中二病君の1年 August 02
あり
▼8月12日
今日は家庭教師の日だ。8月の前半は本家に帰るだとかサークルの旅行だとかで家庭教師のバイトは休みを申請していたらしく、会うのは海水浴の日以来だった。
思えば夏休みももう後半に差し掛かろうとしている。……いや、数を指折り数えるなど小物のすることだ。
だがとにかく、宿題という不遜な試練は果たさねばならない。なぜなら家にはやたらとお中元とやらのそうめんが届き、減る気配は一向にない。宿題をやらねば夏どころか秋冬までそうめん消費係にしてやると恐ろしい宣言をされたばかりだった。
『日焼け大丈夫だった? ごめんね』
『問題ない。軟膏塗ったし』
『ふーん……俺が塗ってあげたかったな』
家庭教師はときどき、やたら目を見て息の混じったような潜めた声で囁いてくる。どう表現したらいいものか分からないが、何故か体が……おま〇こがぞくっとするのは、エッチなことをするときによくそういう声を出すからなのだろう。
『もういい、とにかく宿題をやるぞ。俺は社会をやるから、数学は任せた』
『任せたって何? 教えてあげるけど、やるのは次郎くんだよ』
く、やはり誘導に引っかからなかったか。この男の手綱を完璧に操るのは容易ではないだろう。それでこそ上に立つ者の器量が問われるというものだ。
軽く二時間ほど宿題と向き合わされた。連立方程式など複雑怪奇な魔法陣に比べれば何ということはない……ない。
とにかく、自分でやるよりは少しは進んだ。それがこいつの仕事なのだから当然だ。
『少し休憩しようか』
『やっとか……』
一息ついているとあの女が茶とケーキを持ってきた。監視していたのかというタイミングのよさだ。
しかし家庭教師が来ると見栄を張っていつもは滅多に買われないケーキ屋のケーキが食べられる。今日はえげつない数の果物が乗ったケーキと口の中にねっとりとまとわりつくほど濃厚そうなチョコレートケーキだ。どちらがいいか……。
迷っていると『両方半分こしようか』とニコニコしながら提案されたので乗ってやることにした。俺は心が広い。
半分ずつのケーキを頬張っていると(もちろん大きくて果物がいっぱい乗っているほうが俺のだ)家庭教師が横から囁いてきた。
『次郎くん、日焼け大丈夫だった?』
『大丈夫だって言っただろ』
全くしつこい男だ。俺はそんなに軟弱じゃない。数日は筋肉痛と合わせて少し痛かったが、そのときには俺を放置しておいて何を今さら。
俺は平気であることを誇示するために、シャツをめくってみせた。
『ほら、大したことはない』
『……』
家庭教師の視線が胸のあたりで止まる。
『……ほんとだ、ピンク色のままだね』
『ピンク? そうか?』
『っていうかこのシチュエーション地味にヤバいんだけど。いや、こんなんで反応する俺がヤバいのか』
何を言っているのかよく分からない。首を傾げると、いきなり指で乳首に触られた。
『あんっ』
『痛くない……?』
くにっ……こすっ……こすっ……
『んっあっあんッ…、ふぅ…っい、痛くなどない…、でも、じんじんする、あっアッ』
『ここは何も変わってなくてよかった。気持ちいいんだね』
『んっ…きもちぃ、あっふぅうっ…んっあ〜っ…』
なぜいきなり乳首を弄り出したのか、下々の者の考えることは分からない。
触り方はやけに優しく撫でるみたいで、それがくすぐったいようなおかしな感覚を生む。
『あっあッあんっ…んっあぁっ』
『もう勃起してきた……』
くにっくにっ……こすこすっ……くりっくりっ……
俺は変な声を出しながら家庭教師の方を見た。乳首しか触られていないのに、腰がビクビクしてくる。こんなことでおち〇ぽまで濡らすのは恥ずかしい気がするのに、勝手に下半身がきゅんきゅんするから仕方ない。
『どうしたの、次郎くん』
『あっあひっ…んっ、もっと、もっと強くして、あっ乳首っ、うずいてるから、もっとぉ…おっ、〜〜っ』
俺は乳首でおま〇こまでひくひくさせてしまったから、家庭教師に命令した。懇願じゃない。やるならもっと強く、乳首ぐりぐりしてほしいと思っただけだ。
