ、不浄な場所をじっと見られるのは落ち着かず身じろぎする。
『ひくひくしてる…挿れるよ』
『えっ…あッあぁあっ…!
』
ぬちゅ…ぬちゅ、ぬちゅ…ぬぶ、ぬぶぶっ…
突然、家庭教師が俺の肛門に指を挿入してきた。今まで感じたことのない感覚に全身が震える。
『やぁあっ…何をするっ…ぁあっあッ
肛門は、日焼けなんてしないっ…そんなこともわからないとは、愚かな…っひあッうぁっ…
』
全くやっていることが滅茶苦茶である。家庭教師を睨むと、いつものような余裕ありげな笑顔は鳴りを潜め、思いがけず切羽詰まったような顔をしていて、胸がずくんとした。
『うん…自分でもやばいとは分かってるんだけど…っあーすごいきつい…』
『ひあっ、動かすな…っあッあんっ
』
ぬぶ、ぬぶっぬぶっ、ずぶずぶっ
指を抜いたかと思うと、またねじ込んでくる。中を擦られると、おち○ぽを扱かれているのよりもっと、じっとしていられないような感覚が湧き上がる。
prev text next