陥没 01


あり


俺の生まれた家は、率直に言ってしまえば裕福だ。
両親はそれぞれ業態が違う会社を経営してる。小さい頃はそれが当たり前の環境だと思ってたけど、小学校に入って交流が広がるうちに、ちょっと普通とは違うって自覚していった。
友達の家が狭くて驚いたら嫌われたり、軽い気持ちでゲームをあげたら次々に色んなものを催促されるようになったり、あとから考えると自業自得な失敗もしてきた。今は家に関係ない友達も増えて、典型的な「性格悪い金持ちのボンボン」にはならずに済んでると思う。世間知らずだねとはたまに言われるけど。

「陽彦様、お仕事に遅れますよ」
「わかってるって」

こんな家なので、使用人も何人か抱えてる。特に俺の世話をしてくれる常盤は、忙しく外で働いてる親より間違いなく一緒にいる時間が長い。
この常盤という男は、凡人とはかけ離れてる。外見は隙がないくらい整ってて、見かけ倒しじゃなく完璧に働く。厳しいけど理不尽なわけじゃなくてただ仕事熱心だから、部下への教え方も丁寧。新人の女性使用人は若い子からおばちゃんまでまず常盤に好意を持って、そして玉砕するというのが通過儀礼になっている。

「ほら、しっかりしてください」
「はーい……」

もうちょっと寝てられるのに……と思いつつ、身だしなみに完璧を求める常盤が許してくれないことは分かってる。
腕を引っ張られて無理やり起こされるなんていつものことだ。俺たちはかなり気安い関係だと思う。かれこれ人生の半分くらいは一緒にいるし。
元々常盤は、姉さんの使用人として雇われた。この姉さんが家の中では結構な問題児で、とにかく押しが強くて我が道を行く人だった。
常盤のことはすごく気に入って、絶対彼がいいと言って使用人にしたらしい。
初めて紹介されたとき、子供ながら驚いた。まだ若いのにスーツが完璧に似合ってて、人形みたいに整った顔をしてて。でも何だか鋭い雰囲気があって、のほほんと育った俺には近寄りがたかった。一応自分のほうが立場は上のはずなのに、話しかけたくても尻込みしてしまうくらい。
姉さんと俺は年齢差があって生活も合わないから、常盤とも今後そんなに関わることはなくて、距離感もずっと変わらないんだろうなって、心のどこかで少し残念に思ってた。

『どうかお許しを』
『なに、まさかあたしの誘いを断るの』

夜中トイレに起きたときのことだ。たまたま見てしまった。姉さんが、常盤の上に乗ってる姿を。

『……っ』

姉さんは怒ってるのか、興奮した様子だった。こういうときの姉さんには近寄らないほうがいいって、俺だって知ってた。
でも常盤は困ってる。初めて見る取り乱した姿に胸が締め付けられた。
俺はテレビで見たヒーローを思い出して、勇気を振り絞った。

『や、やめなよ、使用人をいじめるなって、お母さんが言ってた!』

多分声は震えてたと思う。言ってることも母親の威を借っただけだ。
常盤と目を合わせたのは、初対面のとき以来だった。あのときは静かな佇まいに圧倒されて俺のほうが目を逸しちゃったけど、今度は状況が違った。
姉さんはめんどくさそうに俺を睨んできて、ビクッとしてしまう。

『こんな時間まで起きてるなんて悪い子ね。大人同士で話してるんだから、あっち行ってなさい』
『……やだ、だって常盤、困ってるよ』
『はー、これだから子供は。別にいじめてないし。っていうかあたしの使用人をあたしが困らせて何が悪いの。あんたに関係ないでしょ』
『関係……関係は……ないかもしれないけど、でも俺は嫌だ』
『何で。』
『だって、常盤はいつも完璧に仕事してるのに、叱るなんておかしいよ! 俺見てたもん。あ、憧れてるから』

常盤が目を瞠った。俺は今度こそ恥ずかしくなって、俯いてしまった。
姉さんはというと、すごくめんどくさそうな顔をしつつ、気を削がれたのかやっと常盤の上からどいてくれた。

『あーもーいい。萎えた』

去っていく姉さんを見届けてから、常盤がそっと、俺に対して言ってくれた。『ありがとうございます』って。
ちなみに姉さんが何をしようとしてたのか、当時は本当のところを分かってなかった。後で意味が分かって、なんかすごい、気まずい気分なった。もう純粋な子供時代には戻れない。
その数日後、俺は母さんに呼び出された。

