誠人、ライン作業する。 02
あり
人生2度目のラブホテルである。
前回入ったところより洒落ていて、一見ラブホという感じがしない。いかがわしいおもちゃの自販機などもない。――いけない、思い出してはいけない記憶が蘇ってきそうだ。
きょろきょろしている誠人がおかしかったのか、伊勢がくすりと笑う。
「何か珍しい? それともこういうところ苦手だったかな」
「い、いや、大丈夫です! 一度来たことありますし」
「……」
「……」
しまった、モテない仲間に「俺童貞じゃないから! ラブホだって行ったことがあるし!」と言うようなノリで張らなくていい見栄を張ってしまった。
「……まあ、過去のことはいいよ。座って少し話そう」
「は、はい」
いきなり行為をするわけではないことに、誠人はほっとする。
そういえばこういうことは雰囲気作りが大事だと何かで聞いた。聞いたがあくまでそれは女性相手の話であって、美青年相手に一体どう雰囲気を作ったらいいのかは謎である。
「さっきの子、かっこよかったね。仲がいいの?」
「ああ、そうなんです。悠ってホントにイケメンで頭もよくて、何でも出来る奴で。正直俺の友達なのが信じられないくらいです」
「……そうなんだ。高校からの付き合いだっけ?」
「はい、そもそも俺が怖い先輩に絡まれてたときにあいつが助けてくれたのがきっかけで」
それにしても少し見ただけの悠のことをよく聞いてくるな、と気づいてはっとする。
もしかして、伊勢は悠に興味を持っているのではないか。
ゲイである伊勢が、格好よくて性格もいい悠に興味を惹かれても全くおかしくない。むしろ誠人とこうしているよりずっと自然なことに思えてしまう。
「あ、あの、もしかして伊勢さんは悠のことが気になるんですか?」
伊勢がほんの少し目を眇める。
「まあ気にならないと言ったら嘘になるよ。そんなにキラキラした目で語られたらね。君はどうなの? 彼とも、エッチしたの?」
「ま、まさか!」
思いもよらないことを訊かれ、誠人は慌てて否定した。
「そんなことあるはずないです。あいつは普通に女の子が好きだし、絶対ないです」
「ふうん、じゃあ君がいやらしい子だってことも、彼は知らないの?」
「も、もちろんです。……あいつにだけは、絶対知られたくない」
最後は搾り出すような声になった。
「――そう。彼はやっぱり君にとって特別なんだ。でも」
伊勢が体を寄せてきたかと思うと、顎をとられ、何か言う間もなく唇を重ねられた。
「ん……、こういうことをする特別は、俺だけだよ。いい?」
「……っ」
喋るとまた唇が触れそうな至近距離のまま、伊勢が掠れた声で囁く。誠人は恥ずかしくなって、少し頭を引きながらなんとか小さく頷いた。
「んっ……」
角度を変え、何度も唇が押し当てられる。今のところフェロモンは大丈夫なようだが、やけにドキドキしてたまらない。いつの間にか入ったときより照明のトーンが落とされていて、いかにもな空気が部屋に満ちている。
唇の間をこじ開けるように舐められ、誠人は無意識のうちに伊勢の舌を迎え入れた。
「んっ、ふぅ、ん……」
舌がねっとりと口腔内を舐める。歯列の裏をなぞられるとぞくっとする。舌を引っ張り出され、粘膜同士を淫らに擦りあわされる。
ぬちゅ、……ちゅく、ちゅく、ぬる、ぬる、くちゅくちゅ
いやらしい水音が恥ずかしくて、でも気持ちがよくて、力が抜けていく。縋るように伊勢にもたれて服を掴むと、ぎゅっと抱き寄せられ熱い体が密着した。
「んぅ、ん、ん、ふっ……」
くちゅ、くちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、れろ、れろぉ――
散々舌と舌を絡ませ、擦りあって、軽く歯を立て――ようやく唇が離れた。
「すごくやらしい顔してる……」
焦点の合わない目で伊勢を見つめると、微笑みながらも息が少し上がっていて、ギラギラした目が壮絶に色っぽい。
