もしもGive me!の舞台が全寮制男子校だったらその2


あり


〜前回までのあらすじ〜
謎の薬で男を欲情させる淫乱体質になってしまった誠人。よりによって恐ろしい不良の加西と事に及んでしまう。全寮制801学園における生活はまだ2年以上残っている。果たして誠人の運命はいかに。
〜あらすじ終わり〜



「――誠人、何だか顔色が悪いけど、大丈夫? 何かあった?」
「いっ、いや、大丈夫」

本当は全然大丈夫じゃない。とは口が裂けても言えない誠人である。
気遣わしげに話しかけてきたのは野崎悠。寮の同室であり誠人の貴重な友人だ。

「ホントに? ……実はさ、今日加西に、いきなり部屋を代われなんて言われたんだよ。滅茶苦茶剣幕に。もちろんきっぱり断ったけど」
「ひいっ」

最も聞きたくなかった名前の登場に思わずびくりとする。加西と同室。この世のものとは思えぬほど恐ろしい日々になることは間違いない。恐ろしすぎる。
すると悠が、誠人の肩にぽんと手を置いてきた。

「俺には話してくれなかったけどあいつに絡まれたりしてたんだろ? これからは何かされたら俺に言ってよ。ひどいようなら先生に相談すればいいし」
「悠……」

悠は本当にいい友人だ。目上には礼儀を持って接するタイプだが、加西に対してはその限りではなくかなり毛嫌いしているらしい。
しかし。

「っ、ホントに、大丈夫だから」

誠人は悠の傍から離れるように立ち上がって部屋を出た。悠の整った顔を間近で見つめていると、変な気を起こしてしまいそうで恐かったのだ。
それもこれも全てはあのおかしな薬のせいだ。

◆◇

廊下を歩いていると二人の教師が話しているのが目に入った。
一人は現代文の伊勢。華やかな容姿で話術に長けた教師だ。
もう一人、数学教師の野崎奏は悠の実の兄であり、誠人のクラスの担任でもある。顔立ちはよく見ると悠と似たところがあるが、性格は弟と違って冷徹で近寄りがたい雰囲気が漂っている。
残念ながらここは男子校だが、外に出れば女子が放っておかないだろう美形教師二人だ。性格の方は間逆と言ってもいいタイプであり、今も伊勢のほうは微笑んでいるが奏は何やら眉間に皺を寄せ難しい顔をしていた。

「あ、仁藤君」

軽く礼をして通り過ぎようとしたが伊勢に話しかけられた。

「はい?」
「この前教材運ぶの手伝ってくれてありがとうね」
「いえ、そんな」

フェロモンのせいで男と近づくことは躊躇われるようになってしまったのだが、そんなこと知る由もない伊勢はやけにじっとこちらを見つめてくる。

「仁藤君、雰囲気変わった?」
「え……っ」
「いや、どこがどうとは上手く言えないんだけど、少し……」

内心血の気が引く。フェロモンの効果が出ていないときは何が変わるという訳でもないと佐原は言っていたが、嘘だったのだろうか。伊勢の目は全てを見透かしてしまいそうで不安になってくる。

「……顔色が悪いよ。俺でよければ相談に乗るけど」
「――おい、こちらの話はまだ終わってない」
「ああ、ごめんね」

思いがけない奏の助け舟。誠人はそそくさとその場を去ろうとしたのだが。

「仁藤、あとで生徒指導室に来なさい」
「え? で、でも俺」
「来られない理由でもあるのか」
「いやあの……ないですけど」

今男と二人きりになるのは、いくら相手が真面目な教師でも相当まずい。しかし奏に睨まれると否と言うこともできず。

◆◇

そして生徒指導室にて。

「仁藤、何か悩みがあるのではないか」
「えーっと……」

(悠が何か言ったのか……)

対面から怜悧な眼差しを向けてくる奏。

「一人部屋にしたいと希望を出したそうだが、悠……野崎と何か揉めたのか」
「そうじゃないんですが、とにかく早く一人部屋にならなきゃいけないんです」

そう、誠人には早急に一人部屋になる必要があった。もちろん悠は加西とは比べるべくもなくいい同室者であったが、だからこそ決してフェロモンの犠牲にしてはいけないのだ。

「どういうことだ。分かるように話なさい」
「ええと……っ」

切れ長な奏の目と目が合った瞬間、ずくんと体の一部が疼いた。

(やばい、これは……!)

