ちょっとした運命の恋 02
あり
市村――晴也は、俺に友達以上の感情を抱いてくれていると感じていたけど、男同士で愛し合う覚悟までは決まっていなかったらしい。
強引に抱いてしまったことを後悔がないわけじゃなかったけど、どこを触っても敏感に感じて、声を我慢しきれず震えながら喘ぐ姿は、俺の理性を根こそぎ奪った。
そして、狭くてきつくて熱っぽい中に挿入して、一つに繋がった感覚――。やっぱりちゃんと晴也が俺を受け入れてくれるまで、我慢するべきだったのかも知れない。
一度あの、心も体も天国に行ってしまいそうなほどの快感と興奮を味わったら、我慢するのは至難の業だ。
「あ、あの……」
「どうしたの?」
「この体勢、恥ずかしいんだけど」
今日は一緒に物理の課題をやるためと称して、晴也の家に上げてもらっていた。最初は本当に真面目に、課題に取り組んでいた。俺のせいで晴也の勉学に支障をきたすことがあってはいけないから。
アドバイスを送ると素直に感謝して笑う晴也を、本当はすぐにでも抱きしめたかった。
俺は自分の課題を一足先に終わらせると、晴也の後ろに回り込んで、膝の間にすっぽり体を抱き込んだ。
「嫌……? 俺はもっと、ずっと晴也と触れ合ってたい」
「嫌じゃなくて、だから、恥ずかしいんだって、ひゃぁっ」
「ん、可愛い……」
赤くなっている晴也の耳たぶに息を吹きかけ、軽く唇で挟む。びくりと震える体を抱え込みながら柔らかい感触を味わう。舌を耳の穴に差し込むと今度はびくびくと小刻みに跳ねて、俺の体も熱くなる。
晴也はこちらの穴も敏感らしい。下の、柔らかく締め付けてくる穴と同じように――。想像したらペニスがドクリと熱を持って内心で苦笑する。耳を舐めただけで勃起するなんて、俺の人間性を勝手に決めつけている連中が見たら失望するに違いない。晴也に触れるといつもこうだ。それでも最初はできるだけ昂奮を隠し、甘い声で囁く。
「耳が感じる……?」
「はぁっ……ん、だ、だめ、舌はっ…あんっ…課題が、まだっ……」
「もう少しで終わるよね。手を動かすのは邪魔しないから、頑張って」
「んっ……ふぁっ、ん……」
晴也は本来の目的である課題を懸命に片付けようと、震える手でシャープペンを握る。可愛い。耳だけじゃなくて頬や指先まで色づいていて視線が引き寄せられる。
応援したい気持ちと、課題なんかより俺に夢中になってほしい気持ちが入り交じる。
「えっと……ひあぁっ」
「――どうしたの、手が止まってるよ」
「やっあっ、そこっ、だめ……っあっ、アッ」
くにっ……くり、くり、こすっこすっ……
俺は後ろから晴也の胸元を探って、乳首を擦った。ついやってしまったことだったけど、感じた声を出されたらもう駄目だ。手が止められない。
晴也は敏感な体をしていて、乳首も弱い。小さくて淡い色であまり目立たないのに、少し弄るとすぐにコリコリに凝って、気持ちいい声が我慢できなくなる。怖いくらい可愛くていやらしい。
耳の穴を犯すみたいに舐めながら、乳首を両手でくりくりと弄る。がっちりと逃さないように密着してる体がびくびくして、いい匂いのする黒髪が時々俺の頬をくすぐる。
こすこすこすこすっ……くに、ぐりぐりっぐりぐりぐりっ
「あっ、んっ……だめ、あっあ、…か、課題……っ、〜〜っ…」
指先で細かく乳首を弾く。途中までは計算式が整然と並んでたノートの文字が、ミミズがのたうったみたいになっている。
