新入生大歓迎2話 02


あり

「俺、君のことが好きになっちゃったのかもしれない」
「なっ……そ、そんな馬鹿な話、信じるわけないでしょう」
「馬鹿だなんて酷いな。ねえ、キスしていい?」

思いがけないことを言われ、渉は激しく動揺した。おもちゃのようにされた事実はあれ、好かれているなんて考えたこともなかったのだ。
整った顔が近づいてきて心臓がバクバクと音を立てる。

「ん……」
「んっ……ふぁ、んんっ……」

ちゅ……れろ……ぬるっ、ぬるっ、くちゅっ、くちゅっ……

渉より背の高い灰谷が少し屈みながら顔を傾け、唇が重なったかと思うと、すぐに舌が唇をこじ開けて侵入してきた。水音を立てながら激しく口内を舐め、犯される。
一応、告白のような甘い言葉を吐いた後とは思えない、性的で下半身に直結するようなディープキスだった。

「んっ、んっ、んぅっ……」

舌を絡め取られ、甘く吸われたかと思うと、擦るようにしつこく舐められる。粘膜同士が激しく絡み合い、熱が増していく。
灰谷の腕が腰に回って抱きしめられ、体が密着する。胸や下半身が灰谷の体に擦れてしまい、切ないような感覚が湧き上がってくる。

れろっ……ちゅく、ちゅく、ちゅっ、ちゅうっ、れろっれろっ……

灰谷のキスは執拗だった。舌で敏感な歯列や上顎まで舐められ、舌を甘噛みし、痺れるくらい吸ってくる。最早キスというより口でセックスしているのだと思わされる。
酸素が足りなくなり、力が入らなくなったところに太ももで股間をぐりぐり刺激される。片手では恋人にするみたいに優しく頭を撫でているのに、キスのいやらしさと股を苛める脚の動きはどんどん容赦なくなっていく。

「んん〜〜っ……んっんっ……、ふぁっ、ぅんっ、んんッ」
「んっ……」

舌を絡ませながら、片手が首筋から胸元に下りてくる。運動後で薄いシャツ一枚しか着ておらず、指が乳首を擦って捏ねた瞬間、甘い痺れが全身を駆け抜け一気に腰が抜けてしまった。

「んんーっ……! ふああぁっ……」

渉はその場にへたりこんだ。乳首を刺激され、下半身からも汁が漏れ下着が濡れた感触がする。びくびく震えて立ち上がることができない。

「気持ちよかったんだね……すごくエロくて可愛い」
「はぁっ……あぁ……」

灰谷は相変わらず綺麗に微笑みながらも、欲情を隠そうともしない色に濡れた目をしていた。
もう二度とあんなことにはなるまい。そんな誓いはあっけなく崩れようとしていた。

「やっぱり乳首が好き? 汚いち〇ぽで擦られてもビンビンのままだったしね。また舐めてあげる」
「やっ、だめ、待って……あぁあッ」

れろっ……ちゅく、ちゅううっ……

灰谷は素早くシャツを捲りあげると、すでに勃起しかかっている乳首に吸い付いてきた。
先程まで口内を犯していた舌が、今度は小刻みに動いて敏感な猪首を容赦なく舐る。

「ひああっ、あんっあんっ……だめっ、あッあんっだめっだめっ…ああぁっ」
「んっ……やっぱりモロ感。渉君は乳首も性器なんだ。乳首イキで潮吹きさせてあげたい」
「あああぁ〜〜っ……やっ、あんっ、あんあんあんあんあんっ」

れろっ、れろっ、ちゅくっちゅくっ、くりくりくりくりくりくりっ

完全に勃起して張りつめ、神経がむき出しになったみたいに敏感な乳首を、濡れた舌でめちゃくちゃに擦られる。
腰がびくっびくっと跳ねて汁が下半身を濡らす。
こんなことをずっとされたら本当に乳首でイってしまうかもしれない。その前に感じすぎて頭がおかしくなったらどうしよう。
そんな恐怖を覚えるほど快感は強烈だった。

「あんッ……あひっ、いっ、あッあッらめぇっ……」

舌で責めながら、片方は指先でこねくり回してくる。両方の乳首が切なくてもどかしくて、気持ちいい。

ちゅくっ……れろ、れろ、くりっくりっくりっくりっ
くに、くに、こすっ、こすっ……ぐにっぐにっ

乳首を弄られているだけなのに、下半身も弄ってイきたくてたまらなくなる。性器になってしまった、というのがでたらめではないのだと身をもって思い知らされていた。

「ひああぁっ……んっあっあっあひっ……いっああぁっ……」
「あーエロい……やっぱりすごく興奮する……っ。早く奥までハメて突きまくって中にたくさん種付けしたい」
「やっ、そんなこと、言わないでっ……あひっ、んっあっああ〜っ」
「ごめん、我慢できなくなりそうだからもう指マンで後ろ慣らさせて? 乳首も舐めながら指ハメて中ぐりぐりするね」
「〜〜っ、だめっ……ああぁっ……」

