初めてのデリヘル 03


あり


「はぁっ……ね、下の名前なんていうの? 教えて」
「な、直哉っ……ああっんっひあっあ゛っおっ」
「直哉か、女の子イキしたらナオちゃんだね。ナオ……イくところ見せて。初めてメスイキしちゃう最高にエッチな姿俺だけに見せて?」
「あ゛っ〜〜っ」

直哉は最後まで抗った。本当はもうずっと前から下腹部に力を入れて、絶頂を我慢していた。
だけど3本目の指が無理矢理ねじ込まれ、前立腺をごりごり押し潰しながらの高速ピストンをされた瞬間、ついに心まで全て蹂躙するほどの快感に襲われて。

「あ゛ああああっ…!だめっいくっいくっやっメスイキしちゃうっ…!お゛っんあっあ゛ッっお゛っ…」

ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ、ずぶっずぶっぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっ!
びくっびくっびくんっ……びゅっ、びゅるっびゅるっ、びゅるるるるっ……

目の前に閃光が弾けた。直哉は自らの意思とは全く無関係に、アナルのみで強制的な絶頂を味わわされた。
散々イくことを我慢していた分、快感はあまりに壮絶で、全身が魚のようにビクビクと跳ねて止まらない。

「あ゛〜〜っ……お゛っんあっいってぅ……っあ゛ああっイくの止まらないっ…メスイキしちゃってるひうっやっあ゛ッん゛ッああっ……」
「あー……エロ」

イっている間も、シュウは指を抜かず蠢く内壁をしつこく擦ってきて、長い絶頂がダラダラ続き理性を蝕んでいく。

「あうっ……ん゛ッあっはぁっはぁっ……」

指がやっと抜かれ、直哉は全力疾走した後のように息を乱して目を閉じた。
アナルだけでイってしまった。言い訳のしようがない。今も快感は続いていて、とても現実を受け止めきれない。
次に目を開けたとき、直哉は更なる未知の世界があることを知った。

「あっ……はぁっ、っ」
「……すごいやらしい目してる。ち〇ぽほしい?」

シュウが、自らのペニスを取り出していた。それは直哉のものより一回り大きく、色は赤黒くてカリ高で、そして完全に勃起して腹につくほど反り返っていた。
ビキビキと脈打っている昂ぶりに信じられない気持ちになる。

「はーっはーっ…やっ……そんなの、」
「やだ? みんなこれ見たらうっとりして、自分から咥えたがるくらいなんだけど」
「あっ……」

勃起が目の前に突き出された。むせ返るような雄の匂いがしてクラリとする。近くで見ると血管がビキビキとしていて、グロテスクなくらいだ。
男の性器に興味を持ったことも、まして欲情したことなど一度もない。なのにどうして……。息苦しくなる。本能的に目が逸らせない。
喉がごくりと鳴った。

「……ほら、見てないで」
「んぶっ……! ふっ、んっ……」

シュウは焦れたように頭を掴んでペニスを押し付けてきた。半開きのままの口を押し開き、雄の象徴が口の粘膜の中に侵入してくる。

「ん〜〜! んむ、んっん゛っ」
「あー、口マン熱くて柔らかい……」

じゅぶっ……ぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっ

口内を抉るように腰を動かされ、強制フェラさせられる。直哉が金を払う客なのに、完全にシュウの方が好き勝手に振る舞い、もはや嗜虐心を隠そうともしない。
男のものをフェラさせられるなんて。屈辱的で嫌でたまらない。頭ではそう思う――いや、思おうとしているのに、体の反応は違っていた。

「ん゛ん゛〜〜っ……んっ、んぶっ……」

シュウのものは太くて長く、口の中全体が怒張で犯される。硬くて、傘を張ったようなカリが粘膜をずりずりと擦る。
直哉はほとんど無意識に、それに舌を這わせた。

「んんっ……ふっ、んっん゛っ」
「っ、いいよ、もっと舌絡めてっ……」
「んんっ! ん゛ぶっ、ん〜〜っ」

れろっれろっ……ぢゅぶっ、ぢゅぶっぢゅぶっ、ぢゅぼっぢゅぼっ

裏筋のあたりを舐めるとペニスが口の中で脈打ち、感じていることが伝わってきて恍惚とする。シュウも少し上擦った声を出して更に腰を打ち付けてくる。

(あー……俺、フェラしてる……男のち〇ぽしゃぶらされて、嫌がりつつ舐めちゃってる……。ち〇ぽなんて、ち〇ぽなんて嫌なのに、口のなかズリズリされるとわけわかんなくなる……)