駄目だな、意地悪をしたいわけじゃないのに。むしろスマートで格好良くて頼れて、自分ではしっくりきていなかった王子様と呼ばれるような、晴也が安心して俺だけを見つめていてくれるような、完璧な彼氏でいたい。
そう思っているのに、こうして晴也を困らせてしまう。困っている姿も可愛くて、ただ慈しみたいというだけではない不穏な自分の一面が漏れ出してくる。
「もう硬くなってる。気持ちいい?」
「はぁっ…あっ、ちくび、んっん゛っ、変だよ…んっ」
「変じゃないよ、可愛い」
「あー耳っ…れろれろしないで…っ、だって、な、何か前より、じんじんして、敏感になってるっ…声出ちゃうっ、あっ、あぁんっ」
「…………」
――晴也は俺を昂奮させるのが上手すぎる。俺が乳首をたくさんいじくり回して開発したから敏感になったんだ。
晴也は着実に、俺にしか見せられない体になっていってる。乳首だけじゃなくて全身が。
「あッ、アッ、あんッ…だめ、これ以上はっ…」
「これ以上……? 乳首を指で摘んだり、弾いてるだけだよ」
「あっ、あぁっ…衛藤にとってはそれだけでも…俺はっ、だめ、変な気分になっちゃうからぁ…っ」
くりくりくりくりっ…こすっこすっこすっこすっ
涙目になってる晴也。下も制服のスラックスが持ち上がってる。乳首を弄られて感じてる光景と相まって、目眩がしそうなほど魅惑的だ。「それだけ」だなんてとんでもない、視覚の暴力だ。
俺は硬くなったペニスを、柔らかい晴也の尻に擦りつけた。
ごりっ……ごりっ、ごりゅっ……
「〜〜っ……!はぁあっ…あっ…うそ、……っおっ」
「俺も変な気分になってる……。晴也がどうにかしてくれる?」
「ふああぁっ…でっでもっ……玲奈が帰ってくるかもっ…あっ硬い…っ」
晴也はたまに、妹の玲奈に会いたくないのかとか、画像を見せてどう思うか訊いてくることがある。どうも俺が玲奈ちゃんに惹かれるのではないかと勘ぐっているところがあるらしい。
正直玲奈ちゃんのことはあまり興味がない。画像を見て確かに芸能人のような美人だと思ったけど、それだけだ。ずっと晴也に抱いていた制御できない感情とは比べるまでもない。
晴也の心配に対して、俺の気持ちが揺らぐのを疑っているなんて心外だという一方で――無意識にでも嫉妬しているのだと思うと胸がぞわぞわとする愉悦を覚えた。見当違いな嫉妬に悩んでいたのは俺だけではなく、晴也も晴也なりに俺のことを思ってくれているのだと。
ああ駄目だ、今すぐにでも硬くなったペニスを晴也の敏感なお尻にねじ込んで、あの気持ちよすぎる中でペニスを扱いて、アクメさせながら中に出してしまいたい。
「――ご両親は仕事で、妹さんも今日は9時までバイト、って言ってたよね」
「あっ……ん、そう、だけど……」
「俺は晴也ともっと気持ちいいことがしたい。深く繋がって晴也をアクメさせたいな。駄目……?」
「〜〜〜っ……あぁっ……ん〜〜っ…」
乳首を摘んだ指をこすり合わせるようにして感じさせて、欲情が隠せてない掠れた声で耳を犯す。
晴也は拒まない。それだけで本当は十分だけど、たまにはその口から聞きたくて、暴走しそうになる勃起を宥めてじれったい愛撫を続ける。
くりくりくりっ……ぐに、ぐに、こすっこすっ、くりくりくりくり
「あっあッ、あんッ…んおっ…ひあぁっ…あっもう、もう……っ」
「晴也が嫌なら、これしかしないから……ん、乳首もう、シャツからすごく浮いてるね」
「あ〜〜っ…ひぅっ、んっ、んっ、だめっ、はぁあっ…あっ、衛藤っ…」
