告解 2


あり


告解のためだけに存在する狭い部屋にはもちろんエアコンなどという文明の利器は設置されておらず、熱気は高まるばかりだ。

「うあっあ゛ッあんっいいっ……きもちぃっアッあんっあんッあ゛あぁっ
「こんな……淫らな穴をして……っ」

額から汗がにじむ。ほとんど露出するところのない禁欲的な服を着ている神父はもっと暑いだろう。
こんな、本来清廉であるべき神父が、淫らとしか言いようのないアナルに指をハメて、性感帯を何度もぐりぐりと擦っている。
止めるべきなのに、口で弱くダメと言うことくらいしかできない。狭い部屋では逃げ場もないし、逃げられたとしてこんな姿で外には出られないし――というのは半分言い訳だった。
どこか苦しげな、何かを堪えるような表情と、張り詰めたペニスの感触にたまらない気分になり、湊はだらしなく口を半開きにして喘ぎながらそこに手を伸ばした。

「くっ……ぁっ」
「あぁっ……ち〇ぽ、硬いっ……ひあっ、あ〜っ……

ペニスに触れるとアナルがきゅうきゅうと収縮し、口の中に唾液が溜まる。空腹時に最高のごちそうを目の前にしたかのような、本能的な反応だった。

「んっ、はぁっ…ドクドク言ってるんっ、あっおっ

滑らかな布の上から昂ぶりを撫でると、神父は体ごとぶるりと震えた。
思わず目線を上げた先には、酷く葛藤しているような、張り詰めた糸のような苦悩の表情があった。
神父といえば妻帯は許されておらず、貞潔を求められる。恋愛や性行為はもちろん自慰さえも禁じられていると聞く。
最初に声を聞いたとき、確かに彼は俗っぽい欲を感じさせない聖職者特有の空気を纏っていたように思う。だからこそ打ち明けることができた。
だが今の神父はどうだろう。息を乱し、眉根を寄せて――堪らえようとしてはいるのだろうが、激しい欲情を隠せてはいなかった。

「はーっ……はーっ……神父様のち〇ぽ、大きいっ…、こんなになって、ひぁ、あぁ……
「くっ……このようなこと……」
「お゛ッああ〜〜っ…ひぁっ、あ゛っだめっ、あああッ

こすっ……ずりっ、ずりっ、ずりゅっ……
ぬぶっ……ぬぢゅっぬぢゅっ、ぐりっ、ぐりっ……

神父相手にこんなこと、いけないと頭では分かっていても、ペニスにうっとりとして擦るのをやめられない。
そして神父も拒絶することなく、熱っぽい体を密着させたまま勃起を押し付けてきて、抉るようにアナルの中を指で攻める。

「あ゛うっんっ、あっアッあーっ…あん゛っそこっ、ひぁあっ
「はぁっ、」
「お゛ああっちくびっ…だめ、指マンしながら乳首いじられたらっ、あ゛ーっ…いっちゃうからぁっ、あッ〜〜〜ッ

くにっ……くにっ、ぐりっ、ぐりっ、くりくりくりくりくりくりっ
ずぶっぬ゛ぶっぬ゛ぷっ、ぬ゛っぷぬ゛っぷ……っ

指マンしたまま乳首を弄られ、指先でめちゃくちゃにこねくり回される。
乳首から電流のような快感が突き抜け、アナルが激しく収縮して指を締め付け、中を強く圧迫される。
本当に貞潔を守ってきたのか疑わしく思うほど、神父の指や、乱れた吐息、たくましい体に蕩けるように感じさせられる。
以前味わわされた、ペニスを使わずにイく恐ろしいほどの感覚にまた襲われる気配がして湊は半泣きになりながら喘ぎ声を上げる。

「うあッ、んっんっ……あんっだめ、ほんとに、そこっ、ぐりぐりだめっおっんぁっイッ…ふあっあ゛ッ
「何が駄目なのですか……?」
「あ〜〜っ……おっ、女の子みたいにイっちゃうからぁっ…乳首と、お尻のなかかき回されてっ…あぁんっ女の子イキしちゃうっ……あ゛っお゛っああああぁっ

ぬぼっぬぶっずぶっずぶっずぶっずぶっ! ぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっ
くにっくにっくにっ、くりくりくりくりくりくりっ

卑猥な言葉を言い切った瞬間、手の中の昂ぶりがどくりと脈打ち――愛撫が一層激しく、ためらいのないものになった。
乳首を高速で擦られながらアナルの中を奥までずぶずぶと抜き差しされる。
そんなことをされたらもう、我慢などできるわけがなかった。本来触れてはいけない体の中を押しつぶされ、強すぎる快感に全身が痙攣し。

