榊くんはスター 榊視点
あり
俺はスターだ。
「今日も榊の声援すごかったな。北側で胸でかい子が飛び跳ねててさあ。集中できなかった」
「悪いな、スターと同じチームで」
「榊が言うとツッコミ待ちなのか分かんねーよ」
「つっこむところあった?」
「あえて言うなら自分で言うな」
「こっちにも女子人気分けてー」
チームメイトは文句を言いつつ「スター」の部分には反論しない。こいつらだって強豪バレー部のレギュラーとしてそこそこの地位にいるけど、俺と比べると霞む。
幼稚園のときから運動も身長も常にクラス一番、ついでに顔もいい俺が持て囃されるのは必然だった。
試合があれば自称ファンが大挙して押し寄せる。練習中までキャーキャー騒がれるのはダルかった。先輩に無駄に睨まれるし。
俺にとってはモテるのが日常すぎて、飽きてきた。これ言うと絶対モテないやつから顰蹙を買うけど、他人の機嫌のために俺が黙っててやる義理もない。
可愛い女子でも纏わりついてこられると鬱陶しく感じる俺にとって、あれは論外中の論外だった。
「榊くん、かっこいい……!」
あ、こいつヤバいやつだ。入部して目を見た瞬間に悟った。
俺をやたら崇拝してくる男は今までにもいた。後輩とか負かした対戦相手とか。そいつらの熱を一万倍濃縮してやばくしたのが中野だった。
「あいつマネになるんですか? 俺嫌なんすけど」
「嫌なんて言ったら可哀想だ。彼は入部届を一番に出してきたんだよ。力仕事を率先してやると言ってるし。ただ……今年はマネになりたがる子が多すぎるから、断ることもできるかなあ」
クレームをつけると、顧問は最初は諭すようなことを言ってから俺の顔色を窺う。くだらないことで実力者の新入部員を逃したくなかったんだろうな。
「……ま、経験者だけあって競技の知識だけは他よりありそうだけど」
「そうなんだよ。男子マネが一人いたほうが何かと便利だと思う。……仲良くやれそうか?」
「いや無理です」
「無理かあ」
「仲良くは絶対しないけど、別に俺に人事権ないんで」
俺のストーカーだから絶対入れるなって、主力になる俺が言い張れば通りそうだった。なんか、そこまで意識してると思われたら癪だ。キモいけど無視すればいいし、目に余ったらいびって追い出せばいい。キモいけど。
「榊くん、あたしずっと応援してて。差し入れ持ってきたからよかったら食べて」
「あーごめん。俺他人の手作りは食べられないんだ」
「そ……そっか、そうだよね、ごめん」
受け取ってもらえると信じてたらしい女子は一瞬固まった後、露骨に顔を曇らせて去っていった。たまたま近くにいた中野が同情した顔で見送る。
「あの子榊くんのオリジナルグッズまで作って応援してたんだよ。受け取るだけ受け取ってあげてもいいのに。泣きそうだった」
「知らないやつの手作り食って腹壊したら責任取ってくれんの? どうせ捨てるのに受け取るほうが資源の無駄だよ」
「さすが榊くん、意識が高い……! たしかに榊くんの腹に入るものは安心安全で栄養バランスが完璧じゃないとね。差し入れは言ってくれたら俺が残さず食べたよ!」
「え、なんか気持ち悪い。お前の手作りは死んでも食わないから。先に言っとく」
勝手にグッズまで作って応援に通ってたとかいう差し入れ女子は、次の試合からぱったり来なくなった。
ファンを名乗る連中の実態はそんなもの。誰だって好きな相手から期待と違う反応をされたら萎える。今頃次の応援対象でも見つけてるだろうしそっちのほうが健全だ。執着し続けたらストーカーになりかねない。
「榊くん! 20点目のスパイク本当にすごかった。一回俺に向けて打ってくれない? ああ、レシーブできるなんて驕ってるわけじゃないよ。顔でも体でも、体感できたらそれでいい……」
「……」
気持ち悪いので無視した。ちょっとして道端のゴミを見るみたいに横目で確認すると、結構すぐ切り替えて掃除を始めてた。
「おーい、これも洗っといて」
「あいつに素手で触られるのなんか嫌なんだよなー」