咄嗟にどこかへ逃げようとしたが足に力が入らなかった。あっという間にどうしようもない衝動と甘い痺れが全身を満たしていく。

「仁藤?」
「せんせ……っ、だめ、見ないで…っ」

残った理性を総動員してそう言ったのに、無情にも奏が近づいてきた。

「体調でも悪いのか? それに、何かおかしな匂いが……」
「……っ」

綺麗な長い指で肩に触れられ、ゾクゾクした感覚が全身を駆け抜けた。

「はあぁっ、せんせいっ……」
「――!?」

強い衝動に突き動かされ、誠人は奏にもたれ抱きついた。

「あぁっ…せんせい、体、じんじんする……さわって、やらしいことして…っ」
「なっ……やめなさい!」
「うあっ」

奏は剣呑な声で誠人を拒絶し、突き飛ばした。

「一体何のつもりだ、いきなりこんな」
「はぁっはぁ、せんせ、してくれない……?」

信じられないものを見る目で見下ろされる。とても怒って、軽蔑している。理性の崩壊した誠人でもそれを感じることはできた。してくれないことに切なく悲しい気持ちになる。
しかし、フェロモンが効いていないわけではなかった。

「どこへ行く気だ」
「だって、せんせいがしてくれないから、」
「……だから外へ出て男を漁るというのか」
「はぁっ、おれ、おち○ぽほしいんです…おち○ぽずぼずぼされないとおかしくなっちゃうっ…」

ふらふらになりながらドアノブに手をかけたが、腕を掴まれ阻止される。

「痛っ……」
「汚らわしい。そんなことを私が許すわけないだろう」

ギリギリと骨が軋みそうなほど強く掴まれ、怒りと侮蔑の篭った目で見られ、それにすら体がゾクゾクする。物欲しげに見つめていると、奏が後ろから乱暴に抱き付いてきた。

「あぁっ」
「この淫乱が……! これがそんなに欲しいのか!」
「あんッ! あッあんっあんっ、おち○ぽっ…」

尻に、異様に硬くて熱いものがゴリゴリと擦り付けられる。何度も擦られて尻の谷間に食い込んできて、甘い痺れが走った。

「あぁんっすごいっ…あッあんっ」
「まさかお前がこんな変態だったとは……絶対に外へは行かせない」

そう言うと奏が性急に服を脱がせてきた。シャツ一枚とパンツだけの姿になる。ペニスは完全に勃起してパンツの前の生地を思い切り押し上げ、先端は汁で濡れべったりと色が濃くなっていた。その光景に奏がごくりと息を飲む。

「はぁ…こんなにして……どうしてほしいんだ?」
「あぁん……おち○ぽさわって、」
「それから?」
「おしりっ…ふあぁ、お尻ま○こにハメて、ずぼずぼしてほしい、あぁんっ」

耳を無遠慮に吸われながら、パンツの脇から指が侵入し、ひくつくアナルへねじ込まれた。

「あッあッあッ、いいっ、あんっ」
「なんだこのアナルは……純粋そうな顔をして、男しかいないのをいいことにこの学園で散々咥えこんでいたのかっ」
「ひああぁんっ! あッあんっあんっらめぇっあッああッ」

ずぶずぶずぶずぶずぶっヌブッヌブッヌブッぐりぐりぐりっ

激しく指マンされ腰ががくがく痙攣する。

「あッああッせんせっ…ヤッあッあッあんっンッああぁっ」
「はぁ、はぁ…淫乱のくせに、狭くてぎゅうぎゅう締め付けてきて……ここに、どれだけ勃起したペニスを挿れられたんだ…っ」
「あああっ! あひっアッあっあ゛ッあ゛ああッ」

普段の冷徹な姿からはとても想像できない荒々しい責めに身悶える。
不意に奏が誠人の鎖骨の辺りに唇を寄せると、噛み付いてきた。痛みに体がびくりと震え、何故かアナルを締め付けてしまう。

