いつでも君を03
あり
「あの日。家の中のくだらない騒動にうんざりして公園で雨に打たれてた俺に、君がこれを差し出してくれた。最初はおせっかいなやつだと思ったけど君は構わず優しく頭を拭いてくれて……」
遠夜を抱く腕に力が込められる。
言われても記憶になかった。そういえば小学生の頃ああいうタオルを使っていたがそれ以上思い出せない。人違いなのではないだろうか。
「遠夜」
「……っ」
耳元で名前を呼ばれた。知られてもいないだろうと思っていた下の名前を。そんな妄想をしたこともあったが現実になると喜ぶどころではなく、ゾクゾクして逃げ出したくなる。
「……遠夜、体びくってした。耳が弱いの?」
「なにっ……あっ、っ…」
耳を舐められ、先ほどより大きく体が震えた。心なしか二条の息も荒く、熱い。
「家に帰っても、君から貰ったタオルを抱いているといてもたってもいられないような気分になって、体が熱くなって……そのとき初めて遠夜でオナニーしたんだ。君が俺を精通させたんだよ」
「っ、ぁ、んんっ……」
色気の篭った声で信じがたいことを囁きながら、二条は遠夜の体に手を滑らせる。
「何度頭の中で君を犯したかな。君は最初は恥ずかしがって嫌がるけど体は正直だよね。乳首を弄ってディープキスすると腰をびくびくさせて感じて、すぐ抵抗しなくなる。お尻に指を出し入れされると可愛く喘いで、最後は罪深いほどいやらしく、俺の勃起したものを挿れてほしいってねだるんだ」
「ひぁっ、ぁんっ」
理解できない、だけどとてもいやらしいことを言われて下半身にじんっと熱が溜まる。二条の指がバスローブの上から乳首を掠めて、全身に電流が走った。
「はぁ……タオルから遠夜の匂いはすぐ消えちゃったのが残念だったけど、ずっと遠夜一筋だったよ。俺は頭の中で、遠夜のきつく締め付けてくるお尻にだけ射精してたんだ」
「二条…っ!? あッ、乳首やっ…ぁあっ…」
遠夜には冗談としか思えないことが本気なのだと主張するように、二条は乳首をぐりぐり押しつぶしながら、硬く昂ぶったものを遠夜の尻に押し付けてきた。
くり、くりくりっ、こすっこすっこすっ
ぐり、ぐり、ごりっごりっぐりゅっぐりゅっ
「あぁっ…あんっ、ん、や、あッあッ」
「君はいつもAVなんかでオナニーして……息を荒げながら声を我慢してるところにはすごく興奮したけど、苛ついてたよ。あのビッチ達を殺したくなるくらい。でもこの前、初めて俺でオナニーしてくれたよね。想像してたよりずっと可愛い声で喘ぎながら俺を呼んで……すぐに飛んで行ってハメたくなったけどまだ君との生活の準備ができてなかったから我慢して、3回自分で処理したんだよ。最高に興奮した。俺たちもう夢の中では結ばれてたんだね」
「やっ、何で…っあッあぁッ…ん、ひあッ」
あれを聞かれていた。猛烈な羞恥と、ゾクゾクするような感覚が這い上がってきて腰が砕ける。
二条は苦もなく遠夜を支え、首や耳に唇を押し当てながら乳首をくりくり弄り、尻の形が変わるほど勃起を食い込ませてくる。