視線が合ったままの家庭教師の目がギラリと光ったかと思うと、ヤツは忠実に俺の命令に応えた。過剰なくらいに。
ぎゅうっ…ぐりぐりぐりっ……くりっくりっ、ぎゅううっ
『あっおっんぉっ…あっあ゛〜〜……』
『せっかく優しくしてたのに、強いほうが好き……? 悪い子だな』
『あんっあんっあんっ…乳首っ、それっしゅごい、んっぉっあっアッ』
家庭教師は乳首を人差し指と親指でつまんで、ぎゅうぎゅう揉んだり、転がしたりしてきた。それまでと違って突き抜けるみたいな刺激が乳首から全身に走る。
口が開いて、舌も宙ぶらりんになって、勝手にエッチな声が出てしまう。だって乳首が気持ちいい……。
『すげーやらしい。舐めたいな、次郎くんのエロ乳首』
『あんっああぁっ…舐め……っ、んっふぅうっ』
『男の子の乳首舐めて吸いたくなるとかマジヤバいよね。そんなこと友達とかに言われたらドン引きするし。俺手遅れっぽい』
ぐりぐりぐりぐりっ……ぎゅっ、ぎゅっ、……くりっくりっくりっ……
強く押しつぶすだけじゃなく、時々優しくかりかり擦られると、腰がじわっと蕩けるみたいだ。
乳首がすごく感じて、頭までふわふわしてくる。全く家庭教師は察しが悪いので、俺が命じてやった。
『あぁんっ……乳首、なめてっ、…ぬるぬるの舌で、擦って……、したりするのを、許す! あっあ゛〜〜っ……』
『んっ……ん……』
れろっ……ぬる、ぬちゅ、くちゅっくちゅっ……
許しを与えたとたん、家庭教師は餌を待たされてた犬みたいに乳首に吸い付いてきた。
唇ごと吸い付いてきて、どうなってるかはよく見えなかったけど、舌が這いずり回ってる感覚は分かる。俺は腰をびくびくさせて悶えた。片方の手も疎かにすることなく乳首をくりくり転がしてくる。
『ん、……許してくれてありがと、次郎くんの乳首おいしいよ』
『ふああっ、な、舐めながらしゃべるなど、行儀が悪いっ…ンっあっあんっあんっ』
『ごめんね、舐めるのに集中してもっと気持ちよくしてほしいんだね、やらしーなあ』
勝手な解釈だ。ともあれ家庭教師は乳首を舐めまくり、時々吸って、
乳首だけ高熱を出したみたいに熱い。何か、気持ちいいものが来てしまう。
『あっあっんぉっ…なんかくるっ…はぁあっ、待って、ちくびでっ…あ゛〜〜っ…』
『ん……うそ、乳首だけでイきそう? イっちゃうの、次郎くん?』
『わかんないっ…あっあ゛っまって、あ゛んっおっ〜〜っ…』
『……イってもいいよ、乳首だけでエッチになるところ見せて、大丈夫だから、んっ、ん……』
れろっれろっ、ちゅくっちゅくっ、くりくりくりくりっ……
俺の腰がびくびくしていることに気づくと、家庭教師はやめるどころか行為を激しくしてきた。
じんじん張り詰めた乳首が舌と指で好き勝手に刺激されて、一回の刺激ごとにおま〇こがきゅんとする。乳首だけでイくなんて知らない。でも気持ちがいい。
『あっあっあんっイくっ、乳首だけでっ……乳首舐められて、おま〇こひくひくさせながらイっちゃう、きもちぃ、あっあああああんっ』
『……っ』
びくびくびくっ……びくんっ……びくんっ……
いつの間にか俺の足先はぴんと伸びてた。熱い粘膜に包まれて乳首を吸われ、腰を何度も突き出しながら俺は乳首でイった。
『はぁあっ……しゅごい、きもちぃっ……んっあっあ゛〜〜っ…』
『次郎くん……』
顔を上げた家庭教師は、さっきよりもっとギラギラした顔をしてて、俺はぼうっとそれを見る。
『……下、脱がせていい?』
『んっ……ふぅっ……だ、だめ……』
『駄目なの? もっと気持ちいいことするよ』
『ん〜〜……っ』
『っていうかおま〇こひくひくさせてるんでしょ……? 俺もそれ聞いてすごい興奮してる。だから……』
熱っぽい手で短パンが脱がされそうになったとき、下から大きな音が聞こえた。
『あらーごめんなさいね、フライパン落としちゃった』
『…………』
『…………ここまできてお預けか。ちょっとしんどいな』
あの女に文句を言いたいような、褒めてつかわしたいような、微妙な気分だ。家庭教師も微妙な顔をしている。