『常盤は今日からあなたにつくことになったから』
『え……?』
『よろしくお願いいたします、陽彦様』

もう決まったことみたいに言われて、すごく驚いた。
俺は別に、姉さんが常盤をいじめてたって母さんに密告したわけじゃない。常盤は姉さんの使用人で、これからも変わらないって思ってた。
疑問を口に出す前に、常盤が答えてくれた。

『私が頼んだのです。あなたに仕えさせてほしいと』
『え!? ……本当に俺でいいの?』
『あなたさえよければ』

俺はまだ実感が持てなかったけど、断る選択肢はなかった。その日から、常磐が傍にいるのが当たり前になっていった。
常盤はアメよりムチのほうがだいぶ強くて、間違ったことをしたらいつも叱られた。でも嫌になったことは一度もない。俺が姉さんみたいな人と比べればまともに(自分で言うのもなんだけど)育ったのは常盤の功績が大きい。
そんなこんなではや10年。常盤なら他にいくらでも能力を活かせる仕事はありそうなのに、律儀に働き続けてくれてる。
不満なんて持ちようがない。ただ。

「……では、そちらの服にお着替えを」
「うん」

用意してくれた服に着替えようとパジャマに手をかけたとき、常盤は部屋の入口に控えながら手帳に目を落としてる。
いつからだったっけ。着替えの世話を一切されなくなったのは。
それ自体は子供じゃないんだから当たり前だと思うけど、常盤はいつも決まって俺を見ないことに、鋭くはない俺も気づいてる。
帰宅してシャツを脱ぐときも、風呂上がりのときも、医者に体を見てもらうときも、目があったためしがない。偶然やただの俺の気にしすぎっていうには、あまりにも長い間ずっと。
――常盤はもしかしたら、人の裸が苦手なのかもしれない。
嫌でも思い出すのは姉に襲われた姿だ。あんなことされたらトラウマになってもおかしくない。そうでなくても潔癖な性質だし、性別問わず嫌悪感を抱いていたとしても納得できる。
現にあれだけイケメンで有能でも浮いた話は聞かないし、俺にも「みだりに他人の前で薄着になったり身体的接触をなさらないよう」と戒めてくる。
予想が当たっていたとしたら可哀想だ。自分の弱みをさらけ出すタイプじゃないから、一人で抱え込んでるんだろう。向こうは俺の弱みをたくさん知ってるんだし俺にくらい話してくれてもいいのに。
しょせん雇い主の息子でしかないって言われたらそれまでだ。俺は急いで服を着た。

◇◇
「おかえりなさいませ」
「……ただいまー」
「どうかなされたのですか」

帰宅した俺の不機嫌を、常盤は目ざとく見つけた。
今日は高校時代の友達と遊んで、食事をしてきた。常盤に告げていた帰宅時間はちゃんと守って、むしろだいぶ早く帰ってきた。

「今日、ご飯の後にみんなでテニスしようってことになってさ」
「それは、楽しそうなことで」
「俺も張り切ってたんだけど、スーツのやつもいたから着替えるときにみんなが」
「……」

とにかく胸のもやもやを暴露してしまいたかった俺は、常盤の相槌が途絶えたことに気づかなかった。

「今日のシャツ気に入ってたから汚したくなくて、俺も脱いでたら、一人が俺の胸を見て、か、……乳首が変だとか言ってイジってきて」
「…………弄って?」
「酷いよな、別にそんなに珍しいものでもないのに、みんなで寄ってたかって」
「寄ってたかって……?」
「イジるようなほどでもないよね? か……陥没してる、からって」

思い出して恥ずかしさをごまかすみたいに憤りながら、俺は常盤の顔色を窺った。
何をくだらないことを、と一蹴されるかと思ったら、そんなことはなかった。
常盤は無表情だった。完璧なまでに。

「胸を見せたのですか、不特定多数の男に」
「見せたというか、みんなで着替えてたし不可抗力で……、いやごめん、この話はやめよう」
「いいえやめません。そこまでおっしゃるなら、私が確かめて差し上げます」
「そこまでってどこまで? っうわ……!?」