「わかるけど、女子にやってもらうのも気が引けるししょうがないだろ」
俺の態度に影響されてるのか、他の部員もあいつを馬鹿にして雑に扱う。
なんで耐えてるのか理解しがたい。いくら俺のことが好きだからって、俺以外からも蔑まれて、気持ちが報われる可能性ゼロなのに。
ただのミーハーと違って、一応バレーが好きで、プレーできない分選手を支えたい、とかいう不純じゃない動機もあるにはあるみたいだけど。割に合ってない。
二年になり、地区では俺を止められる選手が少なくなって張り合いがなくなって、時々部活をサボるようになった。
バレーに飽きたわけじゃない。俺がいなくても余裕で勝てる相手なら他のやつに経験を積ませてやればいい。でかい大会になればやる気も出てくる。
と思ってたら負けた。チーム全体が低調だった。俺は当然一番点を取ったけど、足りなかった。
「負けたのは榊くんのせいだよ」
俺のことが好きでどうにか気に入られたがってるやつは、ここぞとばかりに媚びてフォローしてくるのかと思ってた。実際大半はそうだった。
はっきり責められて気分を害した。盲目的に俺が好きなくせに――いや、俺をよく見てきたからこそ言える正論だったから。
中野は俺が思うよりバレーに情熱を持ってた。冷たい仕打ちに耐えて仕事をこなす理由の一端に触れさせられた。
見直したわけじゃない。要するに俺へのストーカーを兼ねて大好きなバレーに関われるんだから、辞めるわけがなかった。俺は引退するまでこいつの暑苦しい目から逃れられないってことか。
K校のマネと仲良くなった、俺に対して恋愛感情はない――と言われたとき、最初はなんて下手な嘘だと思った。
こいつもとうとう稚拙な駆け引きを覚えて、引いて見せたり他の相手を匂わせたりするようになったのかと。
――――本当に、純粋に、バレー選手としての俺を尊敬してるファンなんだと、中野は熱弁した。
今更通用すると思ってるのかな。俺はこの一年以上散々突き刺さる視線を向けられて、上擦った声で名前を呼ばれて、嫌って言うほど間近で熱を浴びせられてきた。
並行して、こいつのバレーへの情熱も少しは知った。だから……もしかしたら本当に、中野には邪な感情はなくて、バレー選手としての俺をサポートしたい一心だったとしたら。
「榊くん?」
本来喜ばしいことが気に障った。まるで俺が、恋愛感情を持たれてると勘違いした自意識過剰男みたいで。
むしろあんな態度で勘違いしないやついるの? 部全体から変態扱いされてるくらいだし、違うなら違うって最初から言えよ。
イライラする。張り切って俺に乗ってマッサージしてるのも、一切下心はなくて、俺の体をケアしたいだけらしい。
中野の体重がかかって、下半身まで無性にイライラして、魔が差した。
◇◇
三年になった俺は絶対的なエースとしてチームを導き、ついでに俺に憧れる有望株の後輩も入ってきて、バレー部は史上最強だと騒がれてる。
中野は相変わらず雑な扱いを物ともせず働き、俺の大ファンを自称して尽くす。
「山埜くん、さっきの剛速球サーブ、練習のときよりすごかったよ! 本番に強いんだね」
「どうも。まだ安定して打てないですけど」
「これからだよ。またいつでも練習付き合うね」
一年の中には中野のストーカーぶりを分かってなくて普通に慕ってるのもいる。試合をよく見ててたまーに鋭く的を射たアドバイスをしてくるから、真面目なマネだって勘違いしても仕方ない。
「――中野。マッサージ」
「え、えっ……いいの? でも、今ちょっと忙しくて……」
「腕が疲れてんの。エースの体が最優先だよね?」
「う……っ、分かった」
いい先輩面して後輩に接してた中野は、俺が一声かければ途端に俺しか見えなくなって、赤くなってしどろもどろになった。
「はあ……っはあ……っん、ん……」
「もう少し強くして。面倒だから乗れよ。そう……ん……」
中野は最初、あくまでマネの仕事として懸命にマッサージをする。
絶対言わないけど、ダントツで上手い。当然だ。中野は俺の大ファンで、骨格から筋肉のつき方、試合後にどう乳酸が溜まるかまで、長年観察してる上に日々情報を更新して知り尽くしてる。俺より知ってて気持ち悪い。
