声の世界 02
あり
「あぁんっ!
ひっ、ぁ、んんっ
だめ、んっ、はぁっ…」
体に電流が走ったように感じて、ひっくり返った声が出てしまった。
澄が一瞬動きを止めたのもつかの間、再び乳首とアナルを嬲られ、腰がびくびく跳ねる。
この流れは、「昼と夜のふたり」のエロシーンの冒頭と同じだ。一体どういうつもりなのだろう。
「……エロい声出しやがって。こうやってやらしいことしながら収録したんじゃねえだろうな」
「馬鹿なことっ…んっ、乳首くりくりするなっ、あッ
ひあんっ
」
くに、くに、くに…、くりくりくり、ぐりっぐりっ
硬く凝ってきた乳首を指先で擦られるたび、ズクンと痺れるみたいな快感が走る。
「乳首だけで蕩けた顔して、敏感だな。舐めてほしい?」
「はぁっ、んっん…
」
澄が、レイジのセリフをそのまま口に出す。
20年近い腐れ縁の中で、こんな行為に至る気配は一切なかったのに、今はボーイズラブの世界に入り込んでしまったみたいに淫らで熱っぽい空気に満ちている。
ふざけるなと否定するより、乳首をねっとり舐められるところを想像してしまって体が熱くなる。
「はぁっ、はぁっ…乳首っ、んっや、ぁあ…
」
「舐めて、吸ってほしいんだろ? こんなに赤くぷっくり腫れて、我慢できないって言ってる」
「いやだっ…ぁっ
だめ、んっぁっ…
」
「何が嫌なんだ……?」
「っ…ちくび、感じすぎて女の子みたいになっちゃうからっ…、性感帯になるの嫌だっ、やめ…あッ
あぁんっ
」
れろっ、れろっ…、ちゅ、ちゅく、ちゅうっ
制止も虚しく乳首を舐められ、想像以上の快感が腰を直撃する。
勃起した乳首にねっとり舌が絡みつくと甘美な感覚が膨れ上がり、ペニスから先走りが溢れ、アナルはきゅうっと収縮する。乳首を攻めながらアナルまで一層激しくグリグリされ、もう快感でいっぱいいっぱいになってしまう。
「あぁんっ…
あッひぁっ…
やっ、だめっ、あッあんっ
」
「ん…っ、何だよこのエロ乳首、開発するまでもなく女より感じて、とっくに性感帯じゃねえか。ちょっと舌先で潰しただけで」
「あぁんっ!
ひっあはぁッ
」
「感じすぎなんだよ…。ここばかりずっと舐めて、噛んで、吸ってやったら、乳首イキできるんじゃねえか」
「ひっあッ
あんっ
あんっ
はっあんあんッ
」
れろっれろっ、ちゅ、ちゅく、ちゅく、ちゅくっちゅくっ、ぢゅうっ
澄がまたレイジと同じセリフを言ったかと思うと、激しく乳首を舐めしゃぶる。絞るみたいに舌と口内で圧迫したり、甘噛しながら先端を舌で突いたり、乱暴に吸い上げたり。本当に性感帯になってしまったようで、何をされても声が勝手に出てしまうほど感じて熱が高まるばかりだ。
「くそ……苛つくんだよ、こんな淫乱乳首いじられてる喘ぎ声を不特定多数に晒しやがって。童貞だと思って舐めてたら、エロ声露出する変態だったとはな」
忌々しげに言われる。これはもちろんCDのセリフにはなく澄の本音らしい。
酷い言いがかりだ。
「あぁっ…あれはっ演技で、ちゃんとした仕事だっ…ぁあッ
ひっあッ
あんっ
あんあんあんあんッ
」
れろっれろっちゅっちゅくっちゅくっ
くり、くりゅっ、くりくりくりくりくりくりッ
