夜の主将 02


あり

『童貞なんだね。あー可愛い、興奮する……っ。君も溜まってるんじゃない? 一緒に気持ちいいことしようよ』
「そんなこと……っ。だ、誰がそんな、変態みたいなこと」
『俺のち〇ぽ、もうバキバキになってて、君で精子ビュービュー出さないと辛いんだ……。俺が君をいっぱい気持ちよくして、イかせまくってあげるから』

男は変態のくせに、気持ち悪いと言うには妙に色気のある声をしている。
その低く掠れた声でいやらしいことを囁かれると、本当に男の唇が耳元にあって吐息をかけられたかのような錯覚に陥り、鳥肌が立つ。

『はぁっはぁっ……ねえ、君も服を脱いで……? エッチな体俺に見せて』

何も体を押さえつけられているわけではない。ただ一度だけスマホの画面に触れて、通話を終わらせればいいだけだ。なのに何故か耳元からスマホを離すことができない。
触れたことのないような体の奥が疼く。鼓動が速くなって、気温は寒いくらいだというのにじんわりと汗が滲んでくる。

『ほら、俺のち〇ぽすごいことになってるよ……。フル勃起して血管がビキビキ言ってて、君の中にハメる準備万端の形になってる』
「あっ……はぁっ……」

気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い――。そう必死に自分に言い聞かせているのに、ゾクゾクして昂ぶっていくのが止められない。
ペニスが――じわじわと形を変え、いつの間にかジャージの前を押し上げてしまっている。
エロい動画を見て勃起したときとは明らかに違う、狂おしいほどの疼きを伴った勃起だった。
脚をすり合わせただけでどくりと脈打って感じる。春馬はついに疼きを無視できなくなり――ジャージの中に手を突っ込んでペニスに触れた。

「あぁんっ……」

少し触れただけで、信じられないほど強烈な快感が走り、まるで女のような声を出してしまった。
慌てて口を塞いだがもう遅く、男が息を荒げ、ペニスを扱く卑猥な音が再び聞こえてくる。

『はーっ、はーっ……、エッチな声……っ。気持ちいいところ触ったの? 触ったんだね? 最初は硬派な声だったくせに、本当はドスケベだったんだねっ……』
「ち、ちがっ……あっ、はぁっ、んっ」

違うと言いながらペニスから手を離せない。疼きは強くなるばかりで、放置したままでは気がおかしくなってしまいそうだった。

『ねえ、名前は何ていうの? いっぱい名前呼びながら君のこと気持ちよくして、アヘらせまくって、君にぶっかけたいな』
「っ……は、ハル……」

気持ちよくしてくれる、という言葉に頭がぼうっとして、反射的に返してしまった。
本名をそのままいうのは何とか踏みとどまった。結果的に、一部の親しい者だけが使う愛称を変態に教えてしまった。最近は、特にサッカー部のキャプテンとなってからは、春馬をそう呼ぶ者はほとんどいない。
――そうだ、今の自分は石崎春馬ではない。ただのハルだ。これは電話の中だけでの秘め事であり、自分以外の唯一の当事者である男は春馬の正体など知らないのだから。
これから何をしようとも、それはあくまでハルがしたことで、石崎春馬とは何も関係がないのだ――。

『ハル君か……名前も可愛いね。硬派そうだし、あんまり遊んでなくて部活やってたりする?』
「はぁっ……サッカー部の、キャプテンしてる……」
『サッカー部か、いいね。やっぱり引き締まっててしなやかな体してるんだろうな。あーたまんねえ』
「……っ」

男の口調が時折乱暴になる。性的な対象にされていると伝わってきてペニスがどくりと脈打つ。

『はぁっ……ハル君、まだ服脱いでないよね。ちゃんと脱いで。じゃないと気持ちいいことできないよ』
「あっ……そんなこと……」
『いっぱいイかせてほしかったら服脱いで、足開いて?』

イきたい、イきたくてたまらない。ほとんど扱いていないのにペニスはもう完全に勃起してドクドク脈打っている。異様な興奮で目の前が霞む。
春馬は震える指でジャージを脱いだ。