上に乗った熱っぽい体が擦れた。
「あぁ……ん、さ、榊くん……その、そこ……」
「あー、疲れてるから」
ドク……ッドク……ッ、ぐっ、ぐ……っ
ジャージの前が疼いて軽く持ち上がる。俺を見ずにいられない中野はすぐに気づき、息を荒くして唾を飲み、濡れた目を向けてくる。
可哀想なくらいビビってる。同時に、これをハメられる感触を体でよく覚えてて、腰をびくつかせて目が離せなくなってる。そんな視線を受けるとち〇ぽに血が集まって、ぐんとテントが露骨にでかくなった。
「んッ……ふー、ふー……っ、手、手で……っ」
「勝手に触ろうとしないで」
「ごめん……っでも、ぉ……こんな、はぁ、ン…おっ、大きく……ふあ……っ」
ほんと、これで恋愛感情がなかったとか詐欺みたい。
中野のエロい視線に俺はもっとイライラして、根元から亀頭の先まで硬い棒になって、凶暴な気分になる。手コキして抜けば解放されると思うなよ。
「ん……じゃあ、く、口で……ン、んむ……っ」
「あッ……お前なあ……っ」
ずり……っ、れろ…れろぉ…っ
中野は舌を出してはっはと発情した犬みたいな息を吐いて、勝手に俺のち〇ぽを咥えた。
「んぅ〜……んむ、すご、お……っ、んっ、榊くんの、お…だいじなとこ……っ」
「フー……ッ勝手にするなって言ったのに。そんなに俺のち〇ぽ……ん、口の中擦ってほしかったの」
「れろ、れろ……っ、んむぅ……ぅん、俺の口で気持ちよくなって…いっぱい…出して、えっ…あぇ、んぶ、んッん…っ」
ぬぷ、ぬる…っ、ぢゅぶっ…ぢゅぶっ…
中野はち〇ぽに対しても崇拝するみたいに両手で支えて、柔らかく吸い付く粘膜で下品に扱く。
こいつ、今度はフェラで終わらせる気かな。入れられるとアクメしまくって感じるくせに、セックスに及び腰なのが気に食わない。
「ちょっと腰上げて。できないの? まあいいよ」
「ん〜……っ、お…っ?、ひあ、アッ…あッ…そこ、お尻……ん、んー…」
ぬぷ……っずり、ずり、ずぶずぶずぶ……っ
「あー…なに、指をち〇ぽだと勘違いしちゃった? 馬鹿みたいに締め付けてくる……」
「んぉお…っ、お、ふーっ、ん、んぶ……っ」
「お尻感じるね。喘ぎまくりたいの我慢して必死にち〇ぽしゃぶって……ッ、すぐハメてやるから、フェラでいかせようとしないでいいよ」
「〜〜……んぅ、ふ……っ、ん、んぐ……」
ちょっと言葉で揺さぶりをかけると、面白いくらい弱い肉が指に絡む。必死に咥える舌とか頬の裏の粘膜までち〇ぽに吸い付いて、油断したら精子が上がってくる。
早くハメてってねだってるとしか思えない。
「――離して」
「んお……ッ、でもまだ……あ、あぁ……すご、バキバキ……ん、ふー、フーッ……」
体格に見合ったサイズの俺のち〇ぽは完璧に反り返って勃起してる。血管が竿に浮き出てドクドクして、中野の唾液で濡れて余計色が濃くグロく見える。
中野は舌を出したまま、蕩けて目尻が下がって、怖気づきながら見惚れてる。
誘ってるつもりがないならたちが悪い。
「入れてほしい? 前みたいに腰打ちつけてアクメさせてあげようか」
「ん…ぁああ、だめ、だめ……」
「何が駄目なの」
「だって次の試合もあるから大事な榊くんの体力を使わせられない……おっ、俺がするから……ッ、おっ…おっき…あああーー…」
「……っ」
ずぶ……っ! ずぶずぶっ、ずぬぅ…っ!
中野は足を開いて上に乗って、太い勃起を強引に穴の中に挿入していった。
また勝手にされた。きつくて柔らかくて俺の形になる粘膜にずぶずぶ包まれて、まんまと下から腰を突き上げさせられる。
「おっ…ぉお……ッ、〜ん、ひぐ……入った、ぁ、榊くん、抜いて、俺のなかで、ち〇ぽシコって、きもちよく……っ、あぁああッ」
「うるさいな……っ、フー……いかせたいならちゃんと動いて、ん、やらしい腰ヘコ見せて」
「あっ、あっ、あひッ」
ずぬ……っずぶ、ずぶぶ…ッぬぶぬぶ、バチュッ、バチュッ!
