女装3 02


あり


「ひゃっ……」

小野寺が創の肩を抱き、密着してきた。
すぐに触ってもらえるという淫らな期待に反して、意地悪く囁いてくる。

「どこを触ってほしいんだ……? 言ってみろよ」
「……っ、ちんこ、触ってほしい……」
「何言ってんだ、女にはチンコなんかついてねえだろ」

低く言いながら、耳に舌を差し入れられる。それから耳朶を軽く噛みながら吸われて、腰がびくびくと揺れてしまった。
興奮で息が荒くなって、目の前が霞む。理性がどろどろと溶けていく音が聞こえた気がした。

「ぁっ……クリっ…、クリ●リス、いじってっ……はぁっ……」
「クリ●リス好きなんだ……? こいつらが見てる前で、我慢できないほどクリいじられたいわけ?」

言われて顔を上げると、こちらを見つめている目と目が合う。もうそれが逸らされることはなく、一瞬でも見逃すまいとじっとり視姦されているようだった。
どうしようもなく恥ずかしくて、どうしようもなく感じてしまう。

「ん…してほしいっ…みんな前なのに、クリ●リスぐちゅぐちゅされたくて、がまんできなっ…ひゃっぁあんっ」

淫乱、と耳朶を舐めながら言うと、小野寺は勃起したペニスを下着越しに刺激してきた。
散々焦らされたそこはすでに濡れて非常に敏感になっており、勝手に腰がびくびく跳ねる。

「あッあぁッ…あっ、んんっ、ひゃっ、ぁんっ」

ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぐりっぐりぐりっ

下着にいやらしいシミが広がって、卑猥な音を立てる。
扱いてほしいと思うのに、小野寺は徹底的に先端の敏感なところだけを指先で責めてくる。どうやら完全に創を女扱いし、辱めるつもりらしい。

「濡らしすぎだろ……見られながらクリぐちょぐちょされんのが、そんなに好きか?」
「すきっ、ぁっ…クリ、かんじちゃうっ、はぁっ、ぁあん……っ」
「どうしようもない変態だな」

低く笑うと、小野寺はセーターの中に手を突っ込み、慣れた手つきでブラをずらして乳首の周辺をゆるゆると撫で始めた。

「ひゃッ、んぁうっ…んっ、ぁん……」
「ここもいじってほしい?」
「んっ、……」

創は頬を赤く染めながら、必死に首肯する。直接触られてもいないのに乳首はじんじんと疼いていて、耐えがたいほどなのだ。

「じゃ、あいつらにも見えるように自分でまくって、どうしてほしいか言ってみろよ」

これではどちらが命令する立場か分かったものではない。完全に小野寺に支配されている。
だけどそれに逆らうことなんて、今の創にはとてもできなかった。
言われるがままに、セーターを胸の上まで引き上げる。

「はぁっ…おっぱい、いじって…ぁっ、ちくび、いっぱいぐりぐりしてっ……」

片手でスカートを捲くってどろどろの下半身を晒し、片手でブラジャーをつけた胸を晒す姿はどうしようもなく淫らで、友人達がごくりと唾を飲む。
小野寺の指が乳首に伸びるのを、創は息を乱しながら待ち望んだ。

「ひっ、あぁんっ! ぁんっ、あんッ、あひっあっあァッ」
「すげえ感じ方……乳首で喘ぎまくるなんて、完璧にオンナだな」
「だってっ…ぁっやんっ、はぁっあぁんっ」

親指と人差し指で摘まれ、指を擦り合わせるようにして刺激される。
決して乱暴にされているわけでもないのに、そうされるたびに怖いほど強い刺激が乳首から全身に走って、M字に開かされている脚が宙を蹴る。

「マジでエロいな……」
「創が、こんな……変態だったとか……」

山口とコージが席を立って、すぐ目の前で痴態をじっとりと見てくる。戸惑いと、明らかな劣情を宿した目で。
その股間が大きくテントを張っていることに気づいて、創は余計感じてしまう。

「やっあっアッ、もういくっ…ぁん、あぁん…っ、でちゃうっ…ああッ、ふぁっ、…」
「早いな。どうやってイきたい? ……乳首、舐めてやろうか……?」

熱の篭った壮絶に色っぽい声で言われ、かーっと全身が熱くなる。そんな魅惑的な誘惑に、今の創が逆らえるわけがない。

「ぁあっ、なめてっ…、はぁっ、おっぱいなめて、はげしくしてぇっ…ひゃっああんっ!」

片方の乳首は触られてもいなかったのに、興奮と期待で赤く腫れて勃起していた。そこにむしゃぶりつかれ、濡れた粘膜でねっとりと舐められ、ゾクゾクゾクッと身体が震えて絶頂感が襲ってくる。