「はーっ……ん……」
『脱いだ? どんな格好してる……?』
「上はTシャツで……下は…………下着だけ、です」
『あーエッチだね、そんな格好で足開いて男を誘って……。下着は……ボクサーブリーフあたりかな』
「あっ……そうです、」
『どんな風になってるか教えて』
「っ、ち〇ぽが、勃起して、下着押し上げてて……先が濡れて、グレーの色が濃くなっちゃってます……」

はあはあと息を乱しながらみっともないことになっている様子をそのまま伝えると、男が感じ入ったような掠れた声を出す。

『はぁっはぁっ……最高にエロいよ。サッカーで鍛えたいい体してるくせに、メスのフェロモン撒き散らしてる。早くぶち込んでガンガン犯したい』

男はまるで春馬が見えているように言いながらペニスを扱いている。見えているはずがないのに、淫らな格好で頬を染め、ペニスを握っているとんでもない姿を男に晒しているような気がして、恥ずかしくてたまらない。

『パンツぐしょぐしょにしてる先っぽ、指でくりくりしてあげるよ』
「あっ、あっ……、はぁあんっ」
『気持ちいいんだね、どんどん濡れてくる……。パンツにはりついて、可愛いピンク色が透けてるよ……はーっ』

ぬちゅっ……くちゅ、くちゅ、くちゅうっ……

男に言われるがまま先端を指で弄ると、痺れるような快感が熱くなったペニスから全身に広がる。
水音が恥ずかしくて、でもこんなに濡れていては止めようもない。春馬は無意識のうちに足を大きく広げ、むしろ男に聞かせるように音を立てて敏感なペニスの先端を刺激する。

「あッあッあぁッ……先っぽ、だめっ……ひあぁっ」
『はぁはぁ……可愛い可愛い可愛い。お尻まで汁で濡れ濡れにして、女の子みたいだね』
「あぁうっ……」

女の子みたい、という言葉に体の奥が激しく疼き、切ない快感が走り抜ける。
春馬は誓って女性になりたいと思ったことはない。今だって少しも思っていない。
なのに女扱いするようないやらしい言葉を興奮した男の声で言われると、感じたことのないような恍惚とした気分になる。

「ああっ……ひっ、あッ、あんっ……もうっ……」
『もう、何……?』
「もうっ、イきたいっ……。精子出したいですっ。扱きたい、ち〇ぽシコシコしてっ……」
『……、駄目だよ、ハル君――いや、ハルちゃん。君はメスになるんだからメスイキしなきゃ。俺がメスイキしかできない体にしてあげる』
「ああっ……そんな……っ」

もうペニスは爆発しそうに反り返っていて、作られた精子が出たい出たいとドクドク言っているのに。
だというのに、男の命令には逆らえない。逆らう気にならない。体の中を熱が渦巻いて辛くて仕方がないのに、これからされることへの不安と期待でどんどん昂ぶって息が苦しくなる。

『はぁっ、いい子だね。じゃあハルちゃんのムチムチしたおっぱいに、俺のギンギンの勃起ち〇ぽ押し付けて、パイズリするからねっ……』
「はぁっ……はああっ……」

その瞬間、触ってもいない乳首がずくりと疼いた。疼き始めるとどうして今まで放置していられたんだろうというくらい、無視できないような狂おしい感覚に襲われる。
春馬は手の届く範囲にあった、飲み物を入れているボトルを握ると、Tシャツの上から乳首に押し付けた。

「あぁあんっ! ひあっ、あッあッ、ちくびっ……らめっ、あッあぁんっ」
『はぁっはぁっ、あーエッチだっ、乳首モロ感なんだね、このメス乳首を、硬いち〇ぽで押しつぶしまくってやるからなっ』
「ああぁーっ……あひっ、んっ、ああっ、だめっだめっ、乳首へんっ……こんなっ……あああ〜っ……」

ぐりっ……ぐりっ、ぐにっぐにっぐにっぐにっ……

乳首の快感は信じられないほど強烈だった。ボトルで擦る度に腰がビクビク跳ね、ペニスから汁が溢れて下着を更に濡らしていく。

『ハルちゃんのピンク乳首が、俺の赤黒くてグロイち〇ぽに陵辱されてるよ……っ。こんなことされてるのに気持ちよくなっちゃうの?』
「あぁあんっ……い゛ぃっ……きもちいっ、よすぎて変になるっ……あッあひっ、だめっあッあッち〇ぽだめっ……」
『ほんとエロすぎ……あーイきそ。メス乳首にザーメンぶっかけていいっ?』
「ああああぁっ……」

