性癖のゆくえ 2話


あり


「お尻と乳首でずっとイってるね。こんな姿、あんたが好きな少年に見せたらトラウマ与えるだろうな」
「っ〜〜…あっああァ…っだめ、そこ、…あっあッ…い〜……」
「気持ち悪いって遠ざかるだけじゃなく、変質者扱いで通報されて、そうしたらストライクゾーンじゃない大人の警察官に取り調べされて、いっぱいメスアクメしてるのを知られるんだよ。人生終わりだね」
「あああぁっ……ひど、いっ…あへぇ…ん〜ッ」

ぐりぐりぐり……っ、ぐりゅ、ぐりゅっ……

言葉で廉を貶める。自分で言いながら不快感を覚える。こんなことを言いたいわけじゃなかった。
廉は初めてのセックスを文也と遂げた。奥まで文也を受け入れて、すがるように抱きついてきて、文也しか見えないという濡れた瞳で見つめてきた。そのくせ「美少年に抱かれるのもいいかも」なんて言い出したのが、許しがたかった。

「ふ〜……はぁ、あっあひぃ…ッも、もうしない、めすアクメなんて……っひっあぁー……」
「嘘つき。乳首潰して、メスになる凝り一緒に擦ったら……ほら、まったイってる……」
「ああああんっ……そこ、そこは、だめだめっていってぅ…い…ッひぐっ、いくっいく、いく…ッ、あー……っ、」
「本当に堪え性がないね、変態な上にアクメも我慢できない、馬鹿な廉兄――」
「ふああぁ……っ文也ぁ…、んっ……ふー……」

上擦りかけた声で昔みたいに呼んでやると、快感で濡れた目が切なげに文也を見る。無性に胸がイライラして、唇を奪うキスをした。
ずっとそうだった。廉は子どもの頃から特別な目で文也を見た。文也に恋心を抱いているという同級生の女の子にも似ていて、それよりもっとずっと熱を帯びていた。
そうやってずっと、文也だけを見ていればまだ可愛げがあった。いくらショタコンの変態でも、文也が許しさえしなければ犯罪者になることはないのだから。

「んー…っんぶ……っふー、んっんっンッ…」
「はぁ……ん、ん……」

廉は抵抗するどころではなく、舌を挿入すればおずおずと擦り返してくる。熱い舌が淫らに絡まり、文也は乱暴に口の中を犯した。

ぬる……ぬる、くちゅ、ぐちゅ、れる、れる……
ぐりぐりぐり……っ、ずぬ、ずぬぬ、ぐりゅっぐりゅっ

「んっんっふぅ……っ、ん……、ん〜〜っ、んむ、んっはあっ……」
「ん……ふー……」

舌でねっとり口内を舐めると、弄っている中が健気に指を吸ってきて、ペニスが興奮でドクリと主張する。早く挿入させろと。

「はあん…、ふぁ、文也……、……〜〜っ? ひッ……」
「これを今からハメるよ、よーく見て、廉」
「っ……ふー、んっふー……ん…、ああぁ……」
「目を逸らさないで」

反り返って脈打つものを、廉の眼前に突きつけた。
子どものペニスとは程遠い。いつしか皮は剥け、色は赤黒くなり、勃起するとカリが左右に傘を張って、ずしりとした裏筋に血管が浮き立つ。
これから自らの中を満たす存在に、廉は息を荒らげ、唾を飲み込む。慄きながら欲情を感じさせる反応に、余計にペニスがバキバキになる。

「ふー……、あぁ、こんな……、文也、ぁ、あ……」
「廉、興奮してる顔もっと見せて。廉兄はショタコンなのに、大人ち〇ぽに欲情するようになっちゃったんだ……?」
「ち、違……、ん、はあ、はあぁ……文也のだから……」
「……」

もっと廉を詰めたかったけど、それ以上に挿入して狭い肉壁を延々と擦りたい気持ちが勝った。
廉の脚を簡単に持ち上げ、正常位で勃起を窄まりに押し付ける。
ずっとひくついているそこはペニスにも吸い付いてきたので、文也は興奮して腰を強固に進めた。

「入れるよ」
「あッ……文也……はぁ、ふぁ……っんっ〜〜ッ……ッ」

ずぬ…っぬぶ、ずん…、ずぶぶぶ〜…

「はあ……っ、廉、あー……」
「あああっ…いッ……んぐ、おっきい、…うあ、あーっ…」

中はとても狭く、動くなりぴたりと密着し締め付ける。
廉は大人の勃起を扱くのがとても上手だった。ショタコンの変態のくせに。

「っ、そうやって、すぐ吸い付いてくる……、大きいのが好き?」
「あんっ、あう、きつい、あはぁッ……あっ……、ん、す、すき、かも…あ……っんっあへっあああぁ…」
「変態」

ずぬっ……ずぶ、ずぷぷ……、ばちゅ! ずぬぬ〜……っばちゅ!