『……今日はもう終わりの時間だ。次のバイトもあるんだろう』
『まあ、今日は我慢するよ。……バイトまでにこれどうしよう』
何をどうするのか意味がよくわからなかったが、とにかく平和的な解決に至った。最後にちょっと意味ありげな顔で『あんまり焦らさないでね』と言われたのが少し気になったが。
▼8月20日
今日は近所の神社で夏祭りがあった。
祭など海水浴場以上に人でぎゅうぎゅうだ。行く気はなかった。家庭教師がこの前のお詫びとリベンジをしたいと懇願してきたから、仕方なく行くだけだ。
だというのに、ヤツは直前になって『バイト先で病欠が出て、どうしても行かなきゃいけなくなった』と断りを入れてきた。
やたら謝られたが、別に元々俺が行きたかったわけじゃない。出店のヨーヨー釣りや的当てやチョコバナナやたこ焼きやチーズドッグや花火ごときに釣られる俺ではない。
が、あの女に『お祭行くんでしょ? イカ焼いたやつ買ってきて』と頼まれ、小遣いを渡され、気づいたら浴衣まで着させられていた。どういうことだ……。
俺は慣れない浴衣と下駄で神社まで歩いた。周りも浮かれた連中だらけなので浮くことはなかったが、俺は全然浮かれる気分じゃない。浮くがゲシュタルト崩壊しそうだ。
神社が近づくと間もなく無数の提灯の光が見えてきた。様々な出店も左右にずらりと並んで、何の変哲もない神社が今日だけは非日常の様相を呈している。
これが無人だったら幻想的と言えなくもない光景なのだろうが、人の多さも非日常だ。イカを焼いたやつはどこだ。
『げ、安斎じゃん』
ざわざわと人の声が途絶えない中、何か聞こえた気がした。聞かなくていい音と判断してスルーしていたのに、また追い打ちをかけてくる。
『無視してんじゃねーよ。何してんのお前。こんなところでまで変なヤツの顔を見なきゃいけねーとはな』
相模だ。これだけ人がいてよくもまあピンポイントで俺を見つけてくるものだ。しかも顔を見たくないと言いつつ絡んでくる。愚か者なのだろうか。愚か者なのだろう。
『てか何…………浴衣とか着て浮かれてんの。どんな物好きと来たわけ?』
『一人だ。浮かれてはいない』
仕方なく答えてやると、目に見えて相模の口角が上がり、歪んだ笑顔を浮かべた。
『うわマジ? 一人? そんな浴衣着て? 祭に一人? どんだけ可哀想なんだよ』
『……』
ものすごく楽しそうに憐れまれる。心外だ。
一人で祭に行くのは、こいつの基準ではそれほど『可哀想』に見えるのか……。
『ねーその子誰? 私お腹空いちゃった』
『悪い悪い、同じクラスのヤツ。一人で来てるとか言い出すから、可哀想すぎてさ』
相模には連れがいた。カラフルな浴衣を着た見たことがない女だ。細身で目が大きく、白い肌に赤く塗られた唇。一般庶民の感覚では、まあ「可愛い」と評されるような女だ。
女は俺のことを訊きつつ、視線は上目遣いで相模を見つめたままだった。
『えーそうなの……。もしかして一緒に回るとか……?』
『まさか。そんな訳ないじゃん。待たせてごめんな、もう行こ。何食べたい?』
『んーかき氷』
『お腹空いててかき氷? 腹にたまらねーだろ』
『だって浴衣って結構暑いし、冷たいのがいいー』
……去っていった。相模は最後までニヤニヤとこちらを見ていた。何なんだ。お前のことを見つめる女の方でも見つめてろ。
思わぬ妨害に遭ったせいで、混雑は余計にましていた。俺はイカ焼きを買うというミッションに手間取り、律儀に列に並んでやっとパックの入ったビニール袋を握りしめた頃には花火の打ち上げが始まっていた。
低く大きな音が立て続けに鳴る。皆がそちらに見とれて歓声を上げている。
こうなっては下手に帰ろうとするより避難していたほうがマシだ。別にせっかくだから花火を見たいと思ったわけではない。
俺は神社の境内の奥の方に向かった。地元なので地理は知り尽くしている。そこにはちょっとした林があるのだ。目論見通り境内を通り過ぎると人は一気に少なくなった。
木の間からだと花火の全貌は見えないが、木陰から見える風情を理解できるのは俺くらいのものだろう。