「かっこつけてたけど、本当はずっとこうしたかった…。俺さ、電話でエロい声聞かせられて、我慢できなくてオナニーしちゃったんだ。笑えるでしょ。君の顔とエロい体想像したらすげえ興奮して、君にぶっかけるの想像しながらたくさん出しちゃったよ…」
「はあぁっ…ん、いせさんっ、ぁん…」
至って優しげに、ものすごくいやらしいことを耳元で囁かれ体が疼く。
再び唇を重ねながら、伊勢の手が頬から首筋、鎖骨の辺りをゆっくり撫でながら降りてきた。壊れ物を扱うような優しい手つきが、ぞくぞくした感覚を呼ぶ。
「んっ、ふぅ、んんっ……」
胸を撫で回していた指が乳首を捉え、掠った。びくっと体が震えて思わず離れようとするが、片方の手で頭を押さえられ、いやらしいキスをしたまま乳首をシャツごしに執拗に擦られる。
くちゅ、ぬる、ちゅく、ちゅく、ぬちゅ、ぬちゅ
こすっこすっ、くり、くり、ぐりっぐりっ
「んんーっ…、んっ、んぅ、んっんっ」
粘膜同士をねっとり絡めながら、敏感な乳首を指の腹で潰されたり、弾かれたり、ぐりぐり擦られたり。
――気持ちいい。ぐりぐりされるたびに腰が跳ねて、下半身が濡れる感触がする。
伊勢もそのことに気づいたのか、誠人を自分の膝の上に座らせた。
「ふぁあっ、んっ、んっ、はぁっ、ぁっ」
「んっ、はぁっ…可愛い。君とのキス、最高に気持ちよくて興奮するよ。舌レロレロしながら乳首いじめられるの気持ちいい?」
「んっ、は、恥ずかしいですっ」
「ダメ、ちゃんとどう感じるか言って……? 君が嫌なことはしないから。できるだけ」
伊勢が催促するように、乳首をじれったく撫でながら硬い太ももを股間に擦り付けて来る。
腰から甘い痺れが走って、かあっと顔が熱くなった。
「っ、きもちいいです…ぁっん、伊勢さんとベロチューしながら、乳首ぐりぐりされるの、きもちぃっ…」
「っ可愛いよ、もっといっぱいしてあげる、ん……」
「あッん、ん、んっぅっんッ」
ちゅ、れろ、れろぉ、ちゅくっちゅくっ
ぐっ、くにっくにっ、くりっ、くりくりっくりっくりっ、
舌で口内を犯されながら両方の乳首を弄られ、太ももに勃起してぐちょぐちょになった股間を擦り付けられ。下半身を直接触られているわけではないのに信じられないくらい気持ちよくなって、体が高まっていった。
「んんーっ、んっ、んんっ……!」
ビクッビクビクッ
イく、という声は熱い舌に絡みとられたまま、誠人は達した。イっているのが分かっているだろうに伊勢は容赦せず乳首をいじり口内を舐め続け、誠人の体は伊勢の膝の上でおかしなぐらいびくびくと震える。
「んーっ…ん、ふぁっ、はぁっ、ぁん……」
「ん…可愛かったよ。イっちゃったんだね、ディープキスしながら乳首弄られて、俺の膝の上でイっちゃったね」
「っ、すみません、俺……」
「いいよ、乳首本当に敏感だよね。あとでたくさん舐めてあげる……」
耳元でいやらしく囁かれ、達したばかりだというのにぞくっとする。
「服、脱ごうか。下着汚れちゃったね。後で買ってあげるから」
「あ、いえ、じゃあ俺シャワーを……」
一旦一人になって、水でも被って落ち着こうと思ったのだが。立ち上がろうとすると力が入らず、伊勢の腕に支えられてしまった。
「俺は後でもよかったけど……じゃあ、一緒に入ろうか」
優しげなのに、有無を言わせぬ目をしているのは気のせいだろうか。
結局二人でシャワーを浴びることになってしまった。これからやることをやるとはいえいきなり全裸になるのはかなり恥ずかしい。部屋は照明を調節できるがバスルームは電気をつけるととても明るいのだ。
誠人はできるだけ見られないよう、そして伊勢の体を見ないように注意しながら、さっと服を脱いで伊勢より早くバスルームへ入った。
「……脱がせたかったんだけど、まあそれは今度でいいか」
聞かなかったことにしつつ、誠人は奥の隅のほうですぐに体を洗い始める。迅速かつ丁寧に洗ったらすぐに出てしまうつもりだった、のだが。