壊してしまうかもと危惧するほど狭いのに、廉は腰をびくつかせ、快感に崩れた顔で淫らな声を出すので、腰を動かしてピストンする以外の選択肢はなかった。

「あぇっあっあ〜ッ……ん〜……、あっあんッいい……ち〇ぽ…お…おっ……ッ」
「気持ちいいね、もう最初からハメられて感じる体になってる」
「んっあっあんッ……いい、ち〇ぽで、ずりずり、気持ちい…、あっぁッいっ……ひっ、当たって…あッい、いくいく……ッ!」

ぷっくり膨れた乳首が目について、指で潰しつつ勃起を奥に押し付けると、廉の腰がびくびくと跳ねて痙攣した。

「……っ」
「あああああッ…いっ、いく……ッ、いってる、んふうぅ……っふー…ッ」

こすこすっこすこすこす、ぐにぐにぐにぐに
ずぬっズヌ゙ッズヌ゙ッ、ぱんっぱんっぱんっぱんっ

腰だけでなく喉まで反って、廉が文也のペニスでアクメする。
締め付けがきつく痛いほど絡みつかれ、ペニスがバキバキと余計張り出して、内側の肉を叩く。
廉が中で早く射精してほしがっている。文也は雄の欲望に従って腰を激しく穿った。

「いい、ひぁ、あぐっ…、あッあんッあんッあんッ」
「一回出すよ、廉……っ」
「ひああっ激し……、いっいい、いく、んっあっあへえええ」

ズバンッズバンッズバンッ、ごりごりごりごりゅっ!

「こっち見て……、ん……」
「あ〜ッあへ、あへぇえ…、文也ぁ……、んむっ、んぇ……ッ」

アクメして感じた顔を向けてくる廉にたまらない気分になり、激しくキスをする。舌をゆっくり絡めながら、淫らな音が鳴る高速ピストンを叩きつけた。

「んっんむ……ッんっんっふぅ……」
「ん……ん……はー、いく、中に出すよ廉、んっ……」
「ん〜〜……っ、ふぅ、んっンっんっんぐッんううーっ…!」

ズヌ゙ッズヌ゙ッパンパンパンパンパンパン!
ビュルッビュルルルルッ、…ビューーーーーーーッ……

ディープキスをして腰を激しく振り、廉の中の肉を思う様擦り、精子が大量にペニスを駆け上ってきた。
当然中に出す。廉は頭が少しおめでたいから、誰のものなのかマーキングしなければすぐに忘れてしまう。

「んふうう……っ、ん〜〜っ、おふっ…ぅ…あああっ…いい……ッ、あぁあ、すご、いい…あっあひ、はっあああ…」
「はあ……、射精してる……中に、廉、中に出されるの感じて。好き?」
「んあああ……、いい、ち〇ぽ、おく、おっ…すき、ぃ……」
「フー……、ん…………」

ずんっ……ごちゅ、ごりゅ、ぬっぶ……
ビュル……ッビュル、ビュー……

怒張が何度もドクリと鼓動し、いくら出してもまだ足りないとばかりに中に精子を注ぐ。
キスをして、精子で濡れながら奥まで繋がって、汗ばんだ体をくっつける。
気持ちいいという言葉では生ぬるい。激しい雄の欲望が満たされて、苛立ちや焦燥感も消え去る。ずっとこうしていたい。

「はあぁ……文也、……ぁあ、ん……」
「廉……ん……俺を見て。なんで目を逸らすの?」
「あ……、だって、文也が…、お、大人の男みたいで……ひぁっ……」
「今更それ? 大人の男のち〇ぽずっぽり咥えて、中イキまでしておいて」
「ああああぁっ……ッお、大人ち〇ぽぉ…、はあっ、あん……」

廉の態度のせいで苛つきがぶり返す。
廉はまだ、好みから逸脱した男とセックスしてアクメまでする自分を受け止めきれていないらしい。往生際が悪い。
放っておいたらなんとか学園とかいうふざけた偽物の少年に犯してほしいと愚かな過ちを犯しかねない。廉は馬鹿なショタコンだから。

「廉兄……いっぱいち〇ぽに吸い付いてくるのに、大人の俺がまだ怖いの。嫌い?」
「嫌いなわけない! 文也は俺の可愛い……かわ……? んっはあ…ああああッ」

ずぬ……っ、ぐちゅ、ぐりゅ、ずぶう…、ごりゅっ…

「あっアッ…だめ、文也、ち〇ぽおっきくしないで……っへあっあっへええぇ……っ」
「はあ……っ、廉のお尻がもっと擦ってってねだってくるから。俺のち〇ぽ大好きなんだろ、認めろよ……っ」
「あっひいぃ……ッ、いッ、いい、そこっ…、アッあああぁん……っすき、好き、いいっ、ち〇ぽ……っ大人なのに、こんな、大きいのに…っ、すき……っあッあっんっあああっいっちくび、いくいくいく〜〜……っ」
「淫乱……」