常盤が距離をつめてきたかと思うと俺の服に手をかけて、心臓が跳ねた。予想外すぎる展開だ。

「ま、待って、常磐はその、裸見るの苦手だよね? そんなことしなくていいから」
「裸が苦手? なにか勘違いなさっているようだ」

失笑された。――勘違いだったのか。長年俺は勘違いし続けてたのか、なんだ。
いや、なんだじゃない。
その気になった常盤の手際は恐ろしいほど鮮やかで、上着もシャツも簡単に脱がされる。
日に焼けてなくて生白い裸の胸が、常盤の前に晒された。

「ひっ……」
「――大人になられましたね」
「お、大人だし。……な、なんで、そんな、見て……っはぁっ……」

冷静なようで、やけにジリジリする視線が、胸に突き刺さる。

「ですがここは変わっていない。相変わらず大事なところを中に隠されて。訊かれたのでお答えします。あなたの胸は普通ではない。おかしいのですよ」
「や、やめて、もう分かったからっ……」
「分かっていらっしゃらない。あなたのここは……とても慎ましやかで、それでいてとても卑猥だ」

何を言ってるんだろう。卑猥って……。裸で寒いのに見られてる部分は熱くなりそうで、小さい震えが走った。
そこだけ肌より濃い色になっている乳輪に、すぼまった中心。乳首は、中に埋まってしまってる。
俺の乳首は穴の中に押し込まれたみたいに陥没してて、外からは見えない。いわゆる陥没乳首だ。
そもそも他人の前で裸になることはほとんどないし前は気にしたこともなかったのに、友達にからかわれてコンプレックスを持ち始めたところだった。

「い、嫌だ、見ないで、はっ…あ、」
「何故急に嫌がるのです? 私の前でも以前は平然と見せていたではありませんか。今更そのようなことをおっしゃられても」
「ぁっ……」

両方の手首を掴まれて、胸を隠すのを阻まれる。常盤はマッチョってわけじゃないけど体を鍛えていて、俺より力が強い。
本気になったら抵抗できないと瞬時に分からせられて、怖くてたまらなくなる。言動を窘められることはしょっちゅうあるけど、こんなに強く拘束されるなんて初めてだった。俺の命令を完全に無視されることも。

「はあぁ……っ、頼むから、もうやめて」
「どうしたのです、そんなに息を乱して……。ご友人にもこうして見られたのでしょう?」
「〜〜……っ、だって、俺のが、変だなんて知らなかったし……」

俺の胸はおかしくて、いやらしい。指摘された瞬間から、今まで平気で裸になっていたことがじわじわと恥ずかしくなってきた。
どう思われていたんだろうって想像するだけで顔から火が出そうだ。
ずっと知らない顔をしていてほしかった。常盤は頭も要領も人並み外れていいんだし、不必要なことは見てみぬふりするなんて朝飯前のはずじゃないのか。
どうしてそんな目でじっと、俺の恥ずかしい胸を見るんだろう。

「ふー……ふー……っ
「……」

何が楽しいのか、常盤は瞬きもおろそかにして視線をそらさない。
乳輪の中の、未知の部分がじん、じんと疼く。鼻息が荒くなっちゃう……。口を開いて無意識に唇をなめる。

「はぁ……もうやだ、常盤……、んっ……」
「触れてもいいですか。いいですね」
「えっ……待って、だめ、だめ……んああっ

ぐにゅっ……むにっ、むにっ……

俺の拒絶を無視して素早く常盤が動いた。色も肉も薄い乳輪を、親指と人差し指で摘んで、揉まれた。
初めての感覚に、足がびくっと震えて身体が揺らぐ。常盤はそんな俺を壁にもたれさせ、逃げ道を封じてきた。

「やっ…あっ…ふぅ、何してっ…んっ…あっあぁ……っ
「じっとしていないと、間違って陥没の中に指を突っ込んでしまいますよ……?」
「やあっ……ンっふぅッ
「もうそのような声を出して、まさか感じるのですか。乳首はまだ先端も隠れているというのに、これだけで気持ちいいのですか」
「何を言って……、んっンッ…あっあ…ふうぅっ…

ぐにっ……ぐにっぐにぐにぐに……ぐりゅっ、ぐりゅっ

乳輪を摘んで、中心に隠れたものを暴くみたいに捻られる。感じたことがない切ない疼きに勝手に変な声が出てしまう。そうすると常盤も声を上ずらせて、憤っているような興奮しているような早口で俺を責める。
特に根本のあたりをぎゅっぎゅっと揉まれると、下半身がびくついて揺れる。