精子をかけられる、なんて汚いだけのはずだ。どうしてこんなに興奮して、自分までイきたくてたまらなくなるのか。
分からないが、衝動はもう止められるようなものではない。圧倒的な快感が理性を薙ぎ払っていく。

「あっあッあんっ……俺もっ、もうイきたいっ……やっ、あッああっ」
『ハルちゃんならパイズリだけでイけるんじゃない? この淫乱モロ感乳首ならっ……はぁはぁっ』
「あああーっ……むりっ、ち〇ぽ、ち〇ぽ扱かせてぇっ……あっひっああっ……」

すでにイっているような気持ちよさだったが、乳首だけで射精は無理だ。ずっと弄っていたらあるいは――しかし、その前にきっと頭がおかしくなってしまう。

『仕方ないな……ち〇ぽじゃないでしょ? ――クリ○リスとおっぱいでイくって言えたら今回は許してあげる』
「〜〜っ、く、クリ……なんて、ないっ……はぁっ、俺はっ男……」
『なんで? パンツぐしょぐしょに濡らして、パイズリされてイきそうになってるくせに。ハルちゃんはメスなんだよ。ほら言って。最高に気持ちよくしてあげる』
「ああぁっ……」

違う、メスなんかじゃない。そう抗いたい気持ちは微かに残っていたが、イきたいという衝動は収まるどころかどんどん強くなる。
口に出しさえすればイかせてくれるのだ。男の、ビキビキに勃起したち〇ぽでパイズリされながら、指でペニスを――クリ○リスの先端をいやらしく弄られて。

「――っ……あぁんっ……く……クリ○リスっ……ぐちゅぐちゅして……っ。ち〇ぽで乳首犯されながら、クリ弄られてイきたいっ……あっはああぁっ……」
『……はぁっはぁっ、いいよ、イかせてあげるよ。勃起ち〇ぽで乳首めちゃくちゃに押しつぶしながら、可愛いクリ○リスたくさん弄ってあげるからなっ……』
「うああっ……あ゛っはああーっ……」

ずりっ……ずりっ、ずりっ、ぐりぐりぐりぐりっ……
ぬちゅっ……くちゅ、くちゅ、ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ

乳首と濡れたペニスが激しく擦られる。もう訳が分からないくらい気持ちよくて喘ぐことしかできない。目を閉じると、男に乳首を凶器のようなペニスで犯されながら、ペニスの先端を音をたて弄られる様が浮かんでくる。
体だけでなく、精神も最高に昂ぶっていた。

「あああっいくっ、いっちゃうっ……あ゛ッあぁあんっ」
『あー出るっ……ハルちゃんのエロ乳首にザーメン全部ぶっかけるからねっ……はぁっイくっイくっ……』

ずりっずりっずりっずりっ……
ドビュッ、ドビュッ、ビューーーーーーッ……

乳首とペニスの先端に、今まで感じたことのない鋭い快楽を覚え、春馬は半泣きになりながら激しくイった。
下の階に響いてしまいそうなくらい腰が大きく痙攣し、下着の中が精子でぐちゃぐちゃになっていく。

「あああぁっ……んっあっひあぁっ……」
『はぁっ、すげーいっぱい出てる……っザーメンビュービュー出て止まらないよ』
「あぁっ……」

男も春馬で興奮してイったのだ。本当に大量の精子をかけられた気分になり、恍惚とする。
春馬は目を潤ませ、頬を赤く染めながら息を乱し、蕩けたような顔をしていた。
普段なら一度イったら性欲なんて何事もなかったように消えるのに、今は熱が冷める気配が全くない。

『ハルちゃんのアクメ声最高に興奮した……。もう我慢できない。早くブチ込みたい』
「はぁっ……はぁっ……んっ……」

男も一度でやめる気は更々ないらしく、尚も興奮し掠れた声で囁いてくる。

『ハルちゃん、足もっと開いて、腰突き出してエッチなメス穴見せて……?』
「あっ……穴って……」
『分かってるでしょ? おま〇この奥疼いて、もうハメてほしくて我慢できないよね。俺のカリ高勃起ち〇ぽ奥までハメて、ゴリゴリ突きまくってあげるから……』
「〜〜っ……はぁっ……」