反論の途中で、高速で乳首をくりくりされ、刺激の強さに喋ることもできなくなってしまう。
「あ゛ひっ
あッ
らめっ
あッあんっ
あぁッ
はひっ
あぁあッ
」
くりっくりっくりっくりっ、くりくりくりくりっ!くりゅっくりゅっぐりゅっぐりゅっちゅううっ
濡れた舌で何度も乳首を前後左右に捻られ、押しつぶされ、途方もない絶頂感に見舞われる。
アナルも何故かきゅうきゅう収縮し続けていた。パンツ越しに指を押し入れている澄にもバレてしまっているだろう。恥ずかしくて、気持ちよくて堪らない。
「アァアッ
もっいくっ
いきそうっ…あァッ
ひっあッ
あッ
」
CDでは、ケイはここで乳首だけでイってしまう。
しかしそれはあくまでフィクションの中で、しかも男性経験豊富なケイだからこそで、ペニスに触らずに射精などできない。
純也は我慢できずペニスを扱こうとしたが、それを澄に止められてしまった。
「ひあっ
やっイきたいっ
おかしくなるからぁっ…あッ
あぁんっ
」
「乳首だけでイけるだろ……? もう淫乱なメスの体になってるんだから」
「あ゛ひっ
あッ
あんあんっ
アンアンアンッ
」
言うと、澄は片手で純也を拘束し、舌で乳首を激しく攻め続ける。
何と澄はレイジよりよほど鬼畜だった。レイジのほうがまだ優しさがある。似ていると思ったことを作者に謝りたい。
「あはぁあッ…
らめっ、ちくびっ…
あッ
ひあっ
あッあーッ…
」
「んっ……」
れろっれろっれろっちゅくっ、ちゅくっ、ちゅくっ、
くりっくりっくりっくりっ、くりゅっくりゅっぢゅっぢゅううっ
乳首はどんどん敏感さが増し、先端を舐められるとペニスの先端に触れたときのような、それをもっと鋭くて切なくしたような快感を覚える。
少しでもペニスを扱けばすぐにでもイけそうなのに、中々放出されない熱が乳首から下半身に溜まって渦巻いて、おかしくなりそうなくらい敏感になっていく。
「お゛ぁっ…
ひっあへっ…
もっゆるしてっ…いかせてぇっ…
あッああぁーっ…
」
ちゅっちゅくっ、れろっれろっれろっれろっ、
くりっくりっくりっくりっくりっくりっくりっくりっ
イキたい。それだけしか考えられない。聞くに堪えないような声が出ていても抑えようとする余裕もなかった。
「――そんなにイきたいのか」
「あぁあっ…イきたいっ
いかせてぇっ…
あぁっ
ち○ぽしごかせてっ…
はぁっはぁっ…」
「――淫乱。チ○ポ触る必要はねえだろ。淫乱のメスらしく、メスイキしろよ」
ギラギラとした目で睨まれたかと思うと、澄は乳首を舐めるのを再開し、そして純也のボクサーパンツをずらすと、指を直接アナルの中にハメた。
れろっ、れろっ、ちゅっ、ちゅく、ちゅくちゅくっ
ずっ…ずぶっ、ずぬっずぷぷっ…
「あ゛あぁあ〜っ!
あッ
あッ
ああんッ
」
乳首責めで感じまくっている間に、アナルはすっかり蕩けて性器のようにひくついていた。そこに指を挿れられ、乳首を舐められることでぎゅうぎゅう締め付けて、絶頂感が爆発したみたいに膨れ上がった。
「あ゛あぁっ
いくっいくっ…!
あっひっ
ああぁあんっ!
」
ちゅく、ちゅく、れろれろれろれろっ
ずぶっ…、ぬぶ、ぐりっぐりっ!