「ああ、なかなか出てきませんね。貴方のここは恥ずかしがり屋のようだ」
「や、やだ、出ない、そんなにぐりぐりされてもっ……んあ、ひっあ…
「嘘つきですね。私の指はちゃんと感じていますよ、中で凝っているものが……」

ぐりぐりぐりぐりっ……ぐにゅっ、ぐにゅっ、ぐにゅっ

俺にとってはいつも完璧で、他人からは「彼には感情あるのか?」と疑われるくらい無愛想で冷静沈着な常盤が、執拗に俺の乳輪をいじってる。
目の前で息を乱してる姿を見てもまだ信じられない。
乳輪の中のじんじんが大きくなる。上ずった声で喘ぐたびに、爪の先まで綺麗に整えられた常盤の指に力が入る。

「あぁ……っん、やっあっあ〜〜……っ
「どうか見せてください、誰にも暴かれたことのない貴方の乳首を。ほら、ほらっ」
「あ゛っひぃっ……んっふーっ…うあっあっだめ……っおっ、押し出さないでっ、ひっあんッああッ
「はぁ……もどかしいな。これほど小さな穴でなければ、違うものを突っ込んでめちゃくちゃに犯していたというのに」

好きにいじられ続ける胸から熱が全身に広がって、びくびく揺れて立っているのも辛い。汗をかいて空気が湿気を帯びてくる。
――埋もれてる乳首が、すごく敏感になってる……。認めざるを得ない。乳輪の上から擦られただけではっはっと犬みたいに息が乱れる。
乳首を暴かれ、常盤の器用な指で弄られたらどうなってしまうのか。今の常盤は俺の言うことなんて聞いてくれない。辞めてと懇願してもきっと無駄だ。恐ろしい想像でパンツが濡れてしまう。

「あぁあんっ……もうやめて、ひあっおっ…暴かないで、ち、ちくび……ずっと、陥没してたから、出しちゃだめ無理、むり、怖い、んっふーっふーっ……
「……っ、お可哀そうな陽彦様」

泣きそうな俺に、常盤の瞳が揺れた。正気に戻ってやめる気になったのか、っていう甘い期待は一瞬で消えた。
俺の言葉に煽られたみたいに、常盤は無理やり指で乳輪を左右に開くと――いきなり舌を突っ込んだ。

ぬ゛るっ……ぬ゛っ、ぬ゛ぢゅっ……

「おっ……!?んっあああっあ゛ぇっっ…あ゛〜〜っ…
「ん゛っ……ふぅ、舌に凝ったものが当たる……、はは、すごい声ですね、いいんですか、中を舌でぐりぐりされるのがっ」
「あ゛ひいいっ…やっまって、だめえぇっ…なか、だめっ〜〜ッおっおぉ〜〜…っ
「はぁっはぁ……俺の舌で犯して差し上げます、貴方がいけないんですよ、私に隠し続けるから」

ぬ゛るっぬ゛ぢゅっぬ゛ぢゅっ、ぐりっぐりっぐりっぐりっ……

指で広げられた乳輪の中を、尖った舌先が抉った。

「ぉっ……っ…んひっだめぇなか、ぐりぐりしないであっあぁんっ…

舌は熱くてざらついて唾液で濡れて、ひどくいやらしい。柔らかいから痛みはないけど、怖いくらい力が篭って一点を刺激してくる。

「ん……だめなんですか、本当に」
「あっあ゛んっあ〜〜〜っ…だめ、だって言ってぅひっあ゛っあへっあぇッ〜〜……っ
「ああ、そんな声を出されてはとても信じられませんよ。ぐりぐりするのがいいんでしょう、ほら、んっ、ん゛っ……」
「あっあええぇっ

ぐりぐりぐりぐりっ……ぐりゅっぐりゅっ、ぢゅっ、ぢゅっ、ぬ゛るっぬ゛るっ……

本当に駄目なのに。感覚が強すぎて、激しくされても言い訳できないような声を出してしまってる自覚はある。
肉の中に埋もれた小さい器官が舌で無遠慮に嬲られて、未知の快感にびくびく足先が揺れる。
こんなことされたら負けちゃう。乳首が出てきちゃう俺はどうなっちゃうんだろう。想像しただけで……