「でも君の頭の中の自分に嫉妬したよ。君にハメて感じさせていいのは俺自身だけなのに…っ」
「ひあぁっ!? そこっ…らめ、あぁっ」
「はぁっ……遠夜のアナル、ひくついてる…」
バスローブをはだけさせ、二条がアナルを指でなぞってきた。いつの間にか昂ぶりきっていたペニスからの汁でそこはすでに濡れていて、何故かひくひくと物欲しげにひくついてしまっている。
二条は迷うことなくそこへ指をねじ込んできた。
ぬっ…ぬぶ、ずぶ、ずぷぷっ…
「あぁんっ…! やっ、あッあぁ〜っ…」
初めての挿入にも関わらず蕩けるような快感が全身に走り抜けた。
「遠夜っ……熱くて絡みついてきてる」
「あぁんっらめっ動かしたら…あッあんっあんっあぁんっ」
ずぶっずぶっぬぶっぬぶっぐりぐりっ
二条は容赦なく指を抜き差しし始めた。異様に敏感になっている粘膜をぐりぐり擦られ、強い快感で腰がひっきりなしに跳ねる。
「はぁっすごいよ、生の遠夜は想像よりずっといやらしい」
「あんっやっぐりぐり駄目っ…んっあッあぅっ」
ずぶっずぶっぬぶっぐりっぐりっぐりぐりぐりぐりっ
「大事な初めての日だから優しくリードしようってずっと決めてたけど……ごめんね、あまり優しくできそうにない。早く遠夜にハメたくてたまらないよ、この淫乱なお尻ま○こにっ……」
「あぁんっ…ま○こじゃないっ…あッあッあんッそこっ…ひあぁっ」
「こんなに上手に指を咥え込んで感じてるのに? 完全にお尻ま○こになってるって分からせてあげる。これからずっとこのいやらしい穴は俺だけのものだよ…っ」
ずぶっずぶっぐりぐりぐりぐりぐりっ! ぐりゅっぐりゅっずぶっぬぶんっ
二本の指で高速ピストンされ、狂おしいほど感じて自分のものじゃないみたいなひっくり返った声が止まらない。いやらしいことを言われ、ぐりぐり押し付けられ続ける硬いペニスを強く意識してしまう。
この大きいものが中にハメられ、二条とセックスしてしまうなんて……。
ぞくっぞくぞくぞくっ びくっびくっきゅんっぎゅうううっ
淫らな想像に体が昂ぶって、アナルが指を激しく締め付けた。そうすると感じる場所をより強くごりっと圧迫され、頭が真っ白になる。
「あぁーっ…! ひああッあんっいくっいっちゃうっ…ひっあひっあぁんっ」
「遠夜、イくの? 俺の指マンで雌イキしそうなの…っ?」
「あぁあんっ! あひっあッふあぁっ」
ずぶっずぶっずぶっぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっ
興奮した声で訊きながら抉るようにピストンされ、絶頂感に全てが支配される。
気持ちよすぎてイキたくて、今はそれだけしか考えられない。
「あぁんっいくっいくっ…あひっ二条の指マンで、雌イキしちゃうっ…! アッあんっぁあんっああ〜っ…!」
「可愛いよ遠夜…っ、いいよ、イって、俺に雌イキ見せて」
ぬぶぬぶぬぶっずぶっずぶっぐりっぐりっごりゅっごりゅっ!