びくびくっびくんっ びゅっ、びゅっ、びゅるっ、びゅるっ、びゅーーーーーっ…
今まで経験した快感を遥かに凌ぐ、狂おしいくらいの官能の中で、純也はようやくイった。
腰が痙攣し、アナルの中の指をぎゅうぎゅう締め付け、乳首は甘く痺れ続ける。
「あひっ
あッはあっあへっ…
あッんんっ
あッあぁあッ…
」
びくっびくっびくっ、びくっびくんっびくんっ
痙攣も絶頂感も中々治まらず、息が苦しくなる。全身がじんじんと痺れる。
「はぁっ、あッ…
あッ…
ん、はぁっ、あぁ、ひあ、う…」
「はぁっ……最後のほうはCDよりよっぽど……――みっともない声だったな。本当に収録中何もされてねえんだろうな」
純也が息も絶え絶えになっているというのに、まだ澄はそんなくだらないことを言ってくる。
「はぁっ…、だから、されるわけ無いって言った……! あ、謝れ、俺に、はぁっ、謝れ…っ」
「はあ? あれを聞いた奴は、実際ヤッてるところを想像してシコるんだろ。されてるのと大して変わらねえだろ」
「何だそれっ…あッあひぃっ
」
言いがかりをつけられて憤慨していると、また意味不明な理論で逆ギレされた。
アナルにハメたままの指を、ずぶっと抜き差しされる。
「あぁんっ!
そこはっやめろ、あッ
あんッ
あんッ
」
「嫌じゃないよな、指ハメた瞬間、痙攣しながらメスイキしたくせに」
「やッあッ
あッあんッ
あひっ
あッ
あああーっ…
」
ぬぶっ…ぬぶっ…、ずぷっ、ずぷっ、ぐり、ぐりぐりっ
長くて節くれだった指が、イったばかりでこれ以上なく敏感になっている粘膜を擦りながら出入りする。
「あぁあッ…
ひあっ
アッ
あぁんっ
あッ
ふああッ
」
「指マン好きなんだな…ぎゅうぎゅう締め付けてきて、バカみたいにエロい顔してる」
「バカとは何だっ…あッそこっ
あッあぁんっ
あッ
やあんっ
」
「お前以上のバカはいねえよ。ほら、ここがいいのか」
「ひあぁんっ!
あッお゛ッ
ああ〜っ…
」
ぬぼっぬぼっ、ズブッズブッズブッズブッ、ぐりっぐりっぐりぐりぐりっ
純也を嘲りながらもどこか熱っぽく、澄は純也のアナルを拡げ、特に敏感なところを執拗に押し潰してくる。
「すごい締め付けだな……ここにもっと大きいものがほしいんじゃないのか」
「あぁあんっ
やだっおかしくなるっ…
はあぁっレイジぃっ…!
」
レイジの口調で責められ、収録のときの記憶から純也は無意識にそう言ってしまった。
すると澄の動きが止まり、ドスの効いた声で凄まれる。
「ああ? 誰がレイジだって? 誰としてる気になってるんだよこの淫乱」
「ひいぃっ…だって、お前がレイジのセリフを言うから反射でっ」
「レイジとかいう奴とこんなことしたのか」
「いやいやレイジは架空の存在だ! あッあぁッ
」
ずにゅっと勢い良く指が引き抜かれた。
澄がまたおかしなことを言い出して、大丈夫かと思っていると――大丈夫ではなかった。澄はギンギンに勃起したペニスを取り出し、純也のアナルへと押し付ける。
「ひっ……!? やめっ…てか何で勃って…はぁっ、やだって、ぁ
」
「黙ってろ。――挿れるぞ、お前の中に」
CDでは勃ちかけのレイジのペニスをフェラして完勃ちさせるシーンがある。しかし澄のペニスは勃ちかけどころか今にも爆発しそうなほど硬く反り返っていた。
太くて、カリが張り出していて、血管がビキビキに浮き出たそれが自分の中に挿入されようとしている。怖くてゾクゾクして目が釘付けになってしまう。
「あっ…
ぁ、だめ、そんなの、入らない…っ、はぁ、ひ、ぁ…」
拒絶の声も力がなくなり、熱に浮かされたみたいに頭がぼうっとしてくる。当然澄を止めることなどできず、ひくつくアナルをこじ開けるように強引に熱いい塊が押し付けられ。
「っ、ひくつかせてカリ吸いやがって…奥までハメまくってやる」
「ひっあッ、あ゛ああぁーっ!
