疲れた体に


あり

影野太一は酷く疲れていた。就職したばかりで上司に叱られながら毎日忙しく働き、精神的にも肉体的にも疲れていた。
珍しく定時で帰れた日、偶然その看板が目に入った。

(マッサージかあ……)

「あそこのマッサージ最高だよ。影野君疲れてるみたいだし、やってもらってきたら?」

そう言って割引チケットをくれたのは先輩の女性社員だった。
あまり乗り気ではなかったのだが、タイミングのいいことにちょうど時間があって肩や腰が疲れている。太一は生まれて初めてマッサージ店に入ることになった。

内装はオリエンタルな雰囲気で何やらいい香りがして、いかにも女性が好きそうな感じだった。更に出迎えた店員らしき男を見て、太一は早くも少し後悔した。

「いらっしゃいませ。ご予約はなさっていますか」
「あ、いえ……」

微笑みかけてくる顔は整っていて、何というかやけに色気がある。背も高くて姿勢がよく、いかにもな色男だ。

(最高って、そういうことか……)

さぞ女性に人気の高い店なのだろう。男の自分が入るのは何か間違っている気がした。
決して、綺麗なお姉さんが綺麗な手で施術してくれるのを期待していた、という訳ではないのだが。

「予約してないです、すみません、空いてないですよね。出直して……」
「いえ、ちょうどキャンセルが出たところだったので大丈夫ですよ。まずはこちらの用紙にご記入お願いいたします」
(ええー……)

タイミングよくというか悪くというか、あれよあれよという間にマッサージを受けることになってしまった。

「私、今回担当させていただきます佐倉と申します」

しかもこの男はマッサージ師だったらしい。決して綺麗なお姉さんが……以下略。

「では、こちらのマッサージ用の服に着替えていただけますか」
「は、はい」

前を紐で止めるタイプの、半そで膝丈の薄い服を渡される。

「私は外に出ておりますので」
「いいですよ、男同士なんですし。すぐ着替えます」

待たせるのが何だか申し訳なくて、手早くスーツを脱いでいく。ネクタイをほどいてシャツのボタンを外しているとき、何となく振り返ると佐倉と目が合ってしまい、愛想笑いする。
佐倉は細身に見えるが腕などを見るとしっかり筋肉がついている。元々筋肉はあまりない上就職して更に痩せてしまった太一の体は、彼と比べるまでもなくさぞ貧相に見えることだろう。
いたたまれなくなって、スラックスのほうも急いで脱いでマッサージ用の服に着替えた。

「――では、台にうつ伏せに寝てください」
「わかりました」
「肩が特に凝っているということですが、全身しっかり揉み解していきますね」
「はい、お願いします」

肩や首の辺りを佐倉が揉んでいく。絶妙な力加減だ。

「どうですか、これは痛くありませんか?」
「いえ、すごく気持ちいいです……」
「――ありがとうございます。確かにかなり凝っていますね」
「まあ、仕事が結構大変で」

乗り気ではなかったが、やられてみると気持ちがいいものだ。部屋に漂う甘くていい香りも相まって、体の力が抜けてリラックスしていく。

「ああ、働いていらっしゃるんですね。失礼ながらお若く見えるので、」
「はあ……、やっぱり若い男ってあんまり来ませんよね。同僚に紹介されたんですけど、なんか男ですみません」
「いえ、とんでもない。確かに普段は女性のお客様の方が多いですが男性もいらっしゃいますし、あなたのような方はマッサージしがいがあってとても嬉しいですよ」

マッサージする手を止めることなく、佐倉は独特な低い美声で話す。
柔らかい女性より、硬くて凝りきった男の体のほうが揉みがいがあるということだろうか。
まあ、佐倉は「ちっ男かよ」などとは一々考えなさそうだ。プライベートでどんな美人でも揉み放題だろうし。
佐倉は腕から指の先まで丁寧に揉み解していく。意外に熱い彼の指で指を揉まれるとさすがに少し気恥ずかしいが、気持ちよさには勝てない。
太一は佐倉の腕に身を任せ、目を閉じた。

「失礼します。台に乗らせていただきますね」
「あ、はい」

佐倉が太一の腰を跨ぐようにして台に乗り、腰を揉む。体重がかかったマッサージは痛気持ちよくて、効果がありそうな感じがする。
しばらく腰への念入りなマッサージが続いたが――段々と、その手が下へといったとき、初めて違和感を覚えた。

(……え?)