びくっ、びゅっ、びゅくっびゅくっ、びゅーーーっ…
特に感じる場所目がけて何度も激しく突かれ、強すぎる快感に泣きながらイってしまった。
射精している間もぐりぐりされ続け、腰が大きく痙攣する。
「あぁあっ…あッあんっあひっあっ…あぁーっ…」
息も絶え絶えなのに声が止まらない。信じられないくらい気持ちいい。
「はぁっ、遠夜……っ」
「アッん、はぁっあッんんっ」
イった余韻に浸りたくても二条の方は興奮しきっていてそんな暇はなかった。
今度は正面から密着され、唇を塞がれた。
「んんんっ……ん、ふ、んぅ」
「んっ、ん……」
ぬる……ぬちゅ、ちゅっ、ちゅく、ちゅうっ
異様に熱い舌が強引にねじ込まれる。粘膜同士が触れ合う感覚はとてつもなくいやらしくて、ぞくりとした快感が下半身にまで響く。
「んっんっ、ん、ぅんっ…」
上顎や歯列までねっとり舐められる。まるで口でセックスしてるみたいだ。自然と快感を求めて遠夜の舌も動いてしまい、二条に激しく吸われ絡められた。
「んんーっ…ふぁっ、はぁっはぁっ、ぁんっ…」
「遠夜、可愛いよ…」
いつの間にかバスローブの紐が解かれ下に落ちて、一糸まとわぬ姿にされる。二条は普段の穏やかさからは想像もつかないようなギラギラした目で遠夜の体を見つめてくる。
「はぁっ…乳首、勃起してる」
「っ……あッああんっ!」
いきなり乳首に吸い付かれ、電流のような快感が走った。そのまま舌で小刻みに舐められる。
ちゅっ、ちゅく、ちゅく、くりくりくりくり
「あぁッあんっあんっ…ひあぁっんっあぁッ」
「んっ……やらし、…」
「あんっらめっんんっ…はぁっあッあひっあんっ」
舌でねっとり押し潰されたり、甘く噛みながら吸われたりするたび、ペニスがびくっとして汁が溢れ出る。
乳首がこんなに気持ちいいなんて知らなかった。切なくてどうしようもないような気分になる。
ちゅく、ちゅく、ぬちゅぬちゅ、くりっくりっくりっくりっ
「あぁあっ……んっちくびぃ…っあぅっあッあッ…」
見下ろすと二条が自分の乳首をいやらしく舐めている。信じられない。快感にぼうっとした頭で考えても、何故こうなっているのか理解しきれない。ただ異常に興奮して感じてしまうだけだ。
そのとき、遠夜は別の生理的欲求を覚え顔を歪めた。
「はぁっ……二条、あんっ…、トイレ、トイレ行きたい…っ」
尿意だった。見学先の学校を出てからトイレに行っていなかったし、先ほど結構紅茶を飲んだからだろう。一度意識するとどんどん欲求が強くなってくる。
なのに二条は、乳首を舐めながら吸うのをやめてくれない。こんなところで漏らしたら二条だって不快な思いをするというのに。
「やっあぁん…二条、お願い、トイレ行かせて…っはぁっはぁ…」
「ここでしてもいいよ。遠夜、お漏らししていいんだよ」
「やっ……」
絶望的な気分になる。そんなことできるはずない。二条はやけに熱っぽい目で遠夜を見つめていて、冗談を言っているようには見えない。
「いやだ…っ、頼むから、トイレに…」
「ん……ならトイレで何をしたいのか教えて」
「……っ」
上目遣いで訊かれ、かっと頬が赤くなる。振り払って行こうとも考えたが快感で体には全く力が入らず、腰を抱く二条の手から逃れることもできそうにない。
遠夜の息が更に荒くなる。
「……はぁっ、おしっこ、おしっこしたいからぁ…っお願い、二条…ぁんっ」
「……我慢できない?」
「がまんできない……っお漏らししちゃいそうだから、トイレでおしっこ出させて……っ」
みっともなく幼児みたいなことを言って、ただただ恥ずかしいことなはずなのに何故か体の奥がずくんと疼く。二条はようやく乳首から唇を離すと、興奮した顔で遠夜を支えながら歩き出した。
ホッとしたのもつかの間、連れて行かれたのはトイレではなく先ほど入っていた浴室だった。