」
ずぶっ……ずぬ、ずぶうぅっ…!
ペニスが、狭くうねる中をこじ開け、挿入されてしまった。
「あ゛ひぃッ…
う、あッ、ひっあ、あああ
」
「っ、まだ全部入ってねえぞ、力抜け」
「うあっ…むり、もっ、…あッああんっ!
」
ずぬっ…ぬぶ、ずぶ、ずぶっ…
半ばまで入れられただけで、内壁を強く押し潰されいっぱいいっぱいだと言うのに、澄はお構いなしに腰を動かし始めた。
ゆっくり抜き差しされると、中が勃起ペニスにびっちり絡みついてペニスの形にされるのが分かってしまう。
「あ゛っ
あッ
ふあッ、んんっ…
あッやっ、だめ、ひあぁっ
」
「くそ、エロい顔して……本当に初めてか?」
「アァッ
あんっ
あんっ
い゛っ…あッんッ
あぁあッ
」
「答えろよ、おらっ」
「あぁああーッ!
」
ずぶっずぷっずぷっ、ぬぼっぬぼっぬぼっ、ぐりぐりぐりっ
感じすぎて喋るのもままならないというのに、澄は苛立ちをぶつけるようにペニス側の感じるところをカリで乱暴に突いてくる。純也は喘ぎながら必死で言った。
「あぁあんっ
あッひぃっ…してなっ、してない、こんな、やらしいことっ…あッあんッ!
やっああっ
」
「…嘘だったらどうなるか分かってるんだろうな?」
「ひああッ
ほんとっ、はじめて、あァッ
こんなの初めてだからっ、もっ、アッあんッ
い゛あぁッ
」
「……ふーん。まあお前みたいな奴が経験済みとかありえねえよな」
突っ込んでおいて何だその馬鹿にした言い草は、と文句を言いたいがそんな余裕はなかった。
狭いアナルの中で澄のペニスはビキビキと更に大きくなって――奥までハメられてしまった。
ずぶっ、ずぬっ、ずぬっ、ずぶぶっ…! ぐりっぐりっぐりっ
「あ゛ああぁ〜ッ!
あ゛ひっ
お゛ッ
ああッ
」
「はぁっ…奥までハメてやったぞ、お前の中に…」
「ひああッ
らめっ
あ゛ッ
あんあんあんあんッ!
」
ずぶっ、ズブッ、じゅぶっじゅぶっ、パンッパンッパンッパンッ
性器と化したアナルの中が、澄の怒張でいっぱいになる。気遣いなくギリギリまで抜かれては奥まで思い切り抉るのを繰り返され、意識が飛びそうになるほどの快感を否応無しに与えられる。
「あ゛あッ
あひっ
あへっ…
そこっヤッ
ああんっ
」
「ここが気持ちいい? お前の中きつく絡みついてくる…。完全にメスのま○こになっちまったな、ド淫乱が」
「あぁんっ
言うなっ…あッあ゛ッ
あんっ
あんっ
あぁんっ
」
ずぶっずぶっぬぶっぬぶっパンッパンッパンッパンッ、ぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっ
ボーイズラブCDでは――少なくともレイジは、そんな下品なセリフは言わなかった。元々奔放でビッチだったよりもっと、どうしようもない淫乱な存在になってしまった気がして、恥ずかしくてゾクゾクする。
「淫乱だろうが。初めてのくせに、こんなに…チ○ポうまそうに咥えこんで、アクメ顔しやがって。よくもあんなCDに出ようと思ったもんだな」
「あぁんっ
あれはっ、仕事で、ひっあッ、おまえが勘違いするから、はぁっあッ
ひあッ
あッ
あッ
」
そもそも完全な言いがかりから始まった行為で、何故更に純也が責められなければならないのだろう。快感でぐちゃぐちゃになった頭で考えてみても皆目分からない。
「さっきも言っただろうが。あんなエロ声晒してオナネタになった時点で、犯されてるのと大して変わんねえんだよ。全然分かってねえなお前」
「ちがっ…アッ
アンアンアンアンアンッ
」
ズブッズチュッズチュッ、ぐりっぐりっぐりっぐりっ、パンッパンッパンッパンッ!