佐倉の手が、尻をゆっくり揉み始める。

「あ、あの、そんなところ、マッサージするものなんですか?」
「ええ、ここを揉み解すことで、腰痛にも効果があるのですよ」

もしかして冗談なのではと思っていたが、淀みなく説明されてはそれ以上何も言えなくなる。

(でも何か……変な感じ)

佐倉は両方の尻たぶを掴んで、何度も何度も揉む。腰や肩へのマッサージと比べると力が入っていなくて、むしろやわやわとした揉み方だ。
だから、困った。ただのマッサージなのにくすぐったくて、ゾクゾクして、何だかおかしな気分になってしまう。

「んっ……、く、くすぐったいですっ……」

とうとう鼻にかかったような声が出てしまって、ごまかすように慌てて言う。
佐倉は手を止めることなく訊いてくる。

「……くすぐったいですか。しかしもっと念入りにしなくては効果が出ません。強く揉んだほうがいいでしょうか?」
「え、は、はい、強く揉んでください……っ」

やわやわ触られるからいけないのであって、痛いくらい強く揉まれればそんな感覚なくなると思っていた。
しかし尻を鷲掴みにされてぎゅむぎゅむと揉まれると。

「あんっ……」
「っ、影野様、気持ちがいいですか?」
「ちょっとまって、もういいです……っん、はぁんっ」

揉まれながら、何か硬くて熱いものが尻の狭間に押し付けられた。

「やっ、なに……ぁ、んっんっ」
「駄目ですよ動かれては。お尻たくさん揉んで、腰痛を治してさしあげますから……」

佐倉の声も低く掠れているのは気のせいだろうか。

もみっもみっもみっぎゅっぎゅむっぎゅむっ
しゅっしゅっ、しゅっ、しゅっ、ぐりっぐりっぐりっぐりっ

尻を揉まれながら、硬い灼熱の棒が何度も何度も擦り付けられる。

(……っ、これって、まさか……)

酷く卑猥な光景が脳裏を過ぎる。それを確かめるために振り返るのが怖くてじっとしている間にも佐倉は容赦なく強く押し付けてくる。

「はぁっ……んっ……」

棒の先端が、尻の狭間の、奥まったところへ入ろうとするように押し開いてくる。何故かゾクゾクして体が熱くなってしまう。信じられないことに太一の前は勃ちかけていた。佐倉が尻を揉んだり、棒でぐりぐりするたびに台に擦られて、余計に感じてしまう。

「影野様、腰が揺れていますよ。これがいいのですか」
「やっ、そこっ……はぁん……」

佐倉が息を乱しながら訊いてくる。腰が勝手に動いて、まるで熱い棒に尻を擦り付けている様になってしまう。台に圧迫されたペニスは勃起して濡れていた。
これは、本格的にまずい。

「っもう、いいですっ……」

掠れた声で必死に訴えると、佐倉が動きを止めた。ほっとしたのと同時に――身体は物足りなさに疼いてしまう。

「――では、次は仰向けになってください」
「いや、俺もう……」
「まだ時間はたっぷりありますから。全身しっかりマッサージさせていただきます」

丁寧に喋りながら、佐倉は有無を言わさぬ力で太一の身体を仰向けにしてしまった。

「では、マッサージしていきますね」
「……っ」

また肩や腕へのマッサージが再開される。太一は膝を立てて足をすり合わせ、何とか勃起を見られないようにすることしかできない。
マッサージの腕は確かなのだろう、凝りがほぐされていく感じがする。しかし太一はリラックスするどころではなく、心臓はずっと早鐘を打っている。
しばらくして、佐倉は腕を胸のほうへ伸ばした。

「そ、そんなところもマッサージするんですか? 別に凝ってないですけど」
「ええ、じっとしていてくださいね」

佐倉はこちらの動揺などどこ吹く風の笑顔で言うと、胸をマッサージしていく。女性ならともかく、男に何か効果があるのだろうか……と思って見ていると、指が、いきなり乳首を掠った。