「っ、なんで、ここトイレじゃない…っ」
「ここでするんだよ、遠夜。俺にしてるところ見せて」
「やっ……あッん…」
二条は有無を言わさぬ雰囲気で言い放つと後ろ手にドアを閉めた。
「い、いやだ、トイレで……っ」
「駄目だよ。ほら、我慢してたら辛いよね。ここには俺しかいないから漏らしていいんだよ」
その二条に見られるのが耐えられないのだ、と言おうにも、もう限界は近かった。すると二条が、両方の乳首を指でぐりっと摘んで捻ってきた。
「あぁんっ…! あっあぁっやっあぁーっ…」
突然の快感で下半身が緩み、尿がせり上がってくるのを感じる。もう駄目だ。
「はぁっ……ほら言って、おしっこ出ちゃうって」
こすっこすっ、くりっくりっ、ぐりぐりぐりぐりぐりぐりっ
「〜〜っ、出ちゃうっ…おしっこ漏らしちゃうっ…! ひっああっ…!」
>ちょろ……じょろ、じょぼぼ……
「あぁっ、いや、見ないで、はぁっはあぁっ」
堰を切ったように、勢いよくペニスから尿が出てきた。二条は乳首を責めながら、ギラギラした目でそれを凝視してくる。
「あぁっ止まらないっ…見ないで、お漏らし見ないでっ…あぁっんっやあぁ…」
溜まっていたせいで中々終わらず、放尿を見られ続ける。
ジョロロロロ……
「はぁっはぁっ……あぁっや、、んんっ…」
死んでしまいたいほど恥ずかしい。恥ずかしくて――体が熱くてたまらない。
「はぁっ……ぁ、ぁあ…」
ジョボ、ちょろろ…
ようやく勢いがなくなった。遠夜は両手で顔を覆った。
何より恥ずかしいのは、放尿を見られるなんて屈辱的な行為で、ペニスが勃起してしまったことだった。
それに二条のものも――顔に似合わぬ凶悪なモノが萎えることなくビキビキに反り返っているのが見えて、きゅんと体が疼く。
「遠夜……っ」
「やっ……んんっ」
二条によって顔を隠していたすぐに手は引き剥がされ、噛みつくようにキスをされたかと思うと――反り返って脈打つ大きなペニスが、アナルの中にねじ込まれた。
ぬちゅ、ずぶ、ズヌヌヌッ…!
「んんーっ…! んっひあ゛っ、あ゛ああッ…」
「あーすごい…っ、遠夜、遠夜っ」
硬い剛直が狭い肉を掻き分け、強引に奥まで挿入される。指とは比べられないほど激しく性感帯を圧迫され、息もできなくなる。
深く繋がった体勢で二条が強く遠夜を抱きしめた。
「はぁっはぁっ……やっと、やっと遠夜と結ばれた……ずっとこうしたかったんだ」
「あ゛ぁっ…はぁっ、あッ…」
熱に浮かされたように言われ、アナルが更にぎゅっと収縮する。
もう分かってる。二条は普通じゃない。遠夜の頭の中で作り上げていた理想の二条像とは著しく違っているし、遠夜が望んだ関係は断じてこういうものではなかった。
だが二条の美しい顔を向けられ、いやらしいことをされ、どうしようもなく感じてしまう自分がいる。
「っ、こんなに嬉しそうに俺のを締め付けて…俺も愛してるよ……っ」
「っあ゛ひっあッらめっあ゛ああッ」
何やら甘い雰囲気で感慨に耽っていたのも一瞬のことで、すぐに容赦無いピストンが開始された。
ずぶっずぶっぐりっぐりっパンパンパンパンパンパンッ
「あ゛んっあっあッあ゛ッひああッ」
「ごめんね、君がいやらしすぎて我慢できなくて、想定と全然違うことになって……。後でベッドでたくさん愛してあげるから…っ」
「あぁんっあッあうっやっ…あぁあんっ…!」
トロトロになっている粘膜を突かれ、抜くときは張り出したカリがゴリゴリと内壁を擦り、暴力的な快感が絶え間なく与えられる。
「でも遠夜も悪いんだよ。学校を辞めて未練なく俺のところに来られるように図ったのは俺だけど、他の男に虐められて触られて、涙目になった可愛い顔見せたり」
「ああッ! あんっあんッあひっあッああッ」