晴也の乳首はびっくりするくらい覚えがよくて、弄るたびに感度が増してるみたいだ。さっきより腰までびくびく跳ねて、俺のペニスがお尻に擦られて、そろそろ触っているだけなのも辛い。
「乳首好き?」
「ん゛っ…あっすき、きもちぃっ…あっ、あッ、乳首っ、気持ちよくなっちゃてるっ…はぁあっ…」
「……っ、可愛い。駄目だよ、そういうことを俺に言うの。もちろん俺以外に言うのは論外だけど。――強引にでもねじ込みたくなっちゃうから」
「んおっ……はあっ……〜〜っ、いい、もっと、やらしいことっ…あっ」
「――いいの? 最後まで止まれなくても。触るだけじゃなくて、俺のペニスをハメて、中をたくさんついて射精するってことだよ」
「〜〜〜っ…だって、衛藤が、やらしい声でやらしいこと言って乳首っ…くりくりするから、おっお尻までじんじんして……っ、我慢できなくなっちゃった……ああぁんっ」
昂奮で視界が回って、俺はギンギンのペニスを擦りつけながら晴也の下を脱がせて、即入り口に指を這わせた。
初めてのときよりは心なしか柔らかくなったそこはすでに濡れていて、指に吸い付いてくる。
「乳首だけでこっちまで濡らしたの? 男なのに潤滑油もいらないくらいにするなんて、すごいね」
「あぁっ…衛藤がいっぱい乳首、気持ちよくするからっ…あっ、あっ…お」
ぬ゛ぢゅっ……ぬ゛る、ぬ゛ぶっ……ずぶぶぶぶっ……
うごめく穴に吸い寄せられるみたいに、指を慎重に挿入する。まだきつくて、指が締め付けてくる感触にペニスがそうされたときを想いだして、ビキビキ脈打つ。
すぐにでも太いものがハメられるくらい慣らさなくては俺が何をするかわからない。心の中で言い訳をして性急な抜き差しを始めた。
ぬ゛ぶっ……、ぬぶっぐちゅっぐちゅっ、ずぶっずぶっずぶっずぶっ
「あ゛っ、んああっ、いきなりっひあっ、だめえっ、んっ、あッ…あんッ、あんッ」
「いきなりなのにもう感じてる。ここももう、俺と繋がるためのエッチな穴になっちゃってるね」
「ひあああぁっ…、だから、その声でエッチなことっ…、ん゛ひっ、…んっ、んおっ」
俺が晴也の声で理性をなくすように、晴也も俺の声に弱いらしい。嬉しいことだ。淫らな言葉で晴也は恥じらいつつ明らかに感じているから、こればかりは晴也の頼みでも止められない。より二人で気持ちよくなるためだからノーカウントにしてほしい。
ぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっ、ぐりぐりぐりぐりっ
「あっ、あ゛っ、おっ、そこ、だめぇっ…ひあっ、あ゛っ、あ〜〜〜っ…」
「晴也の気持ちいいところ、ぷっくりしてここを弄ってって教えてくれる……。やらしい。またここだけでイきたい?」
「ん゛ひっ、そこばっか…らめっ、んっおっ、お゙っ、あああっ…、やっあっ、あッ」
「痙攣してきた。イきそう? イっていいよ、ほら」
「〜〜〜っ…、待ってっ、はあっはあぁっ、もうっ…ち〇ぽしてっ、衛藤のハメて、一緒にイきたいっ…」
――晴也からしたら、自分ばかり何回もイかされるのは辛いから、というだけなのかもしれない。でも好きな子に一緒にイきたいと誘われて、断る選択肢なんてあるはずもない。
俺は未だに狭い穴から指を引き抜くと、努めて冷静な声で囁いた。
「今日はどういう体勢でしたい……?」
「……まっ、前から、ぎゅってしたいから…、ん゛あああああっ…」
ぬ゛ぶっ……ずぶっぬぶっ……ずぶっごりゅぅ…!