「あんっ」
「……どうかしましたか?」
「っ、いえ、何でも……はぁ……」

電気が走ったような強い刺激に襲われ、ひっくり返った声が出てしまった。聞こえなかったはずがないのに、佐倉は淡々とマッサージを続ける。

「っぁ、ん、ん……」

時折胸を揉む指が乳輪のあたりを掠めて、その度に身体がびくんとしてしまう。何度もそれが続くうち、触られなくても乳首がジンジンと甘く疼いて、酷くもどかしい気分になってくる。
下半身のほうも完全に勃ちあがって濡れていて、脚をすり合わせるとそれにも感じてしまう。

「どうですか? 気持ちがいいですか」
「はぁっ、ん、ふっ……」

乳輪のすぐ脇あたりを押しながら、佐倉が熱心に見下ろしてくる。あからさまに乳首に触ってくることはない。
触られたら絶対にまずいと分かっているのに――佐倉の指で思い切り押しつぶされたらどれだけ感じてしまうのかという想像が頭を過ぎって、身体が熱くなる。
無意識のうち、太一は佐倉の色っぽい顔と胸を揉む長い指を物欲しげに見つめていた。

「――どうしました、影野様。どこか揉んでほしいところがあるのですか」
「……っ」
「ああ、とても硬く凝っているところがありますね、」
「ぁあっ」

乳輪の周りをぐるっとなぞる様に撫でられる。びくびくっと腰まで揺れてしまって、欲望が我慢できなくなった。

「はぁっぁっ、もんでください、凝ってるところっ……」
「どこを? どんな風にしてほしいですか? 普段はしていないサービスですので、どうしたらいいのか教えていただけますか」

この期に及んでそんな風に言う佐倉を憎らしく思いながら、それでも快感を求める気持ちの方が強く太一は喘ぎ混じりにねだった。

「ち、乳首ぃ、乳首じんじんするからっ…さわって、指でぐりぐりってしてくださいっ……」
「――かしこまりました」

佐倉の親指が、ビンビンに勃起して物欲しげな姿を晒す乳首を、ぐりぃっと押しつぶした。

「ああんっ! あっひっあんっあんっ」
「っああ、こんなに硬く凝らせて……ほぐれるまでずっと揉み続けますからね」

乳首の側面を何度も擦られるたび、信じられないほど感じて腰が大きく跳ねる。もう下半身の勃起を隠す余裕なんてなくて、施術用の服の前がいやらしい汁で濡れていく。

さすっさすっ……、こすっ、こすっ、ぐりっぐりっぐりっぐりっぐりゅんっぐりゅんっ

「あっあッんっ、はぁんっぁあっ……」
「気持ちいいですか? 触ってほしくてずっと勃起させていたんですね」
「ちがっ…、あっあっあんっ」

気持ちよすぎてろくに言葉も出てこない。熱の篭った目で見つめられるとぞくぞくして、全身が甘く痺れる。

「――おかしいですね、たくさん揉んでいるのに解れるどころか、ピンク色の乳首ビンビンに勃起したままで……」
「あぁんっ…あっんっんっ」

押しつぶしたまま、円を描くように乳首をぐりぐりと回される。イったときみたいな強い快感に頭が真っ白になりかけたかと思うと、今度はじらすように指先で弾かれる。巧みな攻めに、息苦しいほど甘い声がひっきりなしに出てくる。

「どうしたらいいと思いますか? 一旦揉むのは止めるか、それとも、舐めて吸ってみるか――」
「あぁッ……」

触れるか触れないかの感じで乳首を弄びながら、佐倉が訊いてきた。
舐める――なんて、完全にマッサージの域を超えている。そんなのまるでセックスの前戯だ。おかしいことだ。
だけど。

