王子様子作りを学ぶ 02


あり


「ああ……あなたは体まで高貴で美しい……」
「と、当然だ。僕は偉大なる陛下と王妃の子にして、この国の王子、っ」

若くしなやかな肢体を、リキシスは凝視しながら撫で回す。くすぐったさに逃げ出したくなるが、このくらい我慢しなくてはならないのだろう。

「ん……あんっ! やっ、なにっ、あっ、あっ」

しかしリキシスの指が乳首を掠った瞬間、それまでとは比べ物にならない刺激に腰がびくりと跳ねてしまう。

「殿下、ここがいいのですか? これが感じる?」
「ぁっ、やっ、そこ、やだぁっ、あんっ、あぁっ」

リキシスは掠れた声で囁きながら、両方の乳首をぐりぐりと押しつぶしてくる。今まで味わったことのない甘い痺れに王子は戸惑いながら声を上げることしかできない。

「ぁっあっ……そこ、へんなのぉっ…ぁんっあんッ」
「ッ殿下、よろしいのですよ。もっと感じて、決して声を我慢してはなりません」

そう言うとリキシスは乳首に唇を落とし、吸って舐めてきた。

「ぁああんっ! らめっ、ちくびなめちゃぁっ…あッアッはぁんっ…」

粘膜が敏感な粒に纏わりつき、舐めしゃぶる。乱暴なくらいに吸い上げられると、下半身がビクビク震えて濡れていく感触がした。

「やっ、あッ、リキシスぅ……、僕、んっ、あぁっ、僕、粗相しちゃうっ」

「夢精」という、尿以外の不浄が出る現象は経験していたし病気ではないと教えられていた。しかし他人の前で粗相してしまうのには抵抗がある。

「いいのですよ殿下。私に全部見せてください。あ、あなたの、いやらしいところを……」
「やっ……」

ズボンを脱がされると、塗れた下着が露になる。侍女などに裸を見られるのは慣れているのに、今は何だか恥ずかしく感じてしまうのは何故なのだろう。
両足首を掴まれ、奥に隠れていた秘所を凝視される。じっとりとした視線に、穴がひくっと震えた。

「殿下、殿下……子を為すには、体の奥に、熱くて硬くていやらしいものを受け入れなくてはならないのです」
「んっ、ぁっ……」

濡れた穴に、リキシスの美しい指が触れたかと思うと。

ぬちゅ……ずっ、ずぶっ、ずぷっ

「あぁあんっ! やっ、あぁっ、ぁんっあんッ」
「っああ、なんてきつくて、絡み付いてくる……」

異物が穴の中にゆっくりと挿入されかと思うと、締め付けに抗うようにずりずりと抜き差しされる。

ぬぶっ、ずぶっ、ずぶっ、ぬちゅっ、ぬぶっぬぶっぬぶぅっ

「ぁんぁんっ、アァッ、やっ、アッアッあぁっ」

中を擦られるたび、じっとしていられないほど強い感覚が体を駆け巡り、いやらしい声が勝手に出てくる。

「ああっ殿下、気持ちいいのですか? つい先ほどまで何も知らない無垢で高貴な存在であらせられたのに、私のようなものに蕾を愛撫されて感じているのですねっ」
「やっ、ぁっ、らめっ、ぁんっあんっあんっ!」

聞いたことのない単語が混じっていたが、彼は普段の冷静沈着な様子とは全く違っていて、ものすごく恥ずかしいことを言っている気がする。
ただこの未知の感覚がリキシスの言う「気持ちいい」なのだということは、本能的に理解できた。

「んっ、きもちいいっ、リキシス、ぁんっ、きもちいよぉっ」
「っ、」

突然指が引き抜かれた。体は余韻でびくびく震えているが、物足りなさを感じてしまう。

「殿下……子を作るには下々の言葉でセックスという行為をしなくてはなりません。子作りセックスをするには……」

息を乱して言いながら、リキシスが服を脱いでいく。

「これを、中に挿入して、めちゃくちゃに突かなくてはならない……」

それを見て王子は絶句した。
自分のものとは比べ物にならないほど大きく、色も濃い。形も違っていて先端が大きく張り出している。
大きなそれがそり返ってびくびくと脈打ち、先端を濡らしているさまに、何故か甘い痺れが体を支配し、王子は唾を飲み込んだ。