「あんッあひっあっ、きもちっ…おっぱいいいっ…もっらめっ…ぁっあぁっ」
「創、イキそうなの……?」
「乳首舐められながらクリイキとか、完全に女じゃん、変態……」

言葉で煽られ、羞恥と興奮で苦しいほど感じる。その間にも小野寺は歯を立てながら乳首を吸い、ペニスの先端をぐちゅぐちゅと擦ってくる。
喘ぎが止まらず、息をするのも苦しくなってくる。もう限界だった。

「あぁっひっぃああっもっきちゃうっ、おっぱいと、クリでっ…、しおふいちゃうっ! やッあぁああんっ!」

ちゅくっちゅくっれろれろっ ぬるっ、ぐりっぐりっぐりっ、ぐちゅっぐちゅっ……ドクッドピュッドプゥッ

目の前が真っ白になった。
薄い下着が、吐き出されたもので無残なほどぐちょぐちょになって、肌にはり付く。全身が激しく痙攣して、縋るように小野寺の腕を掴む。

「あぁーっ、もっらめぇっあひっあぅんっ…ぐりぐりしちゃやっあんっとまんないっ、あぁあ、ふぁっん…」

なのに小野寺はイっている瞬間もイったあとも、容赦なく乳首を舐めペニスをぐりぐりとしてくる。
頭がおかしくなってしまいそうな刺激に、創は身も世もなく喘ぐことしかできなかった。

「はぁっ…はぁっ……、ん、ぁあ……」

体の熱は中々冷めやらなかったが、一度射精したことでほんの少し冷静な思考が戻ってくる。
同時に、創は酷く恐ろしくなった。
己の歪んだ欲望に負けて、友人達の前でこれ以上ないくらい酷い姿を晒してしまったのだ。
ほんの少し前まではただ一緒に馬鹿をやったり、些細なことで言い合いをしたりという、極普通の友人だったのに。
――取り返しのつかないことをしてしまった。
恐い。気安い友人関係が壊れてしまうのが恐い。自分を見る友人達の目が恐い。――何より、制御できないほどの自分自身の欲求が、一番恐い。

「はぁっ……も、いい。俺、帰るよ……」

掠れた声で何とかそう訴える。しかし小野寺は、創の体に覆いかぶさって押さえつけてきた。

「それは無茶な命令だな。――分かってんだろ?」
「ぁっ…、ん、やっ……」

ごりっと、太ももに熱くて硬いものが押し付けられる。それが何なのかは考えるまでもない。
喉がからからに渇く。自分の意思とは関係なく体が痺れて、甘い息が出てしまう。

「お前らはどう思う?」
「あ、ああ、自分だけイって逃げるのは無しだろ」
「このままじゃ帰れねえよ……」

未だにギンギンに勃起させながら、山口とコージがギラギラとした顔で小野寺に賛同する。
普段の創ならば勝手に抜けばいいと言っただろうが、今の創はそこに釘付けになってしまって、ごくりと唾を飲んだ。

「また過半数で決まりだ。……一応聞いておくが、お前もいいよな」

小野寺が、それまでやけに静かだった恵一にも振る。
恵一は「クソッ……」と小さく吐き捨てたが、小野寺に逆らえないと悟ったのだろう、それ以上は何も言わなかった。
らしくない恵一の様子に、この状況を嫌悪しているのだろうかと創はぼんやり思う。彼は元からあまり乗り気ではなかった。
――だけど。創を見るその目には確かにギラギラとした熱が感じられて、否応なしに創を煽るのだった。


「ぁっ、いやだっ、やめっ…」

まんぐり返しのような体勢をさせられ、奥まった部分を晒される。
面積の少ないショーツは、少しずらされただけで秘所が全てあらわになってしまう。

「っ、はぁっ、や、見ないで、っ、ん、いや…っ」
「いや……? その割には、ま●こひくひくしてるぜ」

小野寺の言うとおり、アナルは何かを期待しているかのようにひくついていた。吐き出された先走りや精液が伝って濡れそぼっており、最早性器にしか見えないほどの卑猥さだ。

「やぁっ……おま●こ、見ないで……も、恥ずかし……」

言葉とは裏腹に、見られている羞恥が快感に繋がって、触られてもいないのに体がびりびりと痺れるほど感じる。創の腰は、無意識に揺れてしまっていた。

「んな物ほしそうにするなよ、淫乱。仕方ねえな」
「ひゃっ、ひっあぁんっ!」

ぬちゅ、ぬ、ぬぷ、ずぶっズププッ!