澄は剣幕に言うと、一層動きを激しくしてピストンしまくる。
駄目だ全く話が通じない。純也は反論を諦めた。快感で何も考えられなくなったとも言う。
「お゛あァッ
あッもっいくっ
あぁんっ
あッ
あんあんあんッ!
」
絶頂感に喘ぎながら言うと、澄にペニスの根本を掴まれてしまった。
「ひあ゛あぁッ
やっあ゛ッ
うっ、あぁ
」
「イきたい…? 俺のチ○ポでメスイキしそうなのか」
「ひああッ…
イきたいっ…
いかせて
メスイキしたいっ…
あッ
アッ
あ゛ああッ
」
羞恥心より今はイくことだけしか考えられなかった。自分でも驚くような蕩けきった声で訴えると、澄がごくりと息を飲む気配がした。
「……じゃあ誓え。もう二度と他の男とこんなことしないって」
これは「昼と夜のふたり」のクライマックスと同じ状況だった。レイジもケイが
イきそうになるのを止め、自分だけの恋人になるよう迫るのだ。
「ほら言えよ。俺専用ま○こになるって…そしたら奥までハメまくってメスイキさせてやる」
……レイジはこんな下品なことは言わなかった。やっぱり違う。
しかし昂ぶりきった純也の体はいやらしい言葉により熱くなってしまい、爆発しそうな怒張をぎゅうぎゅう締め付ける。
「あぁっ
ひッんんっ…
なるから、澄専用ま○こになるからぁっ…メスイキさせて…っ
チ○ポで奥ガンガン突かれて射精したいっ…
あッ
あぁああんっ!
」
「くそっ……」
ぐぽっぐぽっズブッズブッズブッズブッ! パンッパンッパンッパンッ!
腰を乱暴に掴まれ、硬くゴツゴツした巨大な勃起で入り口から最奥まで高速で擦られる。
ペニスのことしか考えられなくなるような、暴力的な快感に全身が支配される。
「あ゛ああああっ!
イクッ
でるっ
あ゛んッ
アンアンアンッ!
ああぁあーッ!
」
びくっびくっびくんっびくんっ
びゅっびゅるっびゅるるっ
純也の白濁が腹や胸にまで飛び散る。射精しても絶頂感は続き、アナルは激しく収縮して怒張を締め付け、巨大なものがビクビクと脈打って澄もまた射精が近いことを感じる。
「あ゛あああーっ
もっらめぇっ
あッ
アンッ
あああぁんッ
」
「ッ出すぞ、お前の中にっ…」
ぐぽっぐぽっぐぽぐぽぐぽぐぽっ、パンパンパンパンパンパンッ!
ビュルッ、ビュルッ、ドビュッ、ドビュッ、ビューーッ
「あぁあんッ…
ひあッ中っ出てるっ…
ひっあぁーっ…
」
「はぁっ…はぁっ…」
これ以上大きくなるのかと驚くほどペニスが中で膨れ上がり、奥までハメたまま大量の精液が注がれる。
絶頂感は終わらないまま全身が痙攣して、精液を飲むみたいにアナルが収縮を続ける。
あまりにも衝撃的な快感だった。少し前までボーイズラブのことを理解しがたいなんて思っていたのに、自分の身がこんなことになるなんて。
澄は汗ばみ、熱の冷めやらない壮絶に色気を漂わせた顔で、純也に囁く。
「もう好き勝手させねえからな」
それもまたレイジのセリフだった。
悔しいが澄はいい俳優になるに違いない。ゾクゾクするほど真に迫っていて、自分が言われたように錯覚するほどだ。
ぼんやりと思っているうちにピストンが再開され、純也はまた何も考えられなくなった。
end
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