誰もいないと思って林に足を踏み入れると。
『んっ……』
いた。思い切り人がいた。しかも二人だ。しかもやたらぴったりくっついて、口と口までぴったりくっついていた。
俺はまじまじと見てしまった。俺は悪くない、屋外でやる方が悪い。
女はやはり浴衣を着て髪を纏めていて、まだ若く女子高生というところだろう。
男の方はラフな服装で、もっと若いかもしれない。下手したら俺と同世代……、
というか、柴山だった。
柴山が、キスをしながら女の浴衣の合わせから手を入れようとする。同時に俺の足元で葉っぱか枝を踏んだような音が鳴った。わざとじゃない。
『きゃっ……びっくりした』
『んだよ――って、安斎!? 何覗いてんだよ、ざけんじゃねーぞ』
気づいた柴山が剣幕で怒鳴ってくる。女の方は対照的に引き気味で
『ごめん、やっぱり帰るね』
『嘘だろ? あいつすぐに追っ払うから』
『いや、子供に見られるとか無理。親も遅くなりすぎるとうるさいしー』
等と言って、ちょっと気まずそうに俺に会釈して境内の方へと帰っていった。
まさか子供とは俺のことではあるまいな。そこの柴山と同じ年だぞ。王子だぞ。
『おいお前、ふざけんなよ……っ』
掴みかかる勢いの柴山を、俺は寸でのところで華麗に交わした。バランスを崩した柴山は惨めに膝をつく。
『くそ、何なんだよ。つーかお前浴衣なんて着て一人で来たわけ? マジ引くわ』
『そういうお前は彼女と祭くんだりまで来てフラれたのか。ドンマイ』
『何がドンマイだ! 相模とナンパしてひっかけただけの女だよ! 女子高生だよ女子高生! すぐ成功して余裕だと思ってたのにお前のせいで』
ナンパか……。相模の相手もそうだったのか。全くどこの馬の骨ともしれない、実際馬の骨以下のアホに着いていく女も女だ。
柴山は俺を睨みあげつつ、少しつらそうに顔を歪めている。
『……まさか、キスで勃起でもして動けないのか。哀れな』
『てめえ……! マジでボコボコにするぞ、今すぐ黙れ』
『無理をするな、下手に動くと辛いだろう』
俺の予想は当たっていたらしい。柴山は目元を赤くして激怒した。それでも殴りかかってはこない。
無理もない。健全な男子中学生が年上の美人とキスをしたら勃起の一つもするものだと聞いている。俺は気高い衆道の経験を積んだので惑わされない自信があるが、ただの子供にそれは望めない。
『あーもう、最悪だよ。……責任とってお前にしゃぶらせようか』
『何だと。俺におち〇ぽを舐めて、唇で扱いて吸わせて、精液を出したいというのか』
『は……?』
柴山がぴくりと固まった。自分で言い出しておいて、正確に言い直してやったら呆然とするとはどういう了見だ。
視線が俺の唇のあたりをさまよっている気がする。だが俺の唇は、不遜な下々の者のおち〇ぽを願いどおり舐めてやるほど安くない。
『口は嫌だが、そうだな……足でならしてやってもいい』
『は……?』
こうなったのは柴山の自業自得だが、一応俺が近寄らなければ柴山は今頃異性愛を育んでいたのかもしれないと思うと、慈悲の心が多少は湧いてきた。
さすがに下駄のまま踏むのは気が引けて、裸足の足を柴山の太ももに乗せた。
『てめえっ……』
俺を睨みつつ、柴山はやはり抵抗しない。体が少し震えていて、俺は哀れみの心を増して股間に足を滑らせてやった。
『あっ、はぁっ』
『うむ……思ったほど勃起していないな』
足の感触ではおち〇ぽは少し硬くなっている程度だった。これなら俺が処理するまでもなかったかもしれない。
そう思いつつ、おち〇ぽの裏筋に沿うように足を動かして刺激していると、段々と足を押し返されてくる。結局すぐ処理せねば収まらないであろう状態になった。
『……と思ったら、足で扱くとどんどん硬くなっていくな。気持ちいいのか』
『はあっ……ふざけっ…んっ、足でなんて……あっ、くっ……』
すりすりすりっ……しこっしこっしこっ
口とは裏腹に、あっという間におち〇ぽは勃起して、柴山のズボンを押し上げ、俺の足に擦り付けるようにドクンドクンと脈打つ。