「うあっアッいくっい゛ッだめなのにっ、告解室で神父さまに指マンされてっ、アアアッ女の子イキ我慢できないっ……!アッひっおっ…ああーーっ…

びくっびくっ、びくんっびくんっ……

神父は激しい締め付けに息を飲みながら、それでも責める手を緩めることはなかった。乳首と中に刺激を与えられ続け、ついに湊は女のようにイってしまった。

「あぁああっ……ふぁっ、おっ…んっ、あ゛ーっ…いってぅ中でっ、アッあ゛っおっ……

久しぶりの衝撃的すぎる感覚だった。やはりペニスでイくのとは比べ物にならない。足の先まで快感の余韻でぶるぶると震え、神父の支えがなければとても立っていられない。

「はーっ、はーっ……すごい、あぅんっ、もぅ……あああ……

中でイくというのは、手淫で射精したときのようなすっきりした感覚はない。快感が長く尾を引いて体を苛むのだ。乳首はじんじんと痺れ、中はもっと強く擦られることを渇望してひくつき、どんどん敏感になっていく。
神父は淫らに蕩けて喘ぐ湊を見つめながら、昂ぶったペニスを取り出した。

「はぁっ……」
「おっ……あっ、あついっ……あああ……

ずりゅっ……ぐっ、ぐりゅ、ぐりゅぅっ……

昂ぶりきった性器が、むき出しの尻に擦りつけられる。もしも挿入されたら最奥までみっちりと満たされてしまうであろう質量をもった暴力的な感覚に、アナルの中は狂おしくうごめき、淫らな声が漏れた。
だが――。

「んっ、ああ、だめ、それはっ……だめ、神父様が、ち〇ぽハメたりしたら、あッあひっ
「――あなたは悪魔に取り憑かれています。私が追い出さなければ……」

そう言う神父の目は聖職者としての苦悩を語りながら、獣のような欲情を帯びてぎらついていた。
何度も言うようだが湊に取り憑いていたのは悪魔ではなくただのゲイだし、仮に悪魔だったとしても挿入で追い出すというのは意味がわからない。
淫らな行為を赦されるために告解しにきたというのに、神父の貞操を奪うなどという大罪を重ねてしまっては本末転倒もいいところだ。
だが、そんな正論が言葉になることはなかった。ぐいぐいと押し付けられ、穴に近づいてくる亀頭に脳が痺れ、挿入されることで頭がいっぱいになってしまう。

「ああっ……ハメられちゃう、神父さまのち〇ぽが、女の子イキする穴にっ…ふぁっ、んんっ……
「ほしいのですか、これが……っ、醜い欲望を奥まで挿入されて、突いてほしいのですか」
「あ゛あっお゛っ……あっあっ

ぬ゛ぢゅっ……ぐりゅっ……ぐりゅっ……ぬ゛っ、ぬ゛ぶっ……

本当に入るのか疑問なほど大きく張り出した先端で、濡れた穴の入り口を強く擦られる。
淫らな音が狭い告解室に響いた。

「あ゛〜〜っ……だめ、ハメハメしたら、取り返しがつかなくなっちゃうっ…、ふあ、あはーっ、はーっ…

それはただ「拒絶した」という逃げ道がほしいだけの建前に過ぎなかった。密着した体から逃げようとするでもなく、少し身じろぎしただけだ。
神父の目にも誘っているようにしか映らなかったのだろう。腰を掴まれ、硬い亀頭が入り口に押し付けられ――。

「あ゛ーっはいっちゃぅ、〜〜〜ッッうあ゛ッお゛っあああああ〜〜っ
「くっ……あっ……」

ぬ゛ぶっ……ぬ゛っ…ずぬ゛っ、ぬ゛ぶぶぶっ……!

ついに神父のペニスが、淫らで無防備な穴を容赦なく貫いた。
ずぶずぶと狭い中を摩擦しながら奥へ奥へとねじ込まれていく。

「あ゛ああっ……ひっ、お゛ッらめっ……あ゛っうぁあっおおきすぎっ…あ〜っ……
「はーっ……はぁっ……、あっ、こんな……」

奥までハメると、想像どおりみっちりと隙間なくペニスとアナルが密着し、内壁全体がぎゅうぎゅうとペニスを包み、擦られる。
神父は信じられないものを見たような声を上げ、しばし動きを止める。
彼が戒律を守って過ごしてきたのなら、当然セックスも初めてということになる。茫然自失してしまっても無理はない。
だからといってこのままでは生殺しもいいところだ。イくこともできず圧迫される快感だけが続いたら頭がおかしくなってしまう。

「ああっ…神父さま、動いて……っ抜いて、また奥までハメて、ずぶずぶって擦ってくださいっ……あっ、はあぁっ
「……っ」
「んっ、あ゛ぅっ…ち〇ぽ…っ、中、突かれないとおかしくなっちゃうからぁっ…ふあっ……、ッ、お゛ッうああっ

ずぶっ……ぬぶっ、ぬ゛ぶっずりゅっ、ぬ゛ぶっ、ずりゅっ

何とか自分で動こうと、砕けた腰を揺らめかせたところで、いきなり力強い抜き差しが始まった。
カリの先が出るギリギリまで抜かれ、また奥までねじ込まれる。ごりごりと性感帯を押しつぶされ、カリの傘の部分で引っかかれながら抜かれ、一気に絶頂のような快感が押し寄せる。