「ん、可愛い、そろそろ見せてください、陽彦様の隠された乳首、私だけに……、はぁっ……、ほら、ん、〜〜」
「ひっお゛っ…………っあっあ゛ーーーーっ……

ぐりゅぐりゅぐりゅっ……ちゅっちゅっ、ぢゅっ……ぢゅううっ……

常盤の舌が陥没の中を舐めてたくさん摩擦する。
俺の知ってる常盤じゃない。口調だけは慇懃なまま、手首を掴まれて、信頼してた相手からひどく扱われている事実にゾクッとする。
もっとちゃんと拒否しなきゃ……。乳首、引っ張り出されたら駄目なのに。常盤は何が何でも乳首を暴く気らしくて、乳輪から根本あたりを摘んで、唇で強く吸われた。目の前がチカチカする。
信じられない、気持ちよすぎイきそう胸吸われてるだけなのに。こんなのでイきたくない。変態になっちゃう。常盤に、変態だってバレちゃう。

「あっお゛っあああ〜〜…んひぃっだめっイっ…いくいくいくっ…きちゃう、あ゛っだめっ常盤……っンおッ
「んっ、んっ……」

びくびくびくびくびくっ! びくんっびくんっ……

気持ちよすぎてわけがわからない。常盤は一際強く乳首を唇で圧迫して、吸った。
ああもう無理、ずっと我慢してたのに、本気でされたら我慢とか意味なかった。出る、出ちゃう――――腰が痙攣して、足の先がピンと伸びて、俺は完全に、乳首だけでイった。

びくっびくっ……びゅるっ……びゅる、びゅぅーー……

「んっ〜〜〜っ……おっ…でてぅあッああぁ〜っ……

イってる、乳首でアクメしちゃった……ち〇ぽも触ってないのにドクッドクッって震えていっぱい出てる。
乳首弄られて、ち〇ぽも同時に擦られてるみたいにずっと感じてた。だからってイっちゃうなんて。恥ずかしいアクメ止まんないち〇ぽ馬鹿になってる。

「あ゛〜〜〜……っイいっ…ひいっ、あ゛っ……ぉっ…
「ん、……ああ、これが陽彦様の乳首……、い、いってしまったのですね、乳首を私に吸い上げられただけで……」

常盤は興奮した早口で言って、俺のびくびくする下半身に視線を移す。痙攣が続いててイってるのを隠しようがない。
それからまた、乳首をじっと見られる。俺の乳首、今まで陥没してたのが嘘みたいにぷっくり勃起してる。乳輪はくすんだピンクっぽい色だけど、乳首は充血してるからかもう少し濃い色で、思ったより大きくて、常盤の唾液で濡れていた。
ぴんと張り詰めているそこに神経が集中してるみたいで、視線だけでじんじん疼く。

「はぁっああぁ……もうだめ、み、見ないで……ひっぅ、はあっ……〜〜……っ

息が苦しくて、ひっくり返った無様な声で懇願する。
壁にもたれているのも辛い俺の腰を常磐が支えて、ベッドに座らせてた。

乳首、今までよく陥没していられたなってくらい腫れちゃってる。これはだめだ。常盤の吐息が少しかかっただけで感じる。ち〇ぽどころじゃなく敏感になってるのが、触られてなくても分かってしまう。

「……見るなとは酷いことをおっしゃる。私がどれだけ、これを……、触ってもよろしいですね?」
「ふーっ……ふーっ……さ、わる、なんて……」

拒否しなきゃいけないのに、色っぽい声で言われて、乳首の疼きがどんどん強くなっていく。
外に引っ張り出されて乳首イキして、ぷっくり勃起し続けて、どの口で触るななんて言えるんだろう。蕩けた目が常盤の目と交わって、無言で語りかけた。

「はぁ……っ、陽彦様、お辛いでしょう、扱いて差し上げます」
「はあぁっ……んっ、し、しごくって…、あっ……ッおおおおっ

くにっ……ぐっ、ぐり、こすっこすっこすっこすっ

常盤の指はあっという間に乳首を捉えた。勃起した側面を親指と人差指で摘んで、本当にち〇ぽを扱くみたいに、指を上下させてリズミカルに擦る。


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