裏筋から先端に撫でるように足の裏と指で刺激すると、カリに足の指が引っかかる。結構出っ張っているところを無理やり先端まで擦ると、おち〇ぽがドクッと震えた。
こいつ、生意気に大人と変わらないくらい大きい……。俺はちょっとゾクゾクして、それを隠すためではないが口数を多くした。
『裏筋がビクビクして、もう完全に勃起しているな。いつも無礼で偉そうなお前が、足でされるのが好きだったとは意外だ』
『そんなわけっ……あっ、はぁっ、んっんっ…指動かすんじゃねえっ…』
『先っぽが一番いいのか。腰が動いてるぞ。俺に偏見はない、素直になれ』
『殺すっ……あっカリ……っふーっ、ふー……っ』
シコシコシコッ……ぐりっぐりっぐりっぐりっ
柴山の息はマラソン大会のように上がり、汗が流れる顔は上気している。
いくら憎まれ口を叩かれてもおち〇ぽの反応でどうしたら感じるのか俺にはお見通しだ。おち〇ぽは可愛いものだ。
『先っぽが少し湿ってきた……。おち〇ぽすごい硬い。イきそう? 足でゴシゴシしてイくのか』
『はぁっ……あっ、あっ』
『出してもいいが、俺の足は汚さないでくれ』
『てめえっ……くそ、もうやめろ、誰がお前なんかにっ……』
『やめていいのか?』
俺が足を止めると、柴山は眉間に皺を寄せ、縋るように俺の顔を見た。
『どうしても止めてほしいなら止めるが』
『…………ふーっ……ふぅっ……』
『こんなにおち〇ぽびくびくして、硬くなって気持ちよさそうなのに、最後まで足で扱いて精液をびゅーびゅー出さなくて平気なのか』
柴山の目が揺れる。どこかで見たことがあるような発情して濡れた目に、なんだか捨てられた子犬のような絵が重なる。こいつは断じてそんな愛らしい存在じゃないというのに。
『はぁっ……んっ、ふ、……踏ん……』
『ん……?』
『ち〇ぽ、……あ、足で……っ、あっ、あっ……』
柴山にも挟持はあるらしく、興奮した顔をしながら必死に言葉を探している。だが限界まで硬くなって脈打つおち〇ぽを俺の足に押し付けてくるのは、無意識にしてしまうらしく、俺は柴山というよりおち〇ぽが可哀想になり、情けをかけてやった。
『仕方ない、俺がイかせてやる』
『あぁっ……んっあっ、うぅっ』
しこっしこっしこっ、ぐりっぐりっぐちゅっぐちゅっ
大胆に足コキを再開すると、柴山の腰が大げさなくらいびくりと動いた。
先走りが混じっているのか、ズボンの中が濡れている感触がする。
柴山はもう余裕が無いのか悪態もつかなくなり、ただ必死に声を我慢しているようだ。
俺の足もいい加減疲れてきた。ちょっと乱暴に体重をかけておち〇ぽを踏み、扱く。反り返ってて無駄にバキバキに硬いから、多少無茶しても平気だろう。
『よしよし、出していいぞ、興奮して硬くなったおち〇ぽから、我慢しないで、精子ビュービューするのを許す』
『はぁっ……あっあっあっ、くそっ……んっいくっ、出るっ……!』
ドビュっ……ドビュッドビュッ、ビュッ、ビュルッ、ビューーーーーッ……
足が浮き上がるくらいおち〇ぽが脈打ったかと思うと、おち〇ぽがイって射精したのが伝わってきた。
生意気な大人サイズのおち〇ぽが気持ちよさそうに射精する様子に、俺のおち〇ぽとおま〇こも、エッチな画像を見たときよりきゅんと疼いた。なんとなく悟られたくなくて、足が震えないようにしながら足コキを続ける。
中途半端にならず出し切るよう、射精の間も足の指で裏筋をぐりぐり踏むと、柴山が断続的にうわずった声を上げる。
結構長かったから、いっぱい出ただろう。柴山は暫くの間、夢を見ているみたいにぼーっとしていた。
後から『絶対誰にも言うなよ、バレたらお前のほうがド変態だって言いふらしてやる、相模にも絶対言うな』と何度も念を押された。その頃には、俺に足コキされているときのしおらしさはもう微塵も残っていなかった。
誰がド変態だ。王子として哀れな者への慈悲、ノブレス・オブリージュの精神だ。柴山には難しすぎたか。
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