中野の穴はそこらの女の子よりずっと敏感な性器だ。一回中を擦られただけで腰が砕けて、こっちに体重がかかり、顔が近くにくる。
髪が当たってくすぐったい。赤くなってる耳たぶが柔らかそうに揺れて、気づくと吸ってた。
「んお……い…っ、耳っ…いい、いい、んっフー……あッ、あぁあ…っ、当たる、んっ、あへぇ…ッ」
「ん、ん……ここ? ぐりぐり自分からメスアクメするとこ擦り付けてくるんだ。やらしい……ん……」
れろ、れろ、くちゅ、くちゅ、れろぉ……
ずんっ…ずんっ、ズンッズンッズンッ、ぐり、ぐりゅっ、グリグリグリッ……
特に敏感な場所を、反り返ったカリの返しの部分で抉ってやる。粘膜がびくびくして感じまくってるのがダイレクトに伝わる。
「おっ、おっ、ン……ッ、俺ばっかり、だめぇ、あ、ああアァ……ッ」
中野は自分のほうが感じまくっている状況に腰を浮かせて逃げようとするけど、勃起したち〇ぽは太くて長くて、ハメてたらびっちり隙間なく絡みついて逃げ場なんてない。
型を取ったみたいに俺の形になってる。ち〇ぽがドクドクして、気分がよくなった。
「フー……お前最近山埜と練習してるみたいだけど、こんな先輩だとバレたら気持ち悪いって言われるだろうね?」
「ああぁん……っ、ん、んっ、そこ、お……っ、だめ、ぇ、あ〜……」
「山埜のこと気に入ってるの、次のエース候補だから? とうとう俺は、ストーカーから解放されるのかなっ」
「あっ、あっ、あンッ、違う…ああ〜ッ、でっぱってるとこ、お、当たって…ッ、〜〜……ッ、アクメスイッチ、ひぐッ、いくっ、いく、いく…ッ、〜〜お……ッ」
ぐりぐりぐりぐりッ、ぐりゅっ、どちゅっ…ごりゅっ…!
びくびくびく〜……びくっびくっ、びくん〜……ッ
カリで弱い部分を潰すと中野はなすすべもなく腰をびくつかせて、一発でアクメを伝える収縮でち〇ぽを搾ってきた。
「……っあー……何が違うの、答えて、ほら、ほら……ッ」
「おっ、おッ、おひぃっ…らめ、いってぅ、いく、んっお、…〜っ」
「はあッ、俺のファン、やめてくれる……?」
「や、いやだ……っアひぃ、や、山埜くんを鍛えれば……っもっと、おッ、強く…ッ」
「んッ、こう? もっと、強くっ?」
「おっ、〜〜ッ、それっ、つよ……チームがッつよくなったら、あンッ…おれの榊くんが全国で、もっと、活躍できるから、あぁっ」
「……へー、そんな理由なんだ。どうでもいいけどっ」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ、ずぬ、どちゅどちゅッ、パンッパンッパンッ!
中野はやっぱり、気持ち悪い俺のファンだった。気持ち悪い。反面ち〇ぽはドクドク気持ちいいって脈打ってうるさい。
俺の体力への気遣いを無視してガンガン腰を使い、ち〇ぽをハメるためのエロい穴を突き上げる。
「あっ、あひ、あっ、あッ……また、いッ、いく……あ〜…榊くんの……ぉおッ、おっきい、あ、あぁー…」
「フー…ッ、ふー…ッ、全国で有名になったら、今より俺が遠くなると思うけど、それでもいいの?」
「お゙っ、んぉ…ッ…いい、いい……っ、榊くんがもっとスターになったらうれしっいッ……おっ、ぉお、ち〇ぽきもちい、奥、当たる、当たって、あ〜……」
「くそ……本当? 中は寂しい、抜かないで……って吸い付いてくるけどな……はあ……ッ」
「あぁあッ、あう……っ、さびしい、いっ、お、お……ぬ、抜かないで、ずぶずぶしてぇ……出してっ…榊くんの、溜まってたせーし……フーッ、ふぅーッ……」
びくびくびくびく……ッ、ぬぶ……ぎゅっ、ぎゅううう……ッ
抜く素振りを見せると、中野はち〇ぽにクる声でまた奥までハメさせようとする。
「ん……ッ、寂しいけど、俺はずっと、ずっと榊くんの一番のファンだから、アァッ、ずっと好き…っ、榊くん、の、バレー……あぁっ、あー…」
「はあ……っあー、もういい、出る、奥ピストンして出すよ」
ズバンッズバンッズバンッズバンッ! バチュッバチュッ、どちゅっどちゅどちゅどちゅっ!