「な、舐めて……乳首、舐めてぇっ…ああんっ!」

言い終わる前に、佐倉が乳首にむしゃぶりついてきた。ねっとりと舐められ、ぐりぐりと舌を回され、乳首全体が粘膜に刺激される。

くに、くに、…ぐりっぐりっぐりっぐりゅっ
れろ……れろ、ぬちゅ、ぬちゅ、ちゅく、ちゅく、ぢゅっぢゅうぅっ

「あぁッあっあんっあんっ! あっあひぃ…っ」
「はぁっこんなにビンビンにしてっ……んっ……」
「あぁあんっ! すっちゃらめぇっ…あっアっああーんっ」

片方は指で押しつぶされ、片方は甘噛みされながら吸われて、ペニスからはイったときみたいに汁がドプドプ出てくる。乳首しか触られていないにも関わらず強い絶頂感に襲われて、太一は涙目になって喘いだ。

「あぁッもうっ、いきたいっあぁんっいっちゃうよぉっ……」

手が自然と下半身の方へ伸びる。しかしもう少しのところでその手を佐倉に掴まれ止められてしまう。

「やっ何でっ……」
「もっと気持ちいいところをマッサージして差し上げます。じっとしてて……」

セリフだけなら丁寧で甘いが、佐倉の息も乱れて荒々しいほどになっている。
触ってくれるのかと期待で疼くペニスを通り過ぎ、佐倉の指が体の一番奥に触れた。

「ぁっ、そんなとこっ……」
「ああ、ひくついていますよ。ここに、指をずっぽりと挿れて、中を擦るんです。お腹側にある凝ったところをたくさんグリグリすると、何も考えられなくなるくらい気持ちよくなれますよ」

ぞくぞくぞくっ ひくっひくっきゅんっきゅんっ

壮絶に色っぽく囁かれ、息苦しさが増す。そんなところに挿れるなんて考えたことすらなかったのに、期待しているかのように奥が疼いてたまらない。

「やっ…、はぁ、はぁ、ん……」
「ほら、どうしますか……?」
「ああんっ、んっあっあッ」

アナルの表面を愛撫するように弄りながら、乳首をくりくり転がしてくる。感じてしまって、アナルが指を吸うのが分かった。

「ああ、そんなに挿れてほしいのですね。私の指に吸い付いてきて……。早くずぼずぼして差し上げたい。挿れますよ、いいですね」
「や、まって…っ、あッあ゛あーっ」

どこか切羽詰った様子で、佐倉は許可を取る前に、指を狭い中へ埋めてしまった。

ずっ……ずぶっ、ずぶっ、ずぶぶっ……

「っすごくきつい……熱くてぐねぐねしていて。どうですか、私の指をアナルにハメられてどんな感じですか?」
「あ゛あっ……はぁ、らめ、あッ、はぁっ……」
「はぁ……抜き差ししますね。中たくさん擦って、トロトロになるまで解しますから」
「やっあッあんあんあんっ!」

ずぶっずぶっ、ヌブヌブヌブヌブッ、ぐりっぐりっぐりっぐりゅぅっ

指を引き抜いたかと思うとまた奥までねじ込み、それを何度も繰り返される。中を擦られると今まで感じたことのない強い快感に襲われてはしたない声が止まらない。
佐倉は熱い息を吐きながら覆いかぶさってきて、アナルを攻めながら再び乳首を舐めた。

「ああッらめぇっいくっいくっ…あんッあああッ」

れろっれろっぢゅッぢゅっちゅくっちゅくっ
ズボズボズボズボッ! びくっびくっびゅっびゅくっびゅくんっ

乳首とアナルを同時に攻められ、甘く狂おしい快感が全身を駆け抜けあっという間にイってしまった。触られてもいないペニスが痙攣して精液を吐き出す。
普段ならイったらそれで興奮は冷めて終わりなのに、今は熱がますます膨れ上がってたまらない気持ちになる。

「はあ、はあ、射精してしまったんですね。私に中をズボズボされながら乳首舐められて」
「あぁんっ……はぁっあぁ…」

佐倉は熱の篭った目で太一を視姦しながら、いやらしいことを言ってくる。

「どうしますか、指で更にズボズボ擦るか――それとも、もっと太いモノを挿入してもよろしいですか」
「ぁ、……はぁ、はぁん……」

熱に浮かされながら視線をずらすと、佐倉のペニスが服を思い切り押し上げている姿が目に入ってきた。明らかに太一のモノより立派だと分かるそれに、喉が鳴る。

「影野様……」
「い……挿れてください、太いの、中に挿れて、擦って……っ」

掠れた声で太一がねだると同時に、佐倉は性急に勃起したペニスを取り出した。想像以上に大きくギンギンに反り返ったそれをひくつくアナルに押し当てたかと思うと、柔らかい物腰からは想像もつかない強引な腰遣いで挿入してきた。

ずっズヌッずぶぶぶぶっ…!