卑猥な言葉に体がゾクゾク痺れる。灰谷は手際よくボトムを脱がせると、濡れてぐちゃぐちゃになった下半身に息を乱し、下着を一気にずらした。

「これだけ濡れてたらローションなくても余裕だね。……挿れるよ」
「ひあっ……まっ……あ゛ッあ゛ああぁ〜〜っ……」

ぬちゅっ……ぢゅぶっ……ぬぶっ、ぬぶぶぶっ……

一度挿入された経験のあるアナルの中は、その快感をしっかり覚えているようだった。挿れられただけでイったような強烈な感覚が走り抜け酷い声が出てしまう。

「相変わらずやらしい穴だな。まだ指一本なのにぎゅうぎゅう絡みついてくる」
「あ゛ッ、動かさないで……ひあっあ゛ッあんっあああッ」

ぬぶっ……ずぶっ、ぢゅぶっ、ぢゅぶっ……

挿入された快感も受け止めきれていないのに、灰谷は掠れた声で囁くや否やすぐに指を抜き差しし始めた。
敏感で柔らかいな粘膜が硬い指で擦られ、抜いたらすぐにきつい中に押し込まれ、腰が大きく痙攣する。

「ひああっあんっらめっ、おっあ゛ッひぁっいいっ……」
「気持ちいい? あーもう早くハメたいけど、嫌われたくないし傷つけたくないから、安心して。指マンしまくってイかせて、トロトロになったところにもっと太くて硬いもので擦ってあげるから」
「ああぁ〜っ……やっ、あんっ、ひっ、あっあッあッああぁ」

感じすぎて、頭まで蕩けてきて、嫌われたくないならまず止めるべきだと突っ込むこともできない。
もっと太くて硬いもの――時折体に擦りつけられる大きな熱を挿れられるところを想像して、奥がきゅうぎゅう収縮する。
灰谷は指マンしながら、乳首を再び舐め始める。

「ん……」
「あぁんっ! あうっ、あっあっあひっそれだめえぇっ……あッひああ〜っ……」

れろ……れろ、ちゅく、ちゅっちゅうっ……
ずぶっ……ずぶっ、ずぶっ、ぬぶっぬぶっ、ぐりっぐりっぐりっぐりっ

乳首への甘く切ない快感で余計アナルを締め付け、蠢く中を激しく擦られる。
気持ちよすぎる。イっているわけでもないのにずっと蕩けるような官能の中にいて、灰谷の舌が、指が渉の体を責めるたびに喘ぎ声が出て腰が淫らに揺れてしまう。

「あんっあッおっああ〜……ひうっ、あッいいっ、あんっもっ変になるっ」
「んっ……指マンしながら乳首舐められるの好き? 俺にされて気持ちいい?」
「あああっ……いいっ、よすぎて、だめ、もっ許して……あひっんっあッああんっ」
「はぁっ……」

熱に浮かされ素直に快感を口に出す渉に、灰谷は荒い息を吐くと勢いよく指を引き抜いた。

「ごめんね、もっとたくさん責めたかったけど、とりあえず一回挿れさせて? もう我慢できそうにない」
「はぁっはぁっ……あッ、んっ……」

さっき散々慣らすと言ったばかりなのに、随分前言撤回するのが早い。
むき出しになった硬い塊が、太ももにゴリゴリと押し付けられる。熱くて脈打っていて、完全に種付けするための形になっていることが見なくても分かった。
――灰谷も見た目ほどには余裕がなくて、渉に滾った性欲をぶつけようとしているのだ。 渉のアナルは突然快感を取り上げられ、激しく何かに擦られ突かれることを求めるようにひくついていた。乳首もじんじん疼き続けて辛くてたまらない。
熱に浮かされながら、渉が口を開きかけたとき、二人だけの空間に突然ドアノブが回される音が響いた。

「……っ!?」
「あれ、やっぱり鍵かかってる。開かねー。灰谷さーん、いないんすか?」
「ちっ、ちょっとどけ」

聞き覚えのある声が二つ、聞こえてきた。部屋には鍵がかかっていて、何度かドアノブを回した後一瞬静かになったので諦めたかと思ったら、今度は鍵穴を弄る音がして。
渉は血相を変えてどこかに隠れようとしたが、そんな猶予はなかった。
乳首を散々弄られ、アナルもトロトロになって力の抜けた淫らな姿をどうすることもできないまま、無情にもドアが開いた。