「ん゛んん〜〜っ……んぶっんっふぁあっ」
「っあー、ちょっと待って」
「んああっ……はぁっはぁっ……」

突然シュウがペニスを抜いた。一気に呼吸が楽になって、でもどこか物足りなさを覚えて、直哉は濡れて卑猥に光る怒張を見つめる。

「――そんな物欲しそうな顔しなくても、すぐあげるからね」
「……っ!? ひっ……あ、」

シュウは直哉を押し倒して足を持ち上げると……イかされて未だにひくついている穴に、昂ぶりきったペニスを押し当てた。

「やっ……あ゛っ、それは、それだけは……はぁっ、あ」
「嘘。ハメてほしいから必死にしゃぶったんでしょ……? お尻でアクメまでキメといて、今更分かってなかったとは言わせないよ」
「うぁ、……っひ、あ、あ……」

ぬ゛っ……ぬ゛るっ……ぬぢゅ……

指を挿入されたとはいえまだ狭い穴を何度もカリが擦り、濡れた音を鳴らす。
シュウはペニスを挿入する気なのだ。先程まで指マンでさんざん感じまくった淫らな穴に。
本当に分かっていなかった――とは言えない。勃起したシュウのペニスを見た瞬間から、頭のどこかでそれを想像して穴を激しく疼かせていた。だがいざ挿入されそうになって、自分が自分でなくなる恐怖と制御できない興奮で激しい混乱に見舞われる。

「ひっ……怖い、そんなのハメたらっ……あ゛っ……あっ……」
「大丈夫……最高に気持ちよくしてあげるから。てかもう分かってるよね、今更普通に戻るの無理だって。ナオはもうメスの身体になっちゃったんだよ。なら早く覚えたほうがいいって」
「〜〜っ……あっ、はあぁ……」
「ほら、ひくひくして俺のち〇ぽ誘ってる。もう俺も辛いし、ハメるよ、俺が大人にしてあげる。奥までずっぽりハメてガンガン突いてやるよ」
「っ、うあっ、お゛ッ〜〜っ!」

ぬ゛ぶっ……ぬ゛っ、ぬぐっ……ずぶぶぶぶっ……

ついに勃起して反り返った男のペニスが、本来挿入する場所ではない穴を押し開いた。
侵入者を拒んでいるのか悦んでいるのか、きつくうねって締め付ける肉壷を張り出したカリがゴリゴリと蹂躙しながら奥へねじ込まれていく。

「あ゛ーーっ……うあっお゛ッうぉっあ゛あああっ…」
「きっつ……。ね、大人になった感想はどう?」
「あ゛ひっいっくるしっ……あ゛うっんっ……っ」
「そこは嬉しいとかイイって言ってほしかったな。まあでもこんなに狭かったら苦しいか。優しくしないと壊れちゃいそうだね」
「うあっ……う、動かないでっ……ひっ、おっあッ〜〜っ」

優しくしてくれるかと思いきや、直哉は言ったそばから強引なピストンを始めた。

ずぶっ……ぬ゛ぬ゛っ……ずばんっ、ぬ゛ぶっ……ずりゅうっ

「お゛っっあ゛っうあっあ゛ーっだめっ、あ゛っんっひああっ」
「あー気持ちいいよ、小さい穴なのに感じてぎゅうぎゅう締め付けてきて……、エッチすぎじゃない? もう完全に女の子とヤろうとしてたのが間違いだよね、こんなメス穴してっ」
「あ゛ーっ……んっあっい゛っ……あっうぁっあんっあんっあんっあんっ」

シュウはギラついた目で直哉の痴態を視姦し、言葉で責めながら腰を揺すって穴を抉る。
苦しいのに、指より遥かに太く大きなもので過敏になっている粘膜を擦られ、強い力で蹂躙され、圧倒的な快感に支配される。
挿入するときはカリの先が一番敏感な場所を押し潰し、抜かれるときはエラの張ったカリ首が内壁全体を擦っていく。一瞬も快感から逃れられる時間はなく、直哉は泣き叫ぶように喘ぐことしかできない。

「ね、気持ちいいって言ってよナオ。俺にここまでさせてイヤイヤばっかじゃ萎えちゃうよ」
「あああっ……ひっあっそこっぐりぐりだめぇっ……あ゛ッうあっあっあ゛ーっ……」
「またダメ? まあ萎えるっていうのは嘘だけど。てかむしろ嫌がられるのも興奮するかも。感じまくってるくせに初めてだから怖いんだよね、可愛いよ」
「ふあああっ……あ゛っうっんっあああっ」