薄々、男にそういう欲望を抱かれていることは感じていた。実際に口に出して言われると本当に奥が切なく疼いて腰が揺れる。
そこはおま〇こなんかじゃない。そのはずなのに、まるで突然卑猥な器官ができてしまったように甘い欲望が湧き上がってくる。

「あっ……あっ……おれ、お、ま〇こなんて……」
『何言ってるの、エロ汁でどろどろに濡らして、くぱくぱさせてるくせに。男にハメられるためのメス穴なんだから、おま〇こなんだよ。ほら、腰上げて俺に犯してほしいところ見せつけてみて』
「ひあぁっ……あっ、や……っ」

春馬は恍惚としながら腰を上げ、下着をずらした。

くぱっ……くぱっ……くぱぁっ……

そこは確かに濡れてひくついて、淫らに開閉していた。
何か、何かがほしくてたまらない。頭の中に男の、大きくて硬くて、カリが張り出して反り返っている、勃起しきったペニスが浮かび上がる。息苦しくなるほどの興奮を覚えた。

「あっ、あぁっ……お、ま〇こがっ……」
『はぁっ……どうなってるか自分で言ってみて?』
「〜〜っ、おま〇こ、お汁で濡れて、くぱくぱっていってる……っ。奥疼いて、苦しいっ……はあぁっ」
『あーやらしっ……。挿れるよ、ハルちゃんは処女だから、最初は指マンして慣らしてあげる。ズッポリハメて、気持ちいいところたくさんぐりぐりするからね。ほらっ』
「あっあっ……ひっあ゛ッあああ〜〜っ……」

男に煽られ、春馬は息を乱しながらアナルに触れた。
ためらいもあったが、それより遥かにいやらしい衝動と快感への期待のほうが大きく、思い切り指をねじ込んだ。

ぬちゅっ……ぬっ……ぬぶっ……ずぷぷぷっ……

その瞬間、今までしてきたオナニーなんて子どもの遊びだったと思うような、未知の刺激が春馬の中から全身を駆け抜けた。
腰が痙攣し、ペニスから汁が飛び、普段とはかけ離れた喘ぎ声が出る。

「あ゛ひっ、なにこれっ……おっあっらめぇっ……あッあ゛ああっ」
『はぁっはぁっ……すごいアクメ声っ……おま〇こ気持ちいいんだね。本当に初めて? こんなやらしい体して、今までもズコズコやりまくってたんじゃないの?』
「は、初めてっ……あひっ、こんなの、むりっ、はぁっ、あっあッおかしくなるっ……」
『そっか、俺が初めてなんだ……。初めてなのにおま〇こでアヘりまくるなんて、男に突っ込まれるために生まれてきた子なんだね、ハルちゃんは。こんな淫乱おま〇こいっぱいハメハメしないと辛いだろうから、指ズボズボ抜き差しして早く慣らさないとね』
「そんな、動かしたら……っあ゛ッひっおっあぁあんっ」

ずぶっ……ぬぶっ、ぬぶっ、ずぶっ、ずぶぅっ……

アナルの中は濡れて蕩けているとはいえ狭くぎゅうぎゅう締め付ける。指が抜き差しされると敏感な粘膜全体が擦られて、信じられないほど感じる。

「あひっ……あ゛ッあんっあんっあッあッあッあんッ」
『はぁっはぁっ……お腹側の凝ってるところ、指先でグリグリしてあげるね、ほらっほらっ』
「あっ…あ゛っあ゛あああっ! ひっあひっあへっお゛っそこっだめっ……いくっいぐっいぐっらめっあ゛ッあ゛あぁ〜〜っ……」

ずぶっ、ずぶっ……ずりっ、ぐりっ、ぐりぐりぐりっ……

ペニスの裏側辺りを擦ると、一気に強烈な絶頂感が襲ってきた。春馬は全身をビクビクと跳ねさせ、意識が飛びそうなアクメに喘ぎまくった。
イった、と思ったのに精子は出ていない。ただアクメがずっと続いて終わる気配がない。腰が痙攣してベッドが軋むのが止まらない。