「おい灰谷……って何してんだよ」
「渉じゃん! つーかエロ……」

忘れられるはずもない、灰谷と共に渉を犯した二人だった。
強面でサド気質のある金崎と、2年でチャラい見た目の小宮。
部屋の中の淫らな有様を認識すると、二人とも気色ばんで渉を凝視する。
恐ろしさで体が震え、渉は無意識に灰谷にすがりついた。灰谷は手つきだけは優しく渉を撫でると口を開いた。

「無断で入ってくるなんて礼儀がなってないね。しかもピッキングするなんて、金崎って本当にカタギ?」
「うるせえよ。今日は部室に近づくなっていきなり言うからなんか企んでるんだろうなと思ったら、何一人で楽しんでんだよ」
「ホントですよ! 俺がまた渉とヤりたいって言ってたの知ってるくせに、抜け駆けするなんて」

二人は灰谷に文句を言いながら、その視線はギラついていて渉から離れない。
――またあんなことをする気なのか。また輪姦されて、誰のものか分からなくなるくらい何度もアナルや口に突っ込まれ、全身に精液をかけられ――。
今度そんなことをされたら、本当に頭がおかしくなってしまうかもしれない。

「あーイラつく。まだハメてはないみたいだな。とりあえず先に突っ込ませろよ」
「ずるいっすよ金崎さん。俺は二番でいいからその間足コキしてね、渉」
「は、灰谷さんっ……二人を止めて下さい」

興奮した顔で近づいてくる二人。渉は慌てて灰谷に耳打ちした。
灰谷だって無理やり渉にいやらしいことをしてきた男だが、皮肉なことに今は彼しか頼れる相手がいない。
灰谷はこんなときだというのに嬉しげに笑った。

「あの二人とするのは嫌? 俺とだけしたい?」
「……っそりゃ、」

輪姦されるよりはまだ、二人より優しい灰谷とするほうがいいように思えた。
それに灰谷は渉が好きだという。信じがたい話だがそれが本当だとしたら、当然二人を止めてくれる、と思っていた。

「嬉しいな、俺のち〇ぽだけハメ続けてほしいってことだよね」

そうは言っていないが今は否定しない。とにかく早く二人を何とかしてくれ、と思っていたのに、灰谷はいきなり勃起をアナルに押し付けてきた。

「ひああっ……ちょっ、待って、んっ、はぁっ……」
「でもごめんね、一応サークルにはルールがあって、決めたのは俺だから自分で破るわけにもいかないんだ。二人も今何言っても引いてくれないだろうし」
「……っ、あッ、だめ、だめっ……」
「――それに、俺以外に触られたりハメられて喘ぐ君を想像するとすごくイラついて相手を殴りたくなるけど……でも同時にすごく興奮するんだ。イラついて体が熱くなって、ち〇ぽがギンギンになって、すごく激しく君を犯したくなる」

優しげなのに嗜虐心の篭った熱っぽい目で見つめられ、ゾクリとした。ペニスを押し付けられたアナルが、吸い付くようにひくひくと収縮する。
そして灰谷は優しげな見た目に似合わない強引な力で、ペニスを無理やりねじ込んだ。

◇◇

「んんん〜〜っ……! ふっ、んっんっ、んむっ、んんっ……」
「はぁっ……すごい吸い付いてくる。可愛いよ」
「おら、しっかり奥まで咥えろよ。舌絡めて……っあーそうそう」
「やっぱり渉の足いいっ……俺のち〇ぽ足コキでもうバキバキだよ。分かる?」

ずぶっずぶっずぶっずぶっ、パンッパンッパンッパンッ
ぬぶっ、じゅぼっじゅぼっ、ぢゅぶっ、ぢゅぶっ……
こすっこすっこすっ、しゅっしゅっ、ぐりぐりっ

渉はアナルに灰谷の昂ぶりを受け入れてずぶずぶ抜き差しされ、口には奥まで金崎のものを挿れられ、足の指で小宮のものを扱かされていた。
全身がペニスで犯され――頭では嫌だと思っていたはずなのに、体はあっという間に快感に侵され気が狂いそうなほど感じていた。

「んんっ……んひっ、ふあぁっあッあぁんっ! ひっ……んっんんん〜〜っ」
「なーに休んでんだよ……っ、ちゃんとしゃぶれねえなら無理やりま〇こに二本目突っ込むぞ」

快感の壮絶さに金崎のペニスから口を離してしまうと、またすぐに咥えさせられる。金崎は容赦がない。

「酷くするなよ。大体お前のと一緒にハメるなんてぞっとしないね。渉くんが壊れたらどうするつもり?」
「甘いこと言いやがって。騙されんなよ斎藤、こいつが一番変態なんだから」
「は? 渉くんは俺だけにハメてほしいって必死にねだってきたんだよ。混ぜてやってるだけありがたく思えよ」
「んん〜……っ、んむっ、んッんッんんッ……」

渉の意思を無視した言い合いをしながら、犯す動きはどんどん激しくなる。

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