可愛い、の部分の声音はやけに甘くて色っぽくて、さすが出張ホストだ。そこに誠実さなんて欠片もないと頭では分かっているはずなのに、言われるとゾクゾクしてアナルが痙攣して昂ぶりに吸い付く。可愛いと言われて悦ぶなんて、どんどんメスみたいになってしまっている。可愛い女の子が好きでオカズにもしているような至ってノーマルな男だったのに、今は自分がそういう扱いをされて被虐的な興奮に酔いしれている。

「ふああっ……あっひっあ゛っあ゛ぅっ」
「っああ、乳首放っておいてごめんね、弄ってあげる」
「〜〜っ!お゛っあ゛っひあっあぁんっ」

くにっ……ぐりっぐりっ……こすっこすっこすっこすっ
ずぶっずぶっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ、ぱんっぱんっぱんっぱんっ

いきなり指で両方の乳首を弾かれ――想像を絶する快感が乳首から下半身に突き抜けた。

「あ゛あああっイくっイくっい゛っ……!あ゛っお゛っんぉっ……あ゛ああ〜〜っ…」
「……っ、ぁ、イってる……? すっげ……」

びくっびくっ、びくんっびくんっ……
びゅるっびゅるっ、びゅるるっ……

我慢する余地もなく、直哉は気がついたら絶頂に達していた。全身が大きく跳ね、ペニスから汁が飛び散り、その状態でシュウに収縮するアナルを強引に抉られる。

「あ゛あああっ…おっ、うぁっ、らめっあっひあああ」
「メス穴犯されながら乳首弄られてイっちゃったんだ……。ホント淫乱」
「うあっあ゛ッいいっきもちいっち〇ぽでズボズボされるのよすぎて、メスイキしちゃった俺、男なのに女の子みたいにイくの止まんないっ……あ゛っい゛ぃっあっあ゛〜っ……」
「……っ」

とうとう直哉は完全に堕ちた。シュウに促されるまでもなく、淫らな言葉が勝手に口をついて出てくる。ためらいや羞恥は快感の前に儚く散ってしまったのだ。
収縮し続ける穴の中で、シュウのペニスも逞しくドクドクと脈打った。

「あーエロ……っ。俺のち〇ぽいいんだ? 純粋そうな顔して、俺のち〇ぽハメられて初めてなのにイくくらい感じて……っ。もっといいって言って? メス穴犯されて気持ちいいって」
「うあッいいっ……ち〇ぽきもちぃっ…あ゛ひっもっああっ中、お尻なのにおま〇こみたいになっちゃった中硬くて大きいのでゴリゴリされてっ……あ゛ーっ……またいッ……イッて…おぉんっもっわかんないっ、へんになるっ…あああああっ」
「はぁっ……何これ最高……っ」

ずぶっずぶっずぶっずぶっ、ぬぶっぐちゅっぐちゅっ、バチュッバチュッバチュッバチュッ

イっているのかもう判断がつかないほど感じっぱなしの中を、限界まで張りつめたシュウのペニスが蹂躙して一番奥まで擦り上げる。

「キツすぎて俺ももう出そう……、中に出すよ。ホントは中出しダメっていうかそもそも生もダメなんだけど内緒ね。俺のち〇ぽでアクメキメちゃった淫乱な穴の奥に全部注いであげる」
「ひあっあ゛っ……なかっ……うあっい゛っんっお゛ッんぉっ」
「中怖い? ナオのここメス穴になっちゃったから、孕んじゃうかもね。でも外に出すのは無理だよ。こんな精子搾り取るための穴……っ」
「あ゛っん゛あっ……ああああっ」

ズバンッズバンッズバンッ、ごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっ!

初めての挿入であることなど全く配慮していない暴力的なピストンで、奥まで何度も擦られる。直哉を煽りながらも最早シュウにも余裕はなく、目を獣のようにギラつかせて射精するために動いていた。

(あぁあっ中出しされちゃう中になんて出されたらもうメス穴としか言えなくなる……っ孕んじゃう精子びゅーびゅーされてメスになっちゃううっ……)

「うあッあ゛んっああぁんっんっお゛っっ」
「あーイくっイくっ」

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!
ドビュッドビュッ……ビュッ、ビュルッ、ビューーーーーッ……

肌が淫らにぶつかり合い、性器同士を激しく擦り合わせるピストンの果てに、熱い液体が直哉の淫らな穴の中に大量に叩きつけられた。

「うあああっ……ん、ぉ、あっ……」
「はぁっ……あっ……すげえ出た……」

二人分の荒い息が6畳の部屋に響く。直哉は身体を震わせ、恍惚と快感に酔っていた。

「……ナオ……延長するよね?」
「ふぁ……あっ、あぁ……」

直哉は今日大人になった。階段の先に続く道は今まで思い描いてきた道とは全く異なっていたが、もう引き返すことはできないだろう。
何より直哉自身の体がそれを物語っていた。

end

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