ドビューーッ……! ドビュッ、ビュルルルルルッ……!
「ああ〜……ん、んっ、いく……ああぁ、榊くんが、おっ、おッ…奥に当てながらしゃせーしてる、アクメ、アァッ、きちゃう…ん、ん〜……」
「はっ、ハア……ッハア……ッ中野……ん……」
「あはあぁ……だめ、もう、気持ちいいの強すぎて、ひあ……あ……〜〜っ」
下から奥に届かせるピストンをして、溜まった精子を一気に中出ししてやった。
「ハア……ッあー、まだ……ん……」
「あぁん……きもちい、い……っ、もう、榊くん、休まないと……あひぃ……」
「俺言うほど消耗してないよ。ちゃんと今日のプレー見てた?」
「み、見てた。サービスエースとって、速攻きめて、ああぁ……んっ、エースを完璧に読んで止めて……ん、お…っ」
「それから?」
ぬぶ……ッずぬ、ずぶうっ……ズンッズンッバチュッ……
中野は俺のプレーを思い出し、恍惚とした表情でち〇ぽに媚びて、上擦った声で語る。
「おっ…ぉお……んっ、あー…っ、嫌な流れを……っはあぁ…クイック決めて打ち破って……あへぇ……あの榊くんが……あー、俺にち〇ぽ出し入れしてる……んあ、はへえ……」
「今更? 目の前の俺も見てみなよ。馬鹿の一つ覚えみたいに、バレーばっか崇拝してないで……ッ」
ずぶっずぶっずぶっどちゅっどちゅん! ゴリゴリゴリッゴリュ……!
ちょっと変なこと口走ってる。復活してカリが張り出したち〇ぽで奥までピストンして憂さを晴らす。
最近ほんとに溜まってた。中野が後輩の練習にかまけて、やる時間がなかったから。
――いや、こいつ以外とやればよくない?
ああそっか、こんな俺専用にぎっちり吸い付く穴があるのに、他に時間かけるの面倒だし……。
他の誰かとやったって言えば少しは傷つくのかな。試そうとして止めた。
「あっ、あッ、あぁー……榊くん……ん、いい、ち〇ぽ太くて、ゴリゴリ……ずっときもちい、いぃっ…いい、イく…ああぁ……ッ」
「ふー……いいよ。俺も出す」
「あァッ、あっ、あっ、あッ、あッ、あん!……おッ…」
パンパンパンパンパンパンッ! ドビュッドビュッビュルルルルル〜……!
全身が衝動でゾクゾクして、俺は中野に腰を打ち付けてまた射精した。
「おォ…っ、ん、お……出てぅ……うあ、あ〜……榊くんのせーし……あえぇ…」
「はあ……ッ、はあ……っん……」
――さすがにもう、俺のこと好きになっちゃったんじゃないか? 奥に中出しされてもうっとりして、瞳孔にハート浮かべて俺だけを見て、好きじゃないってあるのかな。
グリッ……ぐりゅっ、ぐりゅっ…どちゅ〜……
「はへぇ……っ」
「これ……好き?」
「んん〜……すき、好き……っい…ッ、あああんッ」
俺のバレーが好き、と言い逃れされる前に、ち〇ぽでメスになるスイッチを抉ってやった。
引退したら解放されるなんて甘すぎる話だった。こいつの執着はただの恋愛感情みたいに生ぬるくて変わりやすいものじゃない。
俺が大学に進んでも、プロになっても、引退した後だって、中野はきっと一生俺のファンでい続けて、俺の人生に絡んでくる。
俺をストーカーして不快な思いをさせるんだから、俺にはこいつを好きにする権利がある。
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