小野寺の長い指が、ひくつく穴に捻じ込まれた。
少し前までは恵一の指で弄られていたそこは、抵抗も痛みもなく指を受け入れ、快感を訴えるように淫らに締め付ける。

「あッひっぁんっ…やっ、らめっ、指まんしちゃっ、ぁんっあんっ」
「すげえ締め付け……指マン好きなんだろ? おらっ」
「あーっ! あひっぁっんあっ、ぁん、あんあんあんッ!」

小野寺は指を高速で抜き差しし、ぎゅうぎゅうの粘膜を容赦なく擦りまくる。
こうされるともう、わけがわからないほど気持ちがよくて、喘ぐことしかできなくなる。

「っ、すげー」
「はぁっ……創のま●こ……」

ついに我慢できなくなったようで、山口とコージは怒張を取り出してオナニーを始めた。
ギンギンに勃起したそれを見て、自分が友人を興奮させたのだと思うと、倒錯的な快感でめまいがしてくる。

「やぁっ…あっアッ、おれでオナニー、しないでっ、ぁあっ、あぁん……」
「はっ、指マン見られて、興奮してんだろ」
「ぁっ、創かわいい……っ」
「まじで……何なんだよ、そのエロさ……はぁっ…」

ぬぶっ、ぬちゅっぬちゅっ、ぐりっぐりっぐりっっ!

抜き差しされていた指は、次第にある一点を執拗に擦り始める。掠っただけで目の前が真っ白になるほど感じる場所を何度も押しつぶされ、腰が痙攣しっぱなしになってしまう。

「ああそうだ、オナニーされるのが嫌って言うなら、こいつらの扱いてやれよ」
「えっ……い、いいのか、小野寺」

突然の提案に、山口達は欲情しきった顔で近づいてくる。
拒否する間もなく怒張を手に擦り付けられ、創は反射的にそれを握ってしまった。

「っあ、創っ……」
「はぁ……扱いてよ、なあ」
「ぁっ、こんなっ……はぁっ、んん……」

アナルをいじられながら、友人の勃起したペニスを握っている。
不思議なほど嫌悪は感じない。羞恥と何ともいえない感覚とで、堪らなくなる。

「さて、恵一はどうする?」

小野寺の言葉に、創もそちらへ視線を向ける。恵一は、先ほどと同じように何かに耐えるような表情をしていた。

「ぁっ、けいいち……っ」

何と声をかけていいのか分からなかった。出たのはただ、誘っているかのような甘ったるい声だけで。

「……っ、くそっ」

怒ったように吐き捨てると、恵一は自身のベルトに手をかけた。
ごくりと喉が鳴る。一番に感じたのは、期待のような感情だった。

「おら、こっち来い」
「やっ、ぁっ」

小野寺の手で、ソファーから引きずり下ろされる。下はカーペットだったので痛みはなかった。何を、と言おうとした口に、恵一の勃起が捻じ込まれた。

「んんーっ…、ふっ、んぅ、んっ……」
「はぁ……ちゃんと舐めてよ、創。おしゃぶり好きだよね? こんなに淫乱なんだから」

熱の篭ったいやらしい声で煽られる。
苦しくて屈辱で、なのに萎えるどころか興奮してしまう。
恵一は容赦なく腰を打ち付けてきながら、ブラをずらして乳首をぐりっと押しつぶした。
気持ちよくて、媚びるように口の中のペニスに舌を這わせると、ビク、と震えて更に質量を増す。

「ぁっ、この、淫乱……っ」
「んっふ、……ん、んぅ、んん……」

もう訳が分からない。舌も両手も、半ば無意識に動いて、友人達のペニスを喜ばせようとしているようだ。
――これがほしい。
頭の中で何かが囁いた瞬間、熱くて硬いものがアナルに押し当てられる。

「んんっ、ふっ、ん、んっ」

(ぁ、チンコが、俺のおま●こに……っ)

必死で視線をやると、小野寺の赤黒く巨大なペニスが、濡れてひくつくアナルに挿入されようとしていた。

「挿れるぞ……お前のマ●コ犯して、俺のオンナにしてやるよ」
「んんっ……! ふっ、んぅっ……んっ、んんーっ!」

ぬぶっ、ずっずぶううっ!