「あ゛あ゛ッ……ひっあ゛っああッ」
「っきつい……分かりますか、奥までハメられたのが。力を抜いてくださいね、私のペニスで、たくさんズボズボしますから」
「ひあっまって、あ゛っああああんッ」

力を抜くどころじゃないのに、佐倉は制止を綺麗に無視して腰を使い始め、狭い中を硬い怒張で強引に押し開く。強い圧迫感とそれ以上に強烈な快感で腰がびくびく痙攣する。

ずぶっずぶっヌブッヌブッヌブッヌブッ ずんっずんっずんっずんっ

「あ゛あっあ゛んっあんッあひっあっあッああッ」
「ああ、食いちぎられそうだ……っ熱くて、擦るたびに私のペニスに絡み付いてきますっ」
「あんっい゛あッあッあっああんッ」

気持ちよすぎてぎゅうぎゅうと締め付けてしまい、より強く中の粘膜とペニスが密着してしまう。佐倉の反り返った怒張は巨大なカリが腹側の一番敏感なところを否応なしに押しつぶしてきて、その度に絶頂以上の快感が全身を支配する。
更に佐倉は腰を振りながら乳首を弄り始めた。ぐりぐりと乳首を回すように愛撫されながら中を激しく突かれ、気持ちよすぎて狂おしくなる。

「気持ちいいですか? 乳首揉みながらキツいアナルをペニスで擦られるの、好きですか」
「あぁんっい゛いっ、あッあッきもちいっあんっあんあんあんっ!」
「っとても……素敵ですよ。もっと、何度でも挿入してさしあげます……っ」

ずぶっずぶっずぶっずぶっヌブッヌブッパンパンパンパンッ!

「あひぁッらめっいくっあんっあっいくいくっ…あああぁーッ」

びくっびくっびくっびゅっびゅるるっ

気持ちいい、という言葉以外何も頭に浮かんでこない。訳が分からないまま太一は絶頂に達した。
激しく収縮する中に煽られたように佐倉はより激しく腰を振ってくるので、絶頂は終わらずずっと太一の体を苛む。

「ああ、そんなに締め付けたら……っ、私も一度イきますね、あなたの中でっ」
「あ゛ひっアッらめっ、なかはらめぇっ……あッあんッ」
「はぁっはぁっ可愛い……っ、中に出したら、もっとトロトロになって気持ちよくなれますから、ほらっ」

ぢゅぶっぢゅぶっヂュブッヂュブッ、ジュバンジュバンジュバンッ! パンパンパンパンパンパンパンパンッ!

乳首をぐりぐりと押しつぶしながら、佐倉が高速ピストンする。全身が官能の渦に飲まれ、中出しは嫌だと言いつつ自然と太一の脚は佐倉の腰に絡み付いて逃がすまいとしていた。

「あーいくっ、中に、出しますっ…くっ」
「あ゛んっひっあんッあんあんあんあああッ」

びゅっびゅるっびゅるっドビュルルルルーッ!

奥まで何度も何度も激しく突かれ、中に熱いものが大量に叩きつけられた。
ようやく動きが止まった後も、余韻なんて生易しいものじゃない快感は中々治まってくれず、太一は涙目で荒い息を吐く。

「ああ、なんて貪欲で、いやらしい体でしょう……。大丈夫ですよ、これからも私が専属となって、マッサージしてさしあげますから」
「あぁっ……ひ、ぁ……」

ペニスをずっぽりと挿入したまま、佐倉がやたら色っぽく囁く。
仕事の疲れはいつの間にか吹き飛び、蕩けるような快感だけが太一を満たしていた。

end

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