秒で正常位の体勢になり、限界まで張り詰めた勃起を晴也の中にねじ込んだ。 本当は晴也を上に乗せてもよかったけど、今は俺がガンガン腰を遣うのを我慢できそうになかった。
昂ぶりきっていたペニスが、熱くねっとり絡みついてくる穴に包まれる。精液を搾り取る体だ。その気になればいつでも射精できるほど気持ちいい。もちろんそんなもったいないことはしないけど。
「はあぁっ…ひっ、あっ、あ゛っ」
「大丈夫? 辛くない……?」
「平気っ…、だけど、こんなの、だめ、感じすぎて…ふああぁ」
ぬぶっ……ずぶっ、ずぶっ、ぱんっぱんっぱんっ
俺は耐えきれず腰を遣い始めた。晴也は俺のことを「こんな人たらしだったなんて詐欺だ」なんて言うけど、晴也も大概だ。無自覚で嘘偽りもないと分かっているだけに、直球で欲情が煽られる。
「んああっ、あっ、んあっ、すごいっ…、あっ、あ゛っ、おっきすぎっ…、ああぁ〜っ……」
「はぁっ……ごめんね、気持ちよすぎて腰が止まらない。辛くなったら言って。心配だから、気持ちいいならいいって言ってほしいな」
「ん゛あっ、あっ、ひっあっ、ぁんっあんっ、あんッ」
ずぶずぶと狭い肉を昂ぶった肉の棒で擦る。晴也の中は狭くて柔らかくて、繊細さのかけらもない俺のグロいペニスが挿入されていることが信じられないくらいで、ものすごく昂奮する。
晴也は喘ぎながら羞恥は捨てきれていない様子で、熱っぽい腕を伸ばして俺に抱きついてきた。
「んああっ…、ふぁっ、あっ、きもちぃっ…、あっ、あぁんっ…、ごりごりされるのっ、すごい、変になってぅっ…、あ゛っ、んおっ」
「……っ、嬉しい、もっと俺で感じて……っ」
「ん゛あああっ、激しぃっ、だめっ、だめっ、もっ感じすぎてるのにっ…、い゛ッあんあんあんあんあんっ」
ぬぢゅっぬぢゅっズンッズンッズンッズンッズンッ、ごりっごりっごりっごりぃっ!
密着しているのをいいことに激しく腰を穿って奥まで犯す。どれだけ激しくしても余計にぎゅうぎゅう締め付けてくる中がよすぎる。
晴也もビクビク震えて、奥を突くとペニスに吸い付いてきて、感じているのが伝わってくる。俺に抱きついてくるのも愛しいけど、アクメ寸前の顔を目に焼き付けたい。
「晴也……っ、キスしたい、腕緩めて」
「ん゛っ、あっ、あ゛〜〜っ…、ふあああっ…」
顔が見える距離になった晴也は、想像以上に淫らな顔をしていて、ペニスがあからさまに脈打つ。もういつでも射精できると文句を言うようにビキビキしているのを押し留めて、俺は蕩けた顔をした晴也にキスをしながら――乳首を指でぐりぐりと潰した。
ぐにっ……ぐに、ぐりっぐりっぐりゅっ……
ズヌッズヌッズヌッ、ずちゅっずちゅっずちゅっ、パンパンパンパンパンパンッ
「ん゛っ〜〜――!ん゛ふっ、むっ、ん゛っ」
「ん……っ」
舌を絡ませて吸っても、晴也の声を抑えるには至らない。乳首を転がすとお尻の締りが食いちぎるほどになって、大きく腰が跳ねた。
「ん゛んんっ……、ふああっ、あっ、イくっ、いくっ、アクメしちゃうっ…! ひ、んおっ、おっ、あー……っ」
「ん、いいよ、アクメ見せて、乳首責めと俺のペニスでイって」
「ひああっ、しゅごいっ、だめっ、だめっ、イくっ、い゛っ……、〜〜〜っ…!」
びくびくびくっびくびくっびくんっびくんっ……
ぎゅううううっ……びくんっ、ぎゅうっ……
晴也のペニスから透明に近い精液が散って、絶頂が目に見えて分かった。その間も乳首を両方弄り続けると、アクメは終わる気配がないほど続き、中が生き物みたいに蠢いてペニスを射精させようとする。
すぐに出さなかっただけ褒めてほしい。もう駄目だ。
「あぁっ……晴也、俺もイくよ、――激しくするね」
「ん゛ッぁあああっ……、らめっ、イってぅ、今っ、あひっ、あへえぇ…っ、イってるっ…、ん゛っあああああっ」
ズバンッズバンッズバンッ、ごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっ!
