train2 02
あり
楽しみにしていた説明会には大幅に遅刻し、その後も話はろくに頭に入ってこなかった。
電車での出来事はそれほど衝撃的だったのだ。思い出すと体がゾクゾクして――駄目だ、考えてはいけない。悠司はピンク色の影を振り払うようにぶんぶんと頭を振った。
「やあ、」
「っ、三上先輩」
説明会終了後。久しぶりに会った先輩は相変わらず格好よかった。高校時代は短髪だったのが今は少し伸びて自然にセットされていて、いかにも大学生活を満喫している学生といった感じだ。
「何か元気がないみたいだけど、どうかした?」
「いや……その、実は、電車の中で痴漢にあっちゃって」
悠司としては、口にだすことで笑い話にしてしまいたかった。親や同級生にはもちろん知られたくないことだけれど、この先輩ならネタに昇華してくれるのではないかと。
無論、ただ触られただけではなく、ものすごくいやらしいことをされて感じてしまった、なんてことは絶対に言えないが。
しかし三上は笑うでもなく黙ってしまった。悠司は慌てて取り繕う。
「マ、マジありえないですよね。男が男に触るなんて、」
「――そうなんだ。ちょっと来て」
「へ? はい」
三上は手招きをすると、敷地内の建物の方へ歩いていった。
「ここ、うちの部室なんだ。今日は休みで誰もいないけど」
「へえ……。やっぱり高校のより広いですね。でも俺が入っても大丈夫なんですか?」
「いいよ。ここに立って」
三上の意図が分からないながらも言われたとおりにすると――いきなり、後ろから尻を触られた。
「……っ!? せ、先輩っ?」
「じっとしてて。ね、痴漢ってどういうふうにされた? こうやって、後ろからお尻触られたの?」
「やっ、ちがっ…ぁっ
」
すり、すり、さす、さす、もみもみっ
触れるか触れないかくらいじれったく撫でられると、背筋がぞわぞわする。
段々と動きが大胆になっていって、大きなてのひらで揉まれ、力が入らなくなってしまう。
「っせんぱい、なんでこんなっ…ぁあっ
」
「やらしい声。ほら、ちゃんと言わなきゃ駄目だよ。電車の中で何されたの……?」
細身に見えるが結構逞しい体が密着して、熱い。
高校の頃からこの先輩は物腰は柔らかいがどこか有無を言わせぬ力があって、皆が従っていた。悠司はそんな彼に憧れていた。この状況がおかしいと分かってはいても、逆らえなかった。
「っ…、電車が、混んでて、はぁっ、乳首がしらない男のうでにこすれて…」
「…乳首? 満員電車で男に乳首擦り付けて、気持ちよくなっちゃったんだ? じゃあやってみて」
「そんなっ…」
躊躇していても、三上はじっと見下ろしてくるばかりで許してくれそうにない。
悠司はごくりと唾を飲んで、胸を三上の腕に擦りつけた。
「あぁっ…
、ぁん、ん、ふぁっ…
」
ぐり、ぐり、くにっくにっぐりぐりっ
あの後コンビニでインナーのタンクトップ(それからパンツも)を買って身に着けていたが、生地ごと擦れる感触がもどかしい刺激を生む。
「あッ…やっ、あッ
あッ
」
「っ、変態。人の腕使って、乳首オナニーして…。これじゃどっちが痴漢かわからないな。そうやっていやらしい声出して、知らない男を誘惑したんだ」
「ちがっ…わざとじゃなくて…。はぁっ、ぁあん…
」
いやらしいことを言われると体がぞくぞくして感じてしまう。
「勃起乳首が腕に当たってるの分かるよ…。これじゃ何されても文句言えないよ。エロイ顔して…」
「あぁっ
だって、だってこすれちゃうからぁっ…
ぁっんっ、はぁっあッ
」
「それからどうしたの? 興奮した男にどこまでされたの?」
「っちくび、いじられながら、ん、はぁっ、脚で股ぐりぐりって…っあっあひぃっ
」
言ったとおりに、三上が乳首を摘み、太ももを悠司の脚の間に差し込んでぐりぐりと乱暴に擦ってきた。
くりっくりっ、こすっこすっ ぐりっぐりっぐりっごりぃっ
「ああーっ
あひっせんぱいっらめっ
あ゛んっ
あ゛ッはぁっ、せんぱいっ…
」
「はぁっすごい、こんなにして…っ、変態乳首いじられながら脚で股ごりごりされて、電車の中でいっちゃったの?」
指の腹で乱暴に乳首を押しつぶされ、こねられる。チ○ポも脚での乱暴な刺激に悦んで、いやらしい汁が買ったばかりの下着を汚してしまっていた。
もうイく、と思うと三上が動きを止め、また訊いてくる。
「それから? それからどうされたの?」
「はぁっ、もう、やっ…。もう、おわり…」
「嘘吐くなよ。これだけ男を欲情させておいて、これで終わらせてくれるはずがないだろ?」
まるで三上自身も欲情しているみたいに、ギラギラと熱の篭った目で追い詰めてくる。何故か体の奥が疼いてしまって、頭がぼうっとしてくる。
「っ、ちくび、なめられて、…はぁっ……チ○ポ、こすり付けられました…っ」
「――そう。こうやって…?」
「…っあぁっ…
」
熱くてとても硬いものが太ももに押し付けられる。
「乳首は? 服の上から舐められた? それとも直接?」
「直接…っいっぱい、なめて吸われちゃっ…ひっあああんっ
」
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