「……っ! っあ、」
ボディーソープで上半身を洗っている最中、後ろから伊勢に抱きつかれた。ぬるぬるの体が伊勢の体に密着して――硬くて熱いものが、尻に押し付けられる。
「はー…すごい興奮する。俺が体洗ってあげるね」
「いっいや自分でっ、あんッ」
問答無用で伊勢はボディーソープを手にとると、素手のまま誠人の体を洗い始める。
「やっ、ん、くすぐった…ひあっ、ぁあっ」
「動いちゃダメだよ、綺麗にしてるんだから」
と言いつつ、撫で回すように触る手つきは明らかに愛撫じみていて、じっとなんてしていられない。伊勢は震える誠人の体をじっと見ながら、首筋、背中、肩、両腕――とじれったいほどゆっくり洗ってぬるぬるにしていく。
「はぁっ、ん、んっ、ぁん…」
高い声が出てしまうとやけに響いて恥ずかしいので、必死に抑える。
体が熱くてたまらない。伊勢の手は執拗で――しかし乳首やペニスには直接触れてこなかった。ぬるぬるの泡が触れただけで、びんびんに勃起してしまっているというのに。
ちょっとばかり恨めしい気持ちで伊勢を見ると、ギラギラした瞳で見つめ返され、慌てて顔を背けることになった。
「んっ、ぁ、ん、はぁ、ん…」
足の指の間まで、一箇所ずつ丁寧に洗われる。くすぐったくて、それだけでないぞくぞくが背筋を這い上がる。別の場所に、指を何度も突き入れられ擦られる想像が勝手に浮かんでしまう。
「――はい、終わったよ」
ようやくそう言われたころには、誠人の体は完全に熱を持て余してびくびく震えていた。
「次は俺を洗ってくれる? ちょうど全身泡だらけになってるし、君の体で」
開放されてほっとしたのもつかの間、誠人は絶句した。
――そんな、ソープのサービスでありそうなことを、自分が? 無理だ、でも――。
「――なんて、冗談…、っ!?」
「ん、はぁ、ぁっ」
伊勢の言葉を誠人が遮った。伊勢に、背後から抱きついたのだ。
「はぁっ、ぁんっ、あッ、ん…」
ぬるっぬるっぬちゅぬちゅっ
たっぷりのボディーソープでぬるぬるになった体が密着して、動くたび乳首が硬い背中に擦られる。
焦らされた分だけそこは異常に敏感になっていて、擦れるたびに電流のような快感が全身を駆け巡るのだ。
「あんッあッ、ちくびっ、きもちい…、あッ、ぁん…」
「…っの、淫乱……!」
伊勢は誠人を強引に抱き寄せると、性急に唇を重ねて舌をねじ込んできた。激しくディープキスされ、口の中までいやらしい快感に侵される。
「んっ……ほら、ちゃんと洗って……?」
「ふぁ…はい、ん、ぁんっ」
今度は正面から抱きつき、全身を擦り合わせる。乳首と、そして、すごく硬くて熱く脈打つものが自分のペニスや太ももに当たって擦れている。それを感じるたび、どうしようもない興奮が体を支配して、勝手に腰が揺れてしまうのだ。
ぬるっぬちゅっ、ぐりっぐりっぐりぃっ
「ぁっ、あっあっ、んっ、いい、あンッ」
「っやらしすぎ、俺の体でオナニーしてっ…そんなにこれ好き?」
「んっ好き、きもちい、ふぁっ、いせさんっ…」
「っくそっ」
いきなり伊勢が誠人を押し倒したかと思うと、太ももの間に勃起を差し入れ腰をガンガン動かしてきた。ぬるぬるになっているので非常に滑りよく、誠人のペニスまで擦られて刺激される。
「ひぁっあッあ゛ッらめっ…あぁんッ」
「あー、いいっ。最高にやらしいよ、誠人くんっ…」
ヌッヌッ、ぬるっぬるっ、ヌチュッヌチュッヌチュッヌチュッ
興奮した顔で伊勢が容赦なく腰を振る。卑猥な音が響くのが恥ずかしい。
「あッまた、いっちゃう、らめっ、あっあんッ」
「っ俺も、我慢してたからすぐ出ちゃいそうっ…、一緒にイこう、ほらっ」
ぬちゅっぬちゅっグプッグプッ
「あぁんッ! ひあっあ゛ッいくっいくッあんあんあんッ!」
「っあー、いくっ、出すよっ…!」
びゅるっ、びゅるるっ、ドピュッドピュッ、ビューー…ッ
「あぁあん…はぁっ、ぁ、ん…」
