chat 02


あり


「……もしもし?」

幸人の第一声は、自分でも聞きなれないほど掠れていた。

『はぁっはぁっ、もしもしっ? ユキ君かい?』

「えっ……? じ、ジン、さん?」

息を荒げている電話の相手は、チャットから受けるジンのイメージとかなり違っていた。
しかし。

『そうだよ! ユキ君、今、どんな格好してるのっ? 下着はどんなの履いてるんだっ?』

「ぁっ、おれ……」

上ずった声でまくし立ててくるジンに、幸人の股間はずくりと反応する。

(ジンさん……おれに、興奮してるんだ……。俺のこと想像して、きっと、チ○ポ勃たせてるんだ……)

「っ、おれ、Tシャツに、下はジーンズで、下着は……黒の、ビキニです……」

羞恥にゾクゾクと震えながら応える。
洋服は無難なものしか着ない分、下着はいやらしいものを履く習慣が幸人にはあった。

『ビ、ビキニ? 可愛い声して、そんないやらしいもの履いてるのかっ? じゃあ、ハァッ、ジーンズを脱いで、そこがどうなっているのか教えなさい!』

「ン……はい……」

すでにきつくなっていたジーンズを、もどかしげに膝下までずり下げる。
幸人の肉棒はガチガチに勃起しており、薄い生地にはりついて裏筋や玉、亀頭の形まで浮かび上がっていた。

「はぁっ、ん、……ビ、ビキニがぁ、勃起したチ○ポに食い込んで、毛がはみ出しちゃって、玉も、見えちゃいそう……。チ、チ○ポのかたちがくっきりしてて、んっ、はずかしいですっ……」

『ハァッ、ああっ、すごい! 淫乱だな、そんなに勃起させて、男ほしさにイヤらしい下着で誘うなんてっ』

「ぁあっ、やだっ、言わないでぇっ」

口ではそう言いつつ、幸人の肉棒は卑猥な言葉を浴びせられるたびにビクビク震えて一層固さを増す。

『お、お尻のほうはどうなってるんだ? ビキニが食い込んでいるのか?』

「ん、おしりも、ちょっと食い込んでますっ……。っジンさん、チ○ポ触っていい? おち○ぽぐちゅぐちゅしたいよぉ」

我慢できずに喘ぎ混じりでねだると、ジンの息がハァッハァッと更に荒くなる。

『こ、こらえ性のない子だっ。待ちなさい、膝立ちになって、パンツのチ○ポの部分とお尻の部分を掴んでみなさいっ』

「んっ、ジンさぁん……」

命令される甘い疼きに悶えながら、幸人は言われた通りにする。
ビキニの前と後ろを掴んで少し引っ張ると、元々ピチピチのそれは更に食い込み、尻の割れ目と肉棒をわずかに隠すのみとなってしまう。

「ああんっ! ジンさっ、すごっ、ふぁ、食い込んでるっ!」

『いいぞ! ぁあ、なんて淫らな姿なんだっ。そのまま、前後にごしごし動かしなさい!』

「ふあぁっ、んっ、あんっ、あぁっ……! やらっ、すごい、気持ちいぃよぉっ!」

前後に食い込ませながら動かすと、肉棒全体が激しく摩擦される。時折カリに引っかかったり鈴口にまで食い込むのが、たまらなく気持ちいい。

「あああっ、ジンさん、もう、でちゃいそうっ。ひぁっ、ねっ、イっていいっ? おチ○ポイカせてぇっ!」

『くっぅ、仕方ない子だ! いいぞ、恥ずかしい下着食い込ませながら、恥ずかしい汁を撒き散らしなさいっ!』

「はいぃっ……! ひああっ、イく! イくぅっん……ぁんっ、ああああっ!!」

ドピュッ、ドピュッ!!

最後は肉棒をビキニに押し付けるように腰を振りたくりながら、幸人は大量の精液を放った。

『はぁっ、はぁっ、イケない子だ、一人で気持ちよくなって、腰を振りながら喘いで。――今度は俺のおち○ぽも、気持ちよくしてくれるなっ?』

「ぁっふう……ん、はい……」

イったばかりにも関わらず、ジンの肉棒を想像すると、淫らな疼きは衰えるどころかどんどん高まってくる。

「ジンさんのおち○ぽ……ハァ、どうなってるの……?」

『ああ……ユキ君のせいで、もうビンビンだ……。お汁がいっぱい出て、汚くて大きいチ○ポが赤黒くてらてら光ってる……』

「んっぁ……すごいっ……」

その肉棒を想像しただけで、腰が淫靡にうごめく。
触りたい。ぐちゅぐちゅと舐めてみたい。そうしたらきっとイヤらしい声で喘いで、罵りながら幸人の頭を掴んで腰を押し付けて、ずこずこと腰を振ってくるだろう。
幸人は苦しさに喘ぎながらも、必死にそれに舌を這わせるのだ。
想像し、無意識に舌なめずりした。

『ユキ君、これどうやって気持ちよくするか、分かるか……? ん? 君のお尻は今、どうなってるんだっ?』

言われたとたん、そこがきゅんっと収縮した。

「ぉれのっ、ケツマ○コっ……きゅんきゅんしてて、あぁっ、エッチな汁で、ぬるぬるになってますっ」

少し触ってみると垂れてきた汁でぐしょぐしょに濡れており、幸人は身悶える。

『! す、すごい……今、指を挿れてあげる』

「ふあぁっ」

ズボッ! ヌチュッ、グチュッ。

ジンが言い終わる前に、幸人はたまらなくなって指を挿入した。
実はアナルオナニーには慣れていなかったのだが、信じられないほど感じる。脳までとろけてしまいそうな快感に、幸人は必死で指を動かす。

『きっ、気持ちいいのか? ほら、いいところぐりぐりしてやるっ』

「ふぁっ、すごいぃっ。ひくひくして、おれ……ジンさんの指、すごい、締め付けてますっ」

『ハァッ、このすきものが! も、もういいだろう、俺のを、君のケツマ○コにぶち込んでやる!!』

「ふあああぁあっ」

現実にはありえないことなのに、そういわれると本当に挿れられた気になって腰が激しく痙攣する。
こうなると指では全く物足りなくなり、幸人は通販で買ったバイブを取り出した。

ズプ、ヌププププッ!

カリの部分が巨大に膨れ上がったイボだらけのそれを、ゆっくりと挿入する。

「あああぁっ、すごいっ、きもちぃいっ! ケツマ○コ、キモチいいよぉっ」

ズポッ、ズポッ、グチュ、グチュウウッ!

『っ、何を挿れてるんだっ!? いやらしい音が聞こえるぞ、この、淫乱ケツマ○コがっ!!』

「あぁっ、はいってるのっ、ジンさんのっ、ジンさんのぉち○ぽ!! ずぽずぽしてっ、いいところにゴリゴリってぇっああん!」

『うっ、ハァッ、ハァッ、くそっ、出すぞ! 君の、イヤらしいケツマ○コの中に、精液ぶち込んでやる! ――あぁっ! 出てる! 出てるぞ!』

「あぁーっ! ジンさんのぉっ、ジンさんのチ○ポミルクぅっ! 、おれもっ、おぇもまたいっちゃう! チ○ポミルクれちゃうよぉおっ――!!」

バイブのカリ部分で重点的にいいところを擦りまくり、激しく痙攣しながら幸人は再び精液を吐き出した。

「あっ、ぁん……」

――こんなに気持ちいいことがあったなんて。

ジンの荒い息遣いを聞きながら、幸人は完全にハマってしまった自分を自覚していた。

end

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