「あ゛〜〜っ……ひっお゛っああぁっ…あッらめえぇっ……」
『はぁっはぁっすごいっ……おま〇こアクメキメちゃったんだ、初めてなのに……ハルちゃんのアクメ声で精子上ってきてイきそうなところだった。もう我慢出来ない、挿れるよ』
「あひっ……まって、あっあ゛ッもっ、死んじゃうっ……ああ〜っ……」
『待てない。指よりずっと太いビキビキち〇ぽで突きまくって奥に種付けして、俺のち〇ぽのことしか考えられないド淫乱なメスにしてあげるからね。あー、ハルちゃんのおま〇こにカリ押し付けたら吸い付いてくる。ドスケベなおま〇こだ』
「あああぁっ……」

男が勃起しきって血管が浮き出たペニスを扱きながら、ひくつく穴にぐいぐい押し付けてくる。
そんな大きなもの挿れられたら、もう――きっとペニスのことしか考えられなくなってしまう。何もかもどうでもよくなって、ハメられて喘ぐためだけに生きるオナホのような存在になってしまう。
怖くてたまらないのに、そうなりたいと渇望する自分がどこかにいた。

『ほら挿れるよ。狭くて可愛い処女おま〇こに、無理やりグロち〇ぽねじ込んで犯してやる……っあぁっ……』
「ひあっ……あ゛ッお゛っああああーっ……」

ずぶっ……ずりゅっ、ずぶぶぶっ

男の興奮しきった獣のような声と同時に、春馬は一本だった指を三本に増やして強引に挿入した。
ギチギチにきつくて、必然的に今までよりずっと強く性感帯である粘膜が圧迫され、また強烈なアクメの中に落とされる。

『あーすごいっ……ハルちゃんのおま〇こ、ち〇ぽが大好きって吸い付いてくる……っ』
「あああっ……ひっあ゛ッおッお゛おっ……あ゛ひっいッだめっあああっ」
『これでハルちゃんは完全にメスになったね。こんなち〇ぽのためにあるおま〇こ、今までよく隠して生きてられたね。これからは寂しくないようにずーっとハメハメしてあげるよっ』
「ひぃっあ゛ッあんあんあんあんあんっ!」

ずぶっずぶっずぶっずぶっ、ぐりゅっぐりゅっぐりゅっぐりゅっ

指が――いや、巨大な男のペニスが、何度も何度も抜き差しされる。動物のような暴力的なピストンで、どこを突かれてもイきっぱなしになるくらい気持ちいい。
男の息は今まで以上に荒く、吐息の熱さが耳に伝わってくるようだ。男は春馬の穴にハメて、興奮して、感じている。
メスにされてしまった。男の欲望を受け入れアクメするメスに。全身に甘く蕩けるような恍惚感を覚え、頭の中までピンク一色に染まっていく。


『ハルちゃん、おま〇こ気持ちいいっ? 無理やり中広げられて犯されて、おま〇こで俺のち〇ぽ扱いて、感じる?』
「あ゛ああ〜……っい゛いっ、きもちいっ、すごいっ、あ゛ッひっあぁあんっ」
『はぁはぁ、俺のち〇ぽ好き? 可愛い穴を奥まで突きまくって、カリの出っ張りでゴリゴリ中擦っちゃってるけど』
「あぁんっ好きっ、好きぃっ……おち〇ぽ好きっあ゛ッひっ、おち〇ぽハメハメされるの好きっ、初めてなのにっアクメしまくっちゃううっ、あ゛ッああぁ〜っ……」
『淫乱っ……最高にエッチだよ。はぁっはぁっもっと激しくするからねっ』
「あ゛ッおち〇ぽっ激しすぎっ……あッあッあッあんッ」

ズヌッズヌッズヌッ、ぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっ

男に体を押さえつけられ、激しく欲望をぶつけられ、容赦なく犯される。肌がぶつかり合い、入ってはいけない奥の奥までペニスの先端が突いて、抜くときには内壁全体を強く擦られる。
想像は本当に自分の身に起こっているかのように鮮明だった。
春馬は意識を飛ばしそうになりながら、貪欲に快感を求めて指を抜き差しした。男もビキビキのペニスを激しく扱いているのが分かる。

『ハルちゃんっ……おま〇こだけでアクメキメられる? 今度はクリも弄っちゃ駄目だよ』
「ひあっあ゛ッあッ……わかんなっ、イってるっ……イってぅのに、何も出てなくてっ……あひっあへっあ゛ッあッあんッあんッ」
『空イキしまくってるんだね、やらしい』
「ひああっもっらめぇっ、つらいっ……あひっ、へんになるっ……あっああぁ〜っ……」