抵抗する間もなく、小野寺のペニスが一気に奥までハメこまれた。
慣らされていたためさほど痛みはなかったが、小野寺のものはとにかく大きく、寸分の隙間もないほどびっちりと咥え込まされる。
だから一度抜き差しされただけで、内部の敏感な肉全体が強く擦られて、信じられないくらいの快感が全身を突き抜けた。

「んぅっ! んっ、んっ、んっふ、んんーっ」
「っ、きついな……んなにチ○ポが好きか? おらっ」

挿れられているだけでも辛いのに、小野寺は手加減せず腰をがんがん打ち付けてくる。
気持ちよすぎて腰はひっきりなしに跳ね、握っていたペニスを無意識にぎゅっと握ってしまう。

「っぁ、いくっ……!」

コージは掠れた声で言うと、創の手に自分の手を重ね、勃起を激しく扱いた。すぐにそれがドクドクッと脈打ち、熱い精液がブラジャーにかけられる。

「はっ、コージ早えな。さすが童貞っ……く」
「っ、うるせー……お前だって我慢してるだけじゃねーの」
「そりゃ、童貞より先にイくのはないわ。っはぁっ、創、出すぞ。ぶっかけてやるよっ……」
「んんっ、ふ、ぅ、んんっ……」

どぴゅっ、どぴゅっビュルルッ!

山口も自身のペニスを激しく扱くと、白濁で創を汚した。

「はぁっ……やばい、すぐ復活しそう」
「マジでエロすぎだよ、創……」

達しても興奮は冷めないようで、二人は創の体に手を這わせたり、乳首を弄ったりしてくる。
友人に精液をかけられた倒錯感にぞくぞくしていると、追い討ちをかけるように小野寺が腰を回してきた。

「んんっ! んっ、んっんっんんっ!」

「ぶっかけられて、感じたのかよ。ぎゅうぎゅう締め付けやがって……淫乱」

ぬぶっ、ぬっぬちゅっごりっごりごりっ!

挿入したまま、一番感じる場所を硬いもので何度も押しつぶされる。
頭の中で火花が散る。感じすぎて頭がおかしくなりそうなほど感じる。

「っ、こっちもちゃんとしゃぶってよ、創」

今度は恵一が限界を迎えたようで、創の頭を押さえつけ、がんがん腰を振ってきた。
苦しいのに、口の中を滅茶苦茶に擦られることにすら感じてしまう。必死に吸い付いて先端を舐めると、恵一が感じ入ったような声を出した。

「あっ、いくっ……! 顔にぶっかけてやるよっ…、くっ、ぁっ!」
「んっんぅっ……ふぁっ、やっらめっ…あぁんっ!」

怒張が引き抜かれ、制止を無視して大量の精液を顔にかけられてしまった。どろどろとしたものが頬を伝う。

「やらしいな、創。っ、お前のマ●コがきつすぎるせいで、俺ももうヤバイわ」
「あっひぃっ…やっ、あっあんっあんっあんッ」

焦らすような動きから、小野寺は創の腰をがっちりと押さえつけ激しくピストンしてくる。
巨大な怒張で内壁をごりごり擦られ、奥まで何度も突かれて、創もまた強い絶頂の兆しに襲われる。

「っ創、犯されてイくの? チンコ触ってやろうか?」

山口が息を荒げながらそんなことを聞いてくる。淫らにねだってしまいそうになったところを、小野寺に遮られた。

「いや、こいつはオンナだから、マ●コだけでイくんだよ。なあ?」
「っぁっ、やっ、らめっ…ひっあっあんっぁあんっ…」

前を刺激せず、犯されてイく。そんな姿を見られるのは恐いという想いもどこかにあるのに、体はどうしようもなく高まっていく。

「ひああぁッ、んっあっらめぇっ、もっ、あっひぃっ」
「っ、イけよ。マ●コ犯されて気持ちいいって、言いながらイけ」

同じ高校生とは思えないほど野性的で色気に満ちた囁きに、全身が甘く痺れて震える。

「あぁあッ、やっいっちゃっぁんっひっ…っおま●こ……っおま●こっ、犯されていっちゃうっ…あんあんあぁああんッ!!」

ずぶっずぶっぬぶっパンパンパンッ!
びゅっ、ドプッ、ドプッ、ドピュウッ!

小野寺のペニスに前立腺を抉られた瞬間、創は腰を前後に激しく跳ねさせながらイった。

「っ、イくぞっ……お前のま●こに、種付けしてやるよっ……くっ」
「あひっあぁっあんあんあんあんッ!」

イッたばかりできゅうきゅう収縮する内壁を掻き分けるように激しくピストンされる。強すぎる快感に泣きながら喘いでいると、中のものがどくどくと脈打って 膨れ上がり、熱いものが奥に叩きつけられた。

「ぁんっ、ん、あひぃっ…ぁん、あぁ……」

精液を塗りこむようにゆっくりと抜き差しされ、甘い快感に頭がぼうっとする。
達したというのに、小野寺のものは萎える様子がない。それに、他の三人のものも……。

「ぁ、はぁっ、はぁっ……」

きっと、帰れるのはもっとずっと先になる。その予感は、絶望よりも淫らな期待を創にもたらしたのだった。

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