「はぁっ、ん……」
ほぼ同時に絶頂に達し、熱い白濁が勢いよく射精される。息を整える間もなくキスをされ、ねっとり舌を弄られる。どうやら伊勢はキスが好きらしい。
「ん…、ふぅ、んっ」
濃厚なキスをしているうち、太ももに当たったままの伊勢のペニスはすぐに硬さを取り戻す。そして指がペニスより奥の――ひくついているアナルに触れた。
「んんっ、ふぁっ、あん、ん…」
「はぁっ…、触っただけでそんな声だして、淫乱っ…」
ぬ、ぬる、ぬる、ずっ、ずぶ、ずぶぅ…っ
「あぁっ…あ゛ッらめぇっ…あッあんッ」
ボディーソープでぬるぬるのそこは伊勢の指に犯され、収縮して締め付ける。
「っすごいキツマン…気持ちいい? ここ犯されるのが好きなんだよね?」
「あっぁあっ、んっひゃぁっ…」
ぬぶ、ぬぶ、ぬちゅ、ぬちゅ、ヌプッヌプッ!
容赦なくピストンされ、ペニス側にある一番感じるところを執拗にゴリゴリ突かれる。
「ここにチ○ポ挿れられるの好き? いいところごりごり突かまくって、奥までみっちりハメられるの好きなの?」
「あ゛っひッ、あぁっ、そんなッ、あんッ」
「っ喘いでるだけじゃわからないな。ちゃんと言って。ほらっ」
「ああんッ…すきっ、お尻におち○ぽハメられてっ、あぁっ、いっぱい突いてほしいっあっあぁんッ」
不意に乳首に噛みつかれ、腰がびくびく痙攣した。ねっとりと舐めながら2本の指でアナルの中を擦られ、気持ちよくてたまらなくなる。声が響くことなんて気にする余裕はすでになくて、誠人は甘えるように伊勢の頭にぎゅっと抱きついた。
ぬちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ぬぶっぬぶっぬぶっ
れろっ、ちゅ、ちゅくちゅくっ、れろっれろっれろっ
乳首が舌で何度も弾かれたり、優しく舐められたり、軽く歯を立てながら吸われたり。それだけでものすごい快感なのに、同時にアナルのいいところをぐりぐり擦られてはもつはずがない。
「ああぁっ…あんッああッ、また、いっちゃっ…」
しかしもうすぐ達するというところで、指が引き抜かれてしまった。
「はあっ……あ、ぁ…」
へたりこんでいると、後ろから指より遥かに巨大なものがアナルに押し当てられた。
アナルが物欲しげにひくひくと収縮して、肉棒の先っぽを食むように吸い付く。
「っ、ほんと、淫乱でどうしようもないけつま○こだな…。どうしてほしい? 言ってみて」
ギラギラした目で見つめられ、無意識にごくりと唾を飲み込む。
「い、挿れてください……」
「ん…何を、どこに?」
ぬちゅ、ぬぶ、ヌッ、ヌッ…
ゆるゆると腰を動かされるが、大きすぎる怒張はそんな程度じゃ小さい穴に入りはしない。
アナルの奥がきゅうっと疼いて、勝手に腰がねだるように動いてしまう。
「っ、いっ、いれて…伊勢さんのおっきいおち○ぽ、ハメて、突いてほしいですっ…」
「っ、どこにハメてほしい?」
「っけつま○こっ、はぁっ…おれのけつま○こに、おち○ぽ、奥まで挿れて、っめちゃくちゃにしてほしいっ、ん、あぁあッ!」
ぬぶっ…ズッ、ズプッ、ずぶ、ずぶうぅっ
「――っあー、すごっ…」
「あ゛ひっ…ぅあ、あッ」
巨大な怒張が狭い中を押し開いて、ゆっくりと奥までハメられた。
ぬるぬるになっていたおかげでキツいながらも滑りはよく、みっちりとペニスを締め付ける。
「はぁっ、は……あぁ、やっとハメられた。ずっと、こうしたかったんだ…っ」
「あぁんッ! あひっ、ぁあッ、あッあッあッ」
伊勢が腰を引いて、また突き入れる。ゆっくりとそれをやられるだけで敏感な粘膜を硬いカリに全部擦られて、強い快感が全身を支配する。
「あのときから、いや、会ったときからずっと、こうやって犯すことを考えてたよ…。トイレででもやっとけばよかったって後悔したこともあったけど…っ」
「あひっ、あっぁっ、ふぁっ、あぁんっ!」
パンッパンッパンッパンッ!