「いたいっ…せんせ、やっ、あっあッ、あうっ…」
「はぁっ、ここに醜い痕でもあれば、少しは他の男を誘惑する気もなくなるだろう。……痛いと言いながら、また締め付けてきて…っ」
「ひああッあッあッあんっ」

ずぶっずぶっぬぶっぬぶっぬぶっ

「あぁあんッせんせ、もっだめっ…挿れて、おち○ぽ挿れて、せーえき、ほしいっ……!」
「っこの……っ」

音を立てて指が引き抜かれ、硬くて脈打つものがアナルに押し当てられた。

「挿れるぞ、男を誘惑する気などなくなるまで、何度でも奥まで犯してやる…!」
「あぁんっ……あッあ゛ああッ…」

ぬ、ずっ…ずぶ…ずぶ、ずぶぶぶぶぶっ…!

男を受け入れるために柔らかくなっている中は痛みもなく、しかしペニスを離すまいとぎゅうぎゅうに締め付ける。奥までハメられるまでに中を強く擦られて信じられないほど感じる。

「はぁっ……締め付けすぎだ、くっ…」
「ひああぁっ! あッあんっあんっあんっ」

ずっ、ずっ、ずぶ、ずぶっ、ぬぶ、ぬぶぅっ…

奏がどこか苦しげな顔をしながら、最初から容赦なく抜き差ししてくる。奥まで突かれ 抜かれるときにもカリが内壁に引っかかってゴリゴリ擦る。強すぎる快感が絶え間なく続く。

「ああんっあッらめっ…ひあっあッあッあッ」

ずぶっずぶっずぶっぐりっぐりっごりッごりゅッ

「はぁっ仁藤、自分がどれだけいやらしいか、口に出して言いなさい」
「あぁんっ、おれ、おち○ぽで、お尻ま○こぐりぐりされてっああッきもちいっあんっあんッいいっ」

ぬぶっぬぶっぬぶっぬぶっぐりぐりぐりぐりぐりぐりっ

「っ誰のおち○ぽで感じているんだ?」
「せんせいのっ、先生のおち○ぽですっ」
「くっ、この変態がっ…! 恥ずかしくないのか」
「あああんっごめんなさいっ…せんせっ、でも、きもちいいからぁっ…い゛いっあッああッ」

誠人を罵りながらも、卑猥な言葉に奏の怒張はビクビクして更に体積を増す。

「くっ……、一度出すぞ」
「はぁあっあッせんせっ、なかに、せーし中出しして…っあっあああんっ!」
「このっ…」

それ以上言わせまいとするようにまた首筋に強く噛みつき、吸いながら奏は激しく腰を振って中を犯しまくる。

ぢゅっぢゅうっれろっれろっぢゅうううっ
ズブッズリュッズリュッズリュッパンパンパンパンパンパンパンパンッ!

「あ゛あああっいくっああッ、いっちゃうっあぁああんっ!」
「……っ」

ズブッズブッズブッズブッグリグリグリグリッ! 
びゅッビュクッビュッびゅるるるるッ!

叩きつけるようなピストンと共に、中の怒張がビクビク震えて熱い液体が中に注がれる。

「はあっあぁっ…あッ、うぁ、あん…」

欲求が満たされていく途方もない快感に誠人は体を痙攣させながら感じ入る。しかし余韻に浸っていられたのは束の間のことだった。

「っああぁんっ! せんせ、まって、ひっああぁんっ」
「何が待てだ、こんないやらしい顔をして…誘惑などできなくなるまで犯すと言っただろう」

ずぶ、ぬぶ、ぬぶ、ずぶっずぶっパンッパンッ

欲情しきったままの様子で言うと、奏は勃起したペニスを抜き差ししてくる。イったばかりで敏感な 中をぐりぐりされるたびイった瞬間の快感が襲ってきて、何も考えられなくなる。

「あぁんっいくっいっ…ああッせんせっらめっ…あっあんっあんっ」
「仁藤…っ」

生徒指導室での淫らな行為は それから数時間ほど続くのだった。

end

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