イっているような感覚がずっと続いて、なのにペニスはパンパンのままで精子は出ていない。出したくてたまらない。
まるで寸止めと射精の瞬間を同時に味わわされているような、凄烈な快感だった。

『仕方ないな、じゃあおま〇こしながら、乳首舐めて、吸ってあげるよ。あーハルちゃんのおっぱいっ……』
「〜〜っ、ひっあッあッあッあッあぁあんっ!」
『んっ……気持ちいい? ビンビン乳首舌で虐められるの感じるっ?』

言われた瞬間乳首が狂おしく疼いた。ハルは指を舐めるとTシャツをめくり、勃起した乳首を押し潰した。

ぐにっ……ぬちゅ、ぬちゅ、くり、くりっ……

一気に乳首から快感が下半身に走り抜け、何度目か分からないアクメに悶える。
アナルが激しく収縮して指を締め付けた。
今、春馬は男の肉棒で穴を激しく犯されながら、メスのように腫らせた乳首をねっとりと舐められている。
頭に浮かんだ光景に激しく興奮しながら、絶頂感に酔う。

「ああぁんっ、そんなっ舐めたらっ……いっちゃうっ、乳首とっおま〇こハメハメで、本気アクメキメちゃうっ…ひぁっらめっだめっ、あ゛ッひぁああっ」
『イきそうっ? あー俺もっハルちゃんの中よすぎて、もう精子ドクドク作られまくっててやばいっ……イくよ、中にザーメン出して、種付けするよっ。孕めっ』
「あ゛ひぃっ、らめっらめっ、中出しっ……あひっあ゛ッ中はっだめっ……あ゛ッあんあんあんあんっ!」

孕むわけがない。春馬は男なのだから――。だけど快感に支配された頭では、本当に種付けされて、孕んでしまう気がしてくる。
怖い。怖くて、ゾクゾクする倒錯感に見舞われて、アナルがぎゅうぎゅう収縮する。

『中出し嫌なの? 種付けされて俺の子孕むの嫌?』
「あ゛ああっだって、怖いっ……あひっ、い゛ッあ゛ッおああっ」
『はぁっ可愛い。大丈夫だよ、孕んだらちゃんと責任取るからね。毎日ハメハメしながら俺達の子供育てよう。あー出る出る、おま〇こ扱きで中に出るっ……孕め、ハルッ、ハルッ……孕ませてやるっ』
「ひっあ゛ッあ゛ッああああ〜っ……!」

ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ、ごりゅっごりゅっごりゅっごりゅっ!
びくんっびくんっ、ドビュッドビュッ、ブリュッ、ビューーーーーッ……

中出しされている。ただでさえ大きな勃起ペニスが中で膨れ上がり、ビクビク脈打ち、大量の精液を奥の奥に注がれる。
ああ、本当にメスになってしまったのだ。
淫らな確信に身を震わせながら、春馬はアナルの刺激だけで射精を伴う絶頂に達した。

「あああっ……ひっあ゛ッあうっ……んっ……はぁっ……」
『はぁっ、ハル、最高に気持ちよかったよ……。興奮しすぎて酷くしてごめんね……?』
「はぁっ……ああっ……すごいっ…、気持ちよかった……。おま〇こアクメして、中出しされて孕むメスになっちゃったぁ……」
『っそんなエッチなこと言って……また勃ってきちゃうよ。悪い子だ』

いつの間にか男は愛称を呼び捨てにし、恋人相手のような甘い言葉を囁く。
悪い子でいい。メスで淫乱で、ペニスをハメられてアクメしてしまう変態でいい。
だってハルは春馬じゃない。普通の高校生で、古豪サッカー部のキャプテンで部員たちに恐れられている石崎春馬とは何の関係もない。電話でだけの、「ハル」の秘め事。
だから――。

『あー直接ハメて犯しまくって、中出ししたい……』
「あっ……あぁ……」

何を言っているのだろう、この男は。直接ハメられるなんて絶対にありえない。そんなことをしたら、ハルがハルでいられなくなる。春馬までメスになってしまう。ありえないし許されないことだ。
なのにそれを想像したら、アナルが何かを求めるように激しくひくつき、頭がおかしくなりそうなほどの強い疼きが全身を苛んだ。

end

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