ズブッズブッヌチュッヌブヌブッ、ぐりッごりっぐりゅッぐりゅッ
ピストンが次第に速くなり、ぎりぎりまで引き抜いてから奥までハメるのを何度も繰り返される。暴力的に感じる場所を圧迫され、熱に浮かされたような伊勢の言葉の意味もよく理解できない。
「はぁっ、あんなところでやらなくてよかった。まあ最初はベッドでのつもりだったけど、君がいやらしすぎるのが悪いんだよっ…」
「あぁんッごめんなさいっ、あんっアンッ、あっふぅっ、ひあぁっ」
「んっベッドではあとでしようね。気持ちいい? どうするのが一番感じる?」
「んっわかんなっ…あぁッあぅっ、全部っ、おち○ぽでゴリゴリされるの気持ちいっ…あっあひっあ゛んッ」
ぬぶぬぶぬぶっ! ぐぷっぐぷっぐりゅっぐりっぐりっ パンッパンッパンッパンッ
「っ可愛い。もっとやらしいこといっぱい言って、」
「ひっあっ、あんっいいっ、アァッけつま○こっ、いせさんのおち○ぽハメハメされてっあんッきもちいいっ」
「、淫乱っ。これからは他の奴とやったら絶対ダメだよ、いい?」
後ろから乳首を摘んで、指を擦り合わせるようにして刺激しながら、伊勢が囁く。
突然の乳首への快感にぎゅううっと中の怒張を締め付けてしまい、余計に感じる。誠人は必死に頷いた。
「あんッ!ぁあッ、あっ、あひぃッ」
「ね、ちゃんと言って。これは俺だけのけつま○こだって、」
「アアッ、伊勢さんだけっ…あんっあぁッ、おれのけつま○こはっ、伊勢さんのおち○ぽ専用おま○こですぅっ…ひっあっあああんっ!」
ズブッズブッぬぶっぬぶっヌブッ! パンッパンパンパンパンッ!
卑猥な誠人の言葉が終わらないうちに、伊勢がひときわ激しく腰を振りたくる。中をめちゃくちゃに擦られて達した――と思ったが、イッた瞬間のような快感がごりごり突かれている間中ずっと続いて、頭がおかしくなりそうになる。
「っあーいくよっ、俺専用ま○こに、濃いのたっぷり注いであげるっ…」
「ひあぁっあひッ、あ゛っ、らめぇっ…、あぁッあッ」
「はあっすごいっ、いくっ中出しするから…っ、イくっ、くっ…!」
パンパンパンパンッ! ピュッ、ビュルッ、ドピュッ、ビュルルルッ!
強く抱きしめられながら最奥までガンガン突かれ、中で怒張がビクビクしたかと思うと熱い液体が叩きつけられた。
「ぁんっ、あぁ、はぁっ、あふっ…」
「はぁっ、はぁっ…ん……」
挿入されたまま、またキスをされる。上も下もぐずぐずに溶けていくようだ。
「ん、…最高だったよ。次はベッドで、しよう…?」
まだ欲情の炎が消えていない伊勢に言われ、体が疼いた。
これもフェロモンのせいなのだろうか。それをちゃんと考えるだけの理性は今の誠人にはなかった。
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