ぐにぐにぐにっ、くりっくりっくりっくりっ
晴也の必死の懇願を無慈悲に却下して、俺は叩きつけるように腰を振りたくった。締め付ける中を硬く反り返ったモノで強引に抉りまくり、乳首も責め続ける。おかげでアクメはずっと続き、快感が大きすぎるのか泣き出してしまった。
泣かせたくない、もっと泣かせたい、望まないことはしたくない、もっとめちゃくちゃに感じさせたい――。抑えきれない昂奮で頭はめちゃくちゃだ。唯一確かなのは、俺が誰よりも晴也に夢中になっているということだけ。
「あひっ、んぉおっ、イくっ、イくのっとまんないっ、きもちよすぎて怖い…っ、あんっ、あぁっ…だめえぇっ」
「俺も同じ。怖いくらい……」
「はああぅっ……、衛藤も、同じ……?」
この期に及んで、俺を心配するみたいにそっと手を伸ばしてくる晴也。こんな可愛い生き物が存在していいのだろうか。
俺は手をぎゅっと握りしめると、ラストスパートをキめた。
「怖いくらい好きだよ晴也……っ、中に出していいよね、出すよっ……」
「〜〜〜っ……、お゛っ…、あひっ、イっ、んっお゛っ、お゛ぉっ、あアッあっ、ん゛っ、ああああっ」
「あー出るっ、イくっ、……晴也、晴也っ……」
パンパンパンパンパンパンッ、ずぶずぶずぶずぶずぶっ!
ドビュッドビュッ……びゅるっ、びゅるっ…
「あああぁ〜〜っ…、出てるっ…、ぅああっ、中にっ、んっんっ」
「んっ……はぁっ、すごい……っ」
びゅるっ、ビュルルルルッ……
びくびくびくっ……びくんっびくんっびくんっ……
大量の精液を晴也の中に注いだ。
「ふああぁっ……、んあっ、あっ……はぁっ、はぁっ……」
本当はゴムをするつもりだった。してたって晴也の中の極上の気持ちよさはほとんど損なわれないだろうに、どうしても中に出したくなる。俺のペニスから直接精液を晴也の中に叩き込みたくなってしまう。
快感を求めているというより、くだらない独占欲だ。これ以上気持ちがエスカレートしたら、いよいよ晴也にとっての理想の彼氏からかけ離れていってしまいそうだ。
あまり直視したくないけど、この関係になったのは俺が強引に晴也を抱いて、そう仕向けたからだ。とてもお互いの心が寄り添った結果とは言えない。
もし、もし晴也にいつか、他に好きな男ができたとでも言われたら、俺は――。
そのとき、俺の唇に晴也の唇が触れた。軽く触れただけですぐに離れていく。
「…………晴也?」
「何か、怖い顔してたから……どっか辛い?」
胸がぎゅっとして、俺は答えないまま強く晴也を抱きしめた。
そうだ、始まりなんて長い人生の中では些細なことだ。どうせ離せるはずがないのに悩んだところで無意味すぎる。
晴也が俺以外に目を向ける暇がないくらい、俺が晴也にもっと好きになってもらえばいい。
「衛藤、ちょっと苦し……あぁんっ」
「ごめんね、改めて、もっと気持ちいいことしよう……?」
「ひあぁっ、んっ、ちょっ……あっ、あッ」
とりあえずは――可愛いキスでまたペニスが硬くなってしまったので、また晴也にたくさん気持ちよくなってもらおうと思う。
end
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