「あひっあんっあんっあんっあぁんっ…あ゛ーっ…うぉっアッあああっ
「はぁっ……こんな、搾り取るように締め付けて、なんと淫らな……っ」

ぬぶっぬぶっずぶっずぶっずぶっずぶっぱんっぱんっぱんっぱんっ

神父は初めてとは思えないほど迷いなく昂ぶりで穴を犯す。逞しい巨大なペニスで穴を擦り、快感を得て、快感を与える。
神父に蕩けたアナルを犯され感じまくっている。その事実を意識すればするほど背徳的な快感が高まって、湊は狂乱に震え腰をびくつかせる。

「あ゛ひっおっそこっ、そこっだめなとこ、ごりごりされてぅっ…あ゛ーっ…あ゛ああーっ…
「どこが駄目なところなんですか……?」
「あ゛ああっしょこっ…ひあっだめぜんぶっ…ち〇ぽ大きすぎて、何されても全部擦られちゃうからぁっあ゛ッお゛っうぁっ、〜〜〜っ
「く……っ、淫乱……」

ぞくぞくぞくぞくっ……
ずぶっ……ぬ゛ぶっ……ぬ゛ぶっ、ぐりゅっ、ぐりゅっ、ごりっ、ごりゅっ……

どこをどうされても、ペニスが大きいせいで性感帯を擦られてしまうというのは本当だった。だが神父は更に、最も快感の神経が集中している前立腺に、ガチガチになったカリを執拗に押しつけ潰してくる。
目の前に火花が散り、一気に意識が飛びそうになるほどの強烈な刺激を、何度も何度も強制的に与えられる。アナルはせわしなく収縮し、絶頂感が勝手にやってくる。
恐ろしくなってもここは狭い告解室の中、どこにも逃げ場はない。立ちバックのような体制のまま、汗ばんだ体を密着させ、濡れた下半身は溶け合いそうなほど強く絡み合う、濃密で淫らな生ハメが続く。

「あ゛〜〜っ…だめっ、あ゛ひっいっ、いくっ女の子イキしちゃうっ…あ゛っあッあッあッあんッ
「っ、またイくのですか、私の……男根を咥えこんで、雌のように……っ」
「うんっ、んっお゛ッ…いっちゃう神父様のち〇ぽっ…カリ高でビキビキしてるち〇ぽでっ……おッあ゛んっんっいくっいくっ…!見ないでくださっ…あ゛っあ゛〜〜〜っ…

ぬ゛ぶっ、ぬぶっ、ごりっごりっごりっごりっ、バチュッバチュッバチュッバチュッ
びくっ、びくっびくっびくんっ……
びゅっ、びゅくっ、びゅるっ、びゅるっ……

痙攣する腰を押さえつけられ、前立腺めがけた容赦ないピストンに舌を出したトロ顔を晒して喘ぎながら、湊は絶頂に達した。
ぎゅうぎゅうとペニスの形が生々しく分かるくらいアナルが痙攣し、そこを激しく突かれてはもう頭がおかしくなる恐怖を覚えた。

「あ゛ひっお゛ッらめっらめっイってるからあっあ゛ッおっうぉっ…あんっあ゛っあああああんっ
「はぁっはぁっ……もう、……このように淫らに締め付けられては……っ」

神父は理性ではイくことに抵抗があるようだったが、体は快感を求め、最早本能的に腰をガンガン振っていた。
その姿に湊は興奮を煽られ、余計に感じてしまう。

「あ゛ひっだしてっ、中に出していいからぁっあ゛っおっ
「中に……?」
「んっあんっぁあっ、いやらしい俺にっ、お仕置きしてガンガン突いて、一番奥に神父様の全部出してくださっ……あ゛っお゛っあ゛〜〜っ……
「くっ……ああっ……出しますよ、あなたの中に全部注いでっ……はぁっ、はぁっ」

ズンッズンッズンッズンッズンッ、ごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっ、パンパンパンパンパンパンッ!

射精が近いことをありありと感じる、叩きつけるような激しいピストンで内壁を蹂躙される。
穴の中は収縮し、ペニスもドクドクと脈打っていた。絶頂感の上に何倍もの快感が次から次にやってきて、もう全てがどうでもよくなるほど気持ちいい。

「あぁっ、出る、中に……っ」
「あ゛ひっ……お゛ッおお゛ッアアッんっ、〜〜ッ

パンッパンッパンッパンッ!
ドビュッドビュッ、ビュッ、ビュルッ、ビューーーーーッ……

部屋が揺れるほどのなりふり構わないピストンをされ、湊は必死に木の壁にもたれ、性感帯をえぐられる快感に悶えながら、奥に大量の精液を受け止めた。
神父の熱く狂おしい吐息が首筋にかかる。奥までハメたまま射精は長く続き、押し殺した声が告解室に響いた。

「はぁっ、はぁっ……あ、あぁ……」
「うあっ……出てるいっぱいっ……ふあぁ

ドクドクと体内で精を放たれる感覚に湊は恍惚とする。気持ちいい。蕩けるような快感は治まることなく二人を淫らな行為に溺れさせていった。

end

prev text