「リキシス、どうしたらいいのか、教えて」
「ああ、よろしいのですか殿下。私のこの醜く汚いものを、貴方の可憐で無垢な蕾に挿入して、ガンガン突くのを許すと言うのですか」
「ん……リキシス、子作りセックスしてっ……ぁっ、ああんっ!」

ぬちゅ……ぬっ、ずぶっ、ずぶっ、ズブブッ……

「はぁっ、んっ、あーっ……」
硬く太いものが、ゆっくりと蕾の中を犯していく。

「ああっ、殿下、殿下っ……」

押し戻そうとする動きが肉棒をぎゅうぎゅうと締め付ける。リキシスはすぐにイきそうになるのを堪えながら、感極まったように王子を抱きしめる。

「殿下? 痛くないですか? 突いてもいい?」
「はぁっ、ぁっ、待て、なかが、じんじんして……あぁッ、まて、やっあっアアッ!」

リキシスに待つ余裕など最早なかった。
腰を動かして抜き差しされるたびに、中の全部を太い凶器にごりごり擦られ、強すぎる快感でわけがわからなくなる。

ズッズッずぶっずぶっ、ぬぶっ、ぐりっぐりぃっ

「あんっやっぁっあッ、らめぇっ、ぁんっあーっ」
「んっ、可愛い、すごく可愛いですよっ…あぁっ」

リキシスは感極まったように言いながら顔じゅうにキスを降らせる。
可愛いだなんて不敬な囁きを今は嗜める余裕などなく、リキシスのほうへ手を伸ばすと、両手の指を絡められ痛いほどぎゅっと握られる。

「やっぁんっあんあんッ、もうっ変になっちゃうっ、ぁっアッアッ」
「はぁっ可愛い、こんなに締め付けて…、ここがいいんですか? ここぐりぐりするの気持ちいい?」
「あんっ! あっぁっきもちいっそこぐりぐり、きもちいいよっぁっあぁっ」

ぬぶっぬぶっ……、ぐりっ、ぐりっぐりっぐりっ

「あーっ……まてっ、ぁっもうっ粗相しちゃっ…ぁんっあんッ」
「はぁっそういうときはイくと言うのですよっ。ほら、言ってみてください…っ」
「あッいく、いくいくっあぁっあッらめっ…いく、いっちゃうぅ…っ」

じゅぷっじゅぷっ ズッズッズコズコズコズコッ

「っ本当にかわいい……いいですよ、私の卑しい肉棒にぐりぐりされてイってください、恥ずかしいところを見せてくださいっ」
「あッあっあっあんッあっあああんッ!」

中で更に大きく硬くなっている凶器に一番感じるところを何度もごりごり突かれ、頭の中が真っ白になった。

ぬぶっぬぶっ、パンッパンッパンッパンッ!

「あーっ、んっもうやっ、ぁあっ…、らめなのっぁんっ」
「っ、そんなに締め付けたら……っ、殿下、いっていい? 貴方のなかに、子種たくさん注いでもいいですかっ?」
「ぁっ、いいっ、リキシスっ、あんっ、子作り、してぇっ、ぁっあんッはああんっ」
「――あぁっ可愛い可愛いっ……出すよ、子種出すから孕め、私の子を孕めっ……!」

ずぶっずぶっずぶっずぶっパンパンパンパンッ!

「ぁんあんあんっ! ひぁっあぁああああんッ!」
「はぁっはぁっ、くっ、ああっ」

ずぶっぬぶっぐりぐりっ……! びゅくっ、ビュルッビュルッ、ドプッドプッ……

肉棒がドクドクと脈打って先端が大きく膨れ上がり、中に熱くドロドロした液体が注がれる。みっちりと最奥まで埋め尽くしているモノは動かなくても王子に官能を与え続け、王子はリキシスの体に必死にしがみついた。
繋がったまま唇を重ねられ、舌と舌が激しく擦られて卑猥な音を立てる。

「はぁっはぁっ……ん、僕は、リキシスの子、孕んでしまうのか……?」

言うと、中のものがまたびくりと脈打ち、リキシスが焼けるような視線を向けてくる。

「ああ殿下……もっと子種を注いで差し上げます……」












「…………はっ。何か、おかしな夢を見たような……」

end

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