ヌブッヌブッヌブッぢゅぶっぢゅぶっ、ぐりぐりぐりぐりっ
「しかも転校なんて……拗ねてるだけだとは分かってたけど、あの男には腸が煮えくり返ったよ。無防備に部屋に招き入れる君にもね。男子校の寮なんて想像するだけで忌々しい」
「やぁっ……あ゛あッあッあッあんっ」
二条は熱っぽく興奮した顔に不愉快さを滲ませる。
「遠夜は可愛くて無防備だから、寮なんて入ったら知らないうちに男を誘惑して……。我慢できなくなった男に風呂場でいきなり後ろから襲われて、この可愛いお尻ま○こに醜く勃起したものを挿れられて、散々犯されて中出しされるに決まってる。一度そうなったら肉便器にされて部屋でも学校でも何度もハメられてしまうんだ。……っ、許さないよそんなこと。俺以外とセックスするなんて」
「そんなことっ…あッあ゛ひっあぁああーっ」
ズブッズブッバチュンッバチュンッごりごりごりごりごりっ
どこか凶器を孕んだような眼差しでおかしなことを言われゾっとする。抜き差しはどんどん激しくなり、快感が強烈すぎて頭が働かない。
「さっきも他の男にぶっかけられたりして。俺だってまだしたことなかったのに。はぁっ、でもいいんだ、やっと結ばれて、君を俺のものにできた…。この俺達の新居で、これから毎日愛し続けるからね…っ」
「あぁんっあひっあ゛っアアッ、あんあんあんあんっ!」
「はぁっ可愛い遠夜、想像よりずっと……もうもたない、一緒にイこう?」
二条は遠夜の腰を鷲掴みにすると、最奥までガンガン腰を打ち付けてきた。気が狂いそうなほどの快感に激しくアナルがひくつき、ペニスからまた漏らしてしまったみたいに汁が飛び散る。
「あーやらしい…っ初めてなのに潮吹きしちゃったの? 俺で感じてくれて嬉しいけど」
「あ゛あ゛あんっ! あひっあへっあ゛あッらめっおかしくなるっ」
じゅぶっじゅぶっぐりぐりぐりぐりぐりぐりっ!
「いいよおかしくなって。俺が一生面倒見てあげる。食事も排泄も全部俺がするから…はぁっ興奮する…」
「い゛ああッあッあんっやあッあ゛ひっ、ああァッ」
本当におかしくなりそうな官能も、それが当然とばかりに狂ったことを言う二条も、怖くてたまらない。しかし快感は強制的に与えられ続け、もう何もかも限界だった。
「あ゛ひんっいくっ、出ちゃうっ…あッあんッああぁんッ…!」
「っ俺もイくよ、遠夜……っ」
「あ゛うッあッあんっあんっあんっあんっひああッ」
パンパンパンパンパンパンッ! ズブッズブッズブッズブッごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっ
膨れ上がった勃起ペニスが何度も内壁全体を擦りながら奥に叩きつけられる。いやらしい音が浴室に響き、目の裏で火花が散る。
「あ゛ああんッいっちゃうッあッああぁーっ!」
「っ中に出すよ、遠夜に種付けするから、ずっと頭の中でしてたみたいに、現実の遠夜のお尻ま○こにっ…」
ズブッズブッズブッズブッ! パンッパンッパンッパンッ!
ビュッ、ビュルッビュルッ、ビューーーーーーーッ…!
壮絶な快感の渦の中、遠夜のペニスから白濁が勢いよく飛び出し、アナルの中の勃起を絞るように締め付ける。間髪入れず最奥まで繋がった状態で、熱い液体が大量に注がれたのが分かった。
「ひあぁッ…あ゛っう、あぁあッ…」
「はぁっ……すごい、遠夜、遠夜…っ」
余韻というには強すぎる快感に痙攣し続ける体に、二条がキスの雨を降らせる。
「愛してる……これからはずっと一緒だよ」
よくある愛の言葉。それが陳腐とはとても思えないような二条の眼差しに、意識が遠のいていった。
end
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