ずぬっ……ズンッズンッズンッズンッ、ぬぶっずぶっずぶっ
くりっくりっくりっ……ぐりぐり、ぐりゅぐりゅぐりゅっ

すぐに勃起し直したペニスを内壁で擦る。奥まで突き入れた後、亀頭で前立腺を潰した。
腫れた乳首を弄るとすぐにアクメして気分がよくなる。

「乳首どうするのが好き? こうやって、小刻みにぴんぴんするのと」
「んぉ……ッ、あっ、あひっ……ッいっあっあッ」

こすっこすっこすっこすっ、ぴんぴんぴん

「指で摘んでくりくりするのと……、思い切り潰すのと」
「ああああー……ッ、ひぐっ、あっん…全部……っぜんぶいいから…っあっだめ、乳首、かんじすぎちゃってぅ、あへっあへえぇ…っ」

くりくり、ぐにっ、ぐりゅ、ぐりゅっ!
パンッパンッ……ぬぶ、どちゅっどちゅっどちゅっ

乳首を指先で弾き、勃起した部分を摘み、無理やり乳輪の中に戻すように潰す。
小さな乳首に尋常ではなく興奮した目を向けている自覚はある。廉はアクメの波に翻弄されそれどこではない様子でよかった。
ずっと隣に住んでいた文也に邪な感情を抱いていた、変態の廉。そんな廉に対して、文也もまた並外れた欲情を抱いてしまう。

「あっあ…ッ、あぁんっ……おっ…、…っ、いいっいっなか、きもちいいところいっぱい押されてる…っんっあー……」
「廉、廉……この淫乱」
「おっ…、文也、ん…あっ、あッ、あ〜…」

快感で涙を滲ませて見上げてくる廉に、ゾクゾクする。他の誰でも、文也をこれほど昂らせてはくれない。
――言葉にしてしまえば苛立ちも消えるだろうか。もう他の誰にも目を向けるな、文也だけを見ていればいいと。文也は単純だからきっと丸め込めるし、罪悪感を植え付ければ偽の少年とどうにかなりたいなんて思わなくなるだろう。

「あっあッああぁ……、んああー…、奥、きもちいい、おおきいの、当たってる、そこ、ひぐ……、ひっあっあんッあぁっ…」
「はあ……廉……、無様だね、俺のち〇ぽにいいようにされてアヘることしかできない」
「あっアンっ……ひぐっ……あっ、あー……文也の、大人ち〇ぽ……っお……ッ」

狭い中に締め付けられ自然と腰が動き、ドクドクと精子が作られている。
廉は今も、本性さえ知らなければ、文也が愛おしくてたまらないという目で見つめ返してくる。
――文也から認めるのはプライドに障る。最初に文也を熱っぽく見つめてきたのが廉だった。何も知らなかった文也に長年あんな目を向け続けながら、他の少年でもよかったんていう最低な大人。
もっと文也だけしか見られなくなるべきだ。悩んで悩んで、文也だけが好きだと懇願してくるべきなのだ。

「ふー……廉、イくよ、種付けして、いっぱい塗り込んで、マーキングしてあげる……、もっと喜んで」
「んぅ……っあッあへっ…あへぇ…、なか、あっあッんっ……、うれしい、……あっあ…ッ、ふみや、そんな、大人の顔で見ないでぇ……っひっあんッあんっああん…」
「……まだそんなこと言うの。大人のち〇ぽが好きなんだろ、俺の…、んっ、ほら、ほら……っ! っあー……」
「ひぐっあッあへっあーっ…あッ…!」

ずぶっずぶっずぶっずぶっ! どちゅっどちゅっパンパンパンパンパンパン!
ドビュるっ、ビュルビュルッ、ビュルルルルッ……!

「イく……っいく……、はあ……ほら、やっぱり搾り取ってくる……」
「ああぁ……あぇ、あへ、ぇ…出てる……、んっ、大人ち〇ぽ、文也の……お……」
「フー……、っ、ん、中出し気持ちいいよ……」
「っい、おれも、いい……気持ちよくて、バカになる…、ち〇ぽ…お、…おかしいのに……んー…」

射精してペニスが一回り小さくなっても、廉の内壁は即座にぎゅうぎゅうとして文也のペニスの形になる。
やっぱり廉には文也しかいないのだ。変態のくせにやたら淫らな体と馬鹿な頭を受け入れられるのは、世界広しと言えど文也しかいない。

「廉……ん、そんなに、俺……が好き?」
「あー……あぁ、好き……好きみたい……文也の……ち〇ぽ……」
「……あっそ。じゃあもっとハメてやるよ」
「ッああああっ!」

ズブッ…ぬぶっ…パンッパンッパンッパンッ

望んでいる答えと似ているようでズレていて、本人にも制御できていないびくつく腰を乱暴に掴んで、今度はバックから腰を振る。ペニスが萎えることはなく、種付けするときの性器の形を維持して蠢く肉を擦る。中はこんなに素直だ。
廉は絶対に、文也のことだけが好きだと自ら口に出さなければならない。出会った瞬間、あの